オヤニラミの飼育方法:寿命は?餌・水温・生息地は?どこで販売されてるの?
オヤニラミは雄が卵を育てる習性から「親が睨みをきかす」という意味でその名前がつけられました、日本の河川生息している淡水魚です。鋭い表情は水槽内でも目立ち、表情もユーモラスですので見ているだけでも楽しめる魚です。
今回は、そんなオヤニラミの飼育方法や生態などについてご紹介いたします。
目次
オヤニラミとは?寿命は?生息地は?
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オヤニラミはスズキ目に分類される魚で日本では京都府桂川、由良川以西の本州、九州北部に生息しています。海外では、朝鮮半島南部にも分布しています。寿命は7年前後で、成長すると最大で13cmほどになります。食性は肉食性で、水生昆虫や甲殻類などを捕食します。身体は緑がかった黄褐色の体色をしており、ヒレには棘があります。
オヤニラミは数が少なく、保護活動が進んでいる魚です。寿命も長いので計画的に飼育を検討しましょう。1970年代には愛好家の手により繁殖が行われており、野生の個体が生息しない地域にも流入しています。
オヤニラミの飼育は難しい?
オヤニラミは丈夫で人工餌も問題なく食べますので初心者の方にもおすすめの魚です。
オヤニラミと混泳はできる?
オヤニラミは縄張り意識の強い魚ですので、単独飼育が基本になります。同種同士を混泳させる場合には水草を生い茂らせて隠れ家を複数設置して弱い個体が攻撃を回避できるようにします。広めの水槽であれば複数飼育も可能ですが、争いをしていないかよく観察しましょう。また、甲殻類などは好物で捕食してしまいますので気をつけましょう。
オヤニラミはどこで販売されてるの?
オヤニラミは販売数が少なくなかなか市場に登場しないため購入するまでに時間が場合があります。ネットショップの方が購入しやすいです。価格は1,000円前後で販売されています。小さい個体だと抵抗力が弱く水合わせのときに弱ってしまう可能性がありますので、ワンサイズ大きめのしっかりとした骨格の個体を購入しましょう。
名前:オヤニラミ(1匹)
税込価格:-
オヤニラミに適した酸いそうの大きさは60cm
オヤニラミの飼育には45cm水槽でも可能ですが、水草などの隠れ家を余裕をもって設置できる60cm以上の広めの水槽での飼育がオススメです。オヤニラミは水草が茂っていて流れの穏やかな河川に棲息する魚ですので、水槽内の水を循環させ、水槽の水に流れをつけてあげましょう。岩や水草などが生い茂る環境を好むのでアクセサリー類をレイアウトしやすいように広めの水槽を準備します。
オヤニラミの飼育に必要なアイテムは?
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- 頑丈なガラスブタ
- 温度計
その他必要な道具
- 魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 川魚用の人工飼料
- 比重計
砂底は細かい粒のものを好みます。砂利に身体を擦り付けて寄生虫を落としますので、細かい砂利が良いです。
水槽の立ち上げ方
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水槽の立ち上げを完了してからオヤニラミを入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?オヤニラミに適した水温・水質は?
オヤニラミに適した水温は23℃です。冬場の水温低下に注意しましょう。水質は弱酸性ph7.5前後を保ちます。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたオヤニラミを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- 2を2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後オヤニラミを水槽に移し、袋の水は捨てます。
オヤニラミの餌は?与える頻度は?
食欲旺盛ですので、人工飼料でも問題なく食べます。動物性たんぱく質も併用して小魚などを与えましょう。量は1日2回食べきれる量を与えましょう。
水換えの時期は?
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しい水を用意します。
- 蒸発した分を足します。
- 比重計を使い、塩分濃度に問題がなければ水換えを完了です。
オヤニラミが暴れないように手早く水換えをして刺激をできるだけ与えないようにしましょう。
オヤニラミを飼育する上での注意点は?どんな病気にかかりやすい?
混泳
オヤニラミは、縄張り意識の強い魚で喧嘩しやすく怪我をする可能性があるので混泳をする場合は十分に注意してください。
ストレス
大きな音や強い光に影響されてストレスで暴れたり弱ったりしてしまうことがあります。
水温
季節による極端な温度変化も体調を崩す原因になりますのでしっかりと温度管理を行います。
白点病
丈夫ですので滅多に病気になることはありませんが、水質が悪化すると白点病などの病気にかかる場合がありますので、定期的に水換えをして水質を保つようにしましょう。
オヤニラミが餌を食べない原因は?対処法は?
ストレス
強いストレスを感じると拒食になる場合があるので、飼育環境を見直しましょう。
細菌感染
砂利などで身体を擦り付けたい際に傷ができてしまい細菌感染を起こして拒食になる可能性があります。ひどくなると衰弱死してしまうことがありますから十分に注意しましょう。
生き餌を与える
人工飼料も問題なく食べてくれますが、生き餌の方が嗜好性は高いので餌に変化をつけて与えてみましょう。
隠れ家の近くに餌を入れる
隠れ家の近くなどに給餌し、オヤニラミが落ち着いて食べられるようにします。
オヤニラミの魅力とは
オヤニラミは日本の河川に昔から生息している親しみのある魚です。独特のヒレの棘や模様に面白みがありみているだけでも楽しめる魚です。丈夫で滅多に病気にならない点も飼育しやすくオススメですよ。オヤニラミと一緒に水草など隠れ家を設置しレイアウトを楽しむこともできますよ。