リシマキアの育て方:増やし方のコツは?トリミングの方法は?
小ぶりで丸い葉っぱが印象的なリシマキア。グラウンドカバーや寄せ植えに人気の植物ですが、水草として水中育成することも可能です。美しく育てるためには強い光量と二酸化炭素(Co2)の添加が必要ですが、適応力が高く、枯れにくいというメリットがある水草ですよ。
今回は、リシマキアの育て方や増やし方のコツ、特徴やのコツなどについてご紹介します。
目次
リシマキアとはどんな水草?
リシマキアはサクラソウ科に属する多年生の湿性植物で、主に北アメリカやヨーロッパに生息しています。丸い形をした葉が特徴的で、コインウォーターチェーンとも呼ばれています。
水上・水中双方での育成が可能で、水上ではほふくして伸びますが、水中では直立して成長します。水草としてはアクアリウム水槽での育成に向いており、前景~後景と幅広いレイアウトに用いられることが多いです。
葉が小ぶりなため、小型水槽のアクセントにもおすすめです。イエローリシマキアという改良品種も人気で、広く流通しています。
リシマキアの育て方はむずかしい?
リシマキアは、管理のコツを押さえれば比較的育てやすく、枯れにくい水草といわれています。きれいに育てるためには、水温を低めに保ち、強い光量と二酸化炭素(Co2)を添加することがポイントです。また、根を強く張って栄養分を吸収する習性があるため、底床用の肥料を用いることも効果的です。
リシマキアの増やし方のコツは?
リシマキアは、さし芽と取り木によって増やすことが可能です。
さし芽の手順
- 根付かせたリシマキアの茎の真ん中を切ります。
- 切った茎を埋め込みます(根付くようになります)
- 母体となった茎からも脇芽が出ますので、そのまま育成してください。
- 埋め込んだ草体が伸びたら、1~3の手順を繰り返して増やしていきましょう
取り木の手順
- 根付かせたリシマキアの茎を横に寝かせます
- 石などを用いて茎先部分を軽めに固定します
- 茎の節から根と新芽が発生します
- 新芽が5cm程度伸びたらカットし、植え直します
なお、さし芽の方がポピュラーで、初心者にもおすすめの増やし方です。
リシマキアのトリミングの仕方は?
リシマキアは水中では成長スピードが遅い傾向があるため、頻繁なトリミングは必要ありません。葉が過密になる前など、タイミングをみてお手入れを行いましょう。また、下の方の葉が枯れたり変色したりしている場合は、カットして捨てるようにしましょう。
リシマキアを購入するときの選び方は?
リシマキアを購入する際は、茎にハリがあるか、葉に変色部分や枯れている部分がないかなどをチェックしましょう。根に溶けている部分がないかを確認することも重要です。なお、一般的には改良品種版のイエローリシマキアの方が購入しやすく、原種であるリシマキアは入手しづらいといわれています。
名前:リキマシア
税込価格:308円
リシマキアに適した水温や水質は?
リシマキアに適した水温は20度~28度といわれています。水温が低い環境を好みますので、温度管理に注意しましょう。特に、夏場は水温が上昇し過ぎないよう気を付けて管理してください。水質については、弱酸性~弱アルカリ性の中硬水が適しています。
リシマキアの水質浄化効果は?
リシマキアは、自治体による植物を用いた水質浄化の研究に用いられることもあるため、水質浄化にもある程度は期待できる水草といえます。根そのものは細く柔らかいのですが、根張りが強く底床からの栄養をよく吸収するため、水槽内の余分な養分を吸収してくれるといえるでしょう。富栄養化の予防にもつながり、良好な水質の維持にも役立ちます。
リシマキアが枯れる・溶ける場合に考えられる原因と対処法
リシマキアは、水温が高いと枯れたり溶けたりすることが多いといわれています。低温を好む傾向がありますので、水温の上昇に注意して管理しましょう。
枯れた部分や溶けた部分を放置すると水質が悪化しやすくなるため、トリミングなどを行って除去することも必要です。また、リシマキアの生育上、下の方の葉が影になりやすく、落葉したり変色したりすることも多いです。日頃から状態をチェックし、落ちた葉は回収し、変色している箇所はカットして除去するようにしましょう。
リシマキアと相性のよい魚・悪い魚は?
相性のよい魚
リシマキアは、アカヒレなど低温に強い魚との相性が良いと考えられますが、水温に注意すれば金魚やメダカなどさまざまな淡水魚と同居させることも可能です。草体や葉も硬くないため、グッピーやベタ・エンゼルフィッシュなどヒレが長い魚との相性もよいといえるでしょう。テトラ類やエビ類など、小型の魚にとっては隠れ家としても役立ちます。また、レイアウト次第では障害物や隠れ家にもなるため、同種や他種を混泳させる水槽にも向いています。
相性の悪い魚は?
リシマキアと相性が悪いのは、アーチャーフィッシュなどの汽水魚や、クマノミなどの海水魚です。リシマキアは淡水で育成しますので、汽水や海水を好む魚とは同居させることができません。淡水魚であっても、オスカーなど水草を引き抜く習性のある魚や、コリドラスなど底床に潜る魚との同居もおすすめできません。リシマキアは根張りが強いといわれていますが、念のためこれらの魚との同居は控えた方がいいでしょう。また、水草や底砂を用いない、ベアタンク向きの魚との同居にも向いていないといえます。
リシマキアの魅力とは
リシマキアは、水温管理に注意すればさまざまな魚と同居させることが可能な水草です。小さな丸い葉っぱが愛らしく、レイアウトに柔らかさを加えてくれるのも魅力的です。ぜひ育て方のコツを参考にして、リシマキアで水槽にかわいらしさをプラスしてみてくださいね。