ナベカは、黄色の鮮やかな身体に黒いしま模様が美しく、存在感のある観賞魚です。よく見ると表情にもどこか愛嬌があり、かわいらしい顔つきをしていますよ。また、ナベカは小型の魚なので小さな水槽で飼育できるのも魅力です。

今回は、ナベカの飼育方法や餌の与え方など紹介していきます。

ナベカはどんな魚？寿命はどのくらい？

画像元：楽天市場

ナベカはスズキ目ギンポ亜科イソギンポ科に属する海水魚です。日本では函館（はこだて）から以南、山東（しゃんとん）半島や朝鮮（ちょうせん）半島にかけて分布しており、南日本に見られます。磯の浅瀬をすみかにしており、岩の穴などに産卵して卵はオスがふ化するまで守る性質があります。オスは頭部に出っ張りがあるのが特徴です。

寿命は5年前後ですが、飼育下では5～7年と寿命が長くなります。成長すると全長10cm前後になります。食性は雑食性で藻類やゴカイなどを食べて生活しています。

ナベカの飼育は難しい？飼い方のコツは？

ナベカの飼育は比較的簡単ですが、ナベカは鋭い歯を持っているので、かまれてけがをしないように注意が必要です。性格もおとなしいので、他種との混泳も可能です。

ナベカは岩に空いた穴や岩礁の隙間を好むので、ライブロックやサンゴ岩などを配置して隠れ家を作るようにしましょう。

ナベカとの混泳のルールは？

ナベカは攻撃的な魚ではないので、他の海水魚との混泳も可能です。おすすめは、カクレクマノミやルリスズメダイなどが挙げられますが、大きさが同じ魚であれば比較的どのような魚とも混泳が可能です。

注意点としては、ナベカ同士で複数飼育する場合には、ストレス軽減のため、隠れ家を複数用意してナベカの逃げ場所を作ってあげる必要があります。鋭い歯を持っていますので、かみついて争いをするとけがをして衰弱してしまうことがあります。

ナベカの価格は？購入するときの注意点は？

ナベカは通販やペットショップなどで2,000円前後で販売されています。

購入の際にはうろこのきれいなものを選び、病気の症状がでていないか確認しましょう。また、元気な泳ぎがしっかりとした個体を購入してください。

名前：ナベカ（1匹）

税込価格：2,230円

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ナベカに適した水槽の大きさは？

ナベカは、10cm前後に成長しますので、45cm以上の水槽が推奨されていますが、小さいと水質が悪化しやすくなるので、60cm以上の水槽をおすすめします。設置するろ過装置は、循環型の大型のものを使用しましょう。

ナベカの飼育に必要なアイテムは？

水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。

水槽設置に必要な機材

その他のアイテム

底砂は細かい粒のものを選びます。中でもサンゴ砂はどんな海水魚にも馴染みやすく使用しやすい砂です。

水槽の立ち上げ方

水槽の立ち上げを完了してからナベカを入手して水合わせをしましょう。

水合わせの手順は？ナベカに適した水温や水質は？

ナベカに適した水温は26℃前後です。ナベカは温度変化にも強く、30℃くらいであれば耐えられます。水質は中性に保つようにします。ph7.5前後にします。

ナベカの餌は？1日与える量は？

餌は海水魚用の沈下性の人工飼料を与えましょう。生き餌の場合は、冷凍クリルなどのエビ類も喜んで食べます。量は1日2回2～3分程度で食べ切れる量を与えましょう。

水換えの時期は？

7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。

月に1回は水槽、アクセサリー類を洗いましょう。歯ブラシなどを使用して細かい滑りなども取り除きます。

ナベカを飼育する上での注意点は？

ナベカは貝殻やアクセサリー類の間に入って身体を休めますので、水換えやアクセサリー類を水中から出して洗う際は、ナベカが中に入っていないか必ず確認してください。

また、ナベカは混泳が可能な魚ですが、混泳していると水が汚れやすくなりますので、ろ過装置のフィルターもこまめに掃除して、定期的に新しいものに交換しましょう。

ナベカが餌を食べない原因は？

他の魚に餌を奪われていないか確認しましょう。もし、他の個体に邪魔されて餌を食べられないようなら給餌の回数を増やして少量ずつ与えるようにして、水槽全体に餌が行き渡るようにしましょう。攻撃されている個体がいれば、早急に隔離して様子を見ます。けがなどで衰弱している場合には薬浴などで手当てをし、経過観察します。

ライブロックなどの配置を変えて、一度縄張りをリセットすることも有効です。

ナベカの魅力とは？

ナベカは性格も穏やかで飼育しやすく、初心者の人でも飼育しやすい海水魚です。見た目も鮮やかで底性の魚ですので、さまざまな魚と組み合わせできることも魅力ですね。