ニジマスの飼育:水温管理が重要?
ニジマスは体全体に黒い点があり、エラから尾びれにかけての体側部には、赤紫色の太い縦縞があるのが特徴の魚です。サケ科の淡水魚で川で釣る魚のイメージが強いですが、その見た目の美しさから飼育する人も多いんですよ。
今回は、そんなニジマスの飼育方法や適した水槽の大きさ、水温・水質などを説明していきます。
目次
ニジマスってどんな魚?寿命はどのくらい?
ニジマスはサケ科に属する淡水魚でカムチャッカ半島から北アメリカ大陸西岸のアラスカ、カナダ、アメリカ、およびメキシコなどに分布する魚です。日本にも1877年にアメリカから移入されました。寿命は5~6年で、成長すると20cm以上になります。
基本的には水温が低く流れが速い川に生息していますが、なかには降海するニジマスもいます。
ニジマスの飼い方は難しい?飼うときのコツは?
ニジマスは外来種の淡水魚で、病気も少なく比較的簡単に飼育ができます。ただし、1年を通じて水温が低い環境でなければニジマスは生きる事ができませんので、水槽用クーラーの設置が必要です。
ニジマスを購入するときの選び方は?
ニジマスは珍しい魚ではありませんが、ペットショップなどで販売されていることは少ないので、取り寄せになることが多いです。一番早い入手方法は、釣りなどで捕獲する方法になります。
飼うために適した水槽の大きさは?
ニジマスの稚魚を購入したとしても、成魚になれば20~23cmほどの大きさになるので、水槽は90cm以上の大きな物が必要です。数が多いとニジマス同士で縄張りを争うので、さらに大きなサイズが必要になるでしょう。その場合は水草を増やす、隠れ家を作るなどで回避できることがあります。
ニジマスの飼育に必要な道具は?
ニジマスの飼育に必要な道具は下記の通りです。
必要な機材
- 餌
- 底砂
- 水槽用クーラー
- エアーポンプ
- 水温計
あると便利なもの
- 水温を低く保つために水槽を囲む発泡スチロール
- 水変えをする時の網
ニジマスを飼う上で欠かせないのが、水温管理に必要な水槽用のクーラーです。ニジマスは水温の高い場所では生活できないため、18℃前後を保つ必要があります。夏場はとくに水温の上昇に気をつけましょう。また、暗い場所を好むので、隠れる事ができる石などの隠れ家など設置するとストレスが軽減されます。
水槽の立ち上げ方
- 水槽にカルキ抜きした水を入れます。水道水のカルキ抜きは、汲み置きでも可能ですが、時間が掛かりますので、カルキ抜きを使った方が手軽です。
- 水槽の中に底砂や石などをレイアウトしてあげ、水温を低くするために冷却用のクーラーを稼働させます。
- エアーポンプを設置して稼働させます。
水槽に入れるまでの手順は?水温や水質は?
水温を18℃前後に設定したらニジマスを入れます。釣りなどで川から採集して来たものなら、病気の予防のために、薬浴をしてから水槽に入れましょう。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
ニジマスに与える餌の量と頻度は?
ニジマスは雑食性なので人工飼料でも食べてくれますが、食いつきが悪い場合は、冷凍赤ムシなどと一緒に与えます。量や頻度は、1日2回朝と晩に2~3分程度で食べきれる量を与えます食べきれない量を与えてしまうと水質が悪化してしまいますので注意してください。
水換えの時期と方法は?
ニジマスは水質に影響されにくい魚ですが、水換えは週に1回3分の1程度の水換えを行いましょう。
飼う上での注意点とポイント
水温が高くなるとニジマスの身体は弱ってしまいます。健康を保つためには、常に冷水の状態に水温を保つ事が大切です。
また、病気を予防するためにも、水質を保つ事が重要です。水質を保てば、ある程度の病気の予防をする事ができますが、もし、ニジマスが病気になった場合は、自然治癒は難しいので水換えを繰り返しながら根気良く薬浴をしてあげましょう。
餌を食べない場合はどうする?
ニジマスは、水槽に入れて1週間程度は、環境に慣れる事ができず餌を食べない場合があります。多くの場合には、時間が経てば餌を食べてくれます。ただし、人工飼料を与えて食べない場合、最初はミミズや冷凍アカムシなどの生き餌を与えて、慣れた頃に人工飼料と混ぜて食べさせれば人工飼料も食べてくれますよ。
ニジマスの魅力は?
ニジマスの飼育方法を紹介しましたがいかがだったでしょうか?ニジマスは個体が美しく見ていると気持ちが癒されていく魚です。渓流をイメージしたアクアリウムを設置するとより美しさが際立ちますよ。
ぜひ、ニジマスの飼育を検討してみてくださいね。