ブラウントラウトの飼育方法:餌は何を食べる?どこで販売されてるの?
ブラウントラウトは、少し緑がかった茶色の体色に、大きな黒い斑点の周りに朱色の輪があるのが特徴的なお魚です。アトランティックサーモンと同じサケ科のタイセイヨウサケ属で、食用として世界各地で繁殖されています。また、最近では日本の河川でも見られるので、釣りをする方にはおなじみのお魚になってきました。
今回は、ブラウントラウトの飼育方法や餌などについて紹介していきます。
目次
- 1 ブラウントラウトとは?寿命はどのくらい?
- 2 ブラウントラウトの飼育の難易度は?初心者にも飼える?
- 3 ブラウントラウトは単独飼育が基本
- 4 ブラウントラウトはどこで販売されてる?選び方のポイントは?
- 5 ブラウントラウトに適した水槽の大きさは90cm
- 6 ブラウントラウトの飼育に必要なアイテム
- 7 その他飼育に必要なもの
- 8 水合わせの手順は?ブラウントラウトに適した水温や水質は?
- 9 ブラウントラウトの餌は?1日に与える量や与える頻度は?
- 10 水換えの時期は?
- 11 ブラウントラウトを飼育する上での注意点は?どんな病気にかかる?
- 12 ブラウントラウトが餌を食べない原因は?
- 13 ブラウントラウトの魅力とは
ブラウントラウトとは?寿命はどのくらい?
ブラウントラウトは、サケ目サケ科に属する魚です。本来はヨーロッパやアジアの淡水に生息するお魚で、日本にはもともと生息していませんでしたが、明治時代に輸入されたものが繁殖して広がったとされています。ブラウントラウトは生涯淡水で生活しますが、同じ種類で普段は海を回遊し、産卵の時のみ淡水に戻ってくるシートラウトもいます。
体長は30~40cmが一般的ですが、大きくなるものは1m近くになる個体もいるようです。寿命は7~8年ほどですが、産卵を終えると多くは死んでしまいますので、飼育の際は注意しましょう。
ブラウントラウトの飼育の難易度は?初心者にも飼える?
ブラウントラウトは病気になりにくいので比較的に飼育のしやすいお魚です。他のマスやサケ同様、水温を低く保たなければなりません。
ブラウントラウトは単独飼育が基本
ブラウントラウトは魚食性が強い魚ですので混泳には向いていません。同種であっても喧嘩をしてしまう恐れがありますので、基本的には単独飼育がおすすめです。
ブラウントラウトはどこで販売されてる?選び方のポイントは?
ブラウントラウトを販売しているアクアリウムショップは少ないので、釣りで捕獲するのが一般的です。また、通販などでもほとんど取り扱いはありません。
選び方のポイントは、ブラウントラウトは体調が悪かったりストレスを抱えていたりすると体色が土色に変化したり、目の輝きを失ったりしますので、釣りまたは購入する際はよく確認しましょう。
ブラウントラウトに適した水槽の大きさは90cm
ブラウントラウトを飼育する際の水槽ですが、体長が30~40cmと大きめなので90㎝水槽がおすすめです。ただ、中には1m近くになる個体もいますので、成長に合わせてさらに大きな水槽を用意する必要が出てくることもあります。
ブラウントラウトの飼育に必要なアイテム
水槽以外でブラウントラウトを飼育するために必要なものを紹介します。
水槽の外に設置する設備
- 水槽設備・・・水槽台、水槽マット
- ろ過装置・・・フィルター・ろ材
- 水温調節・・・クーラーや冷却ファン
- 水質調整・・・水質調整剤(カルキ抜き)
- ポンプ・・・エアレーションや水流を発生させるため
- そのほか・・・照明
水槽内に設置するもの
- 水草・・・ブラウントラウトは水草を隠れ家として利用することがありますので、設置すると良いでしょう。ただし、ブラウントラウトは力強く泳ぐのでしっかりと根付く種類のものがおすすめです。
- オブジェ・・・水草と同じく隠れ家の役割を果たします。
- 底床・・・底砂はなんでも構いません。
その他飼育に必要なもの
- 掃除や水換えグッズ・・・バケツ、プロホース、メラミンスポンジ
- 水温計
水槽の立ち上げ方は?
ブラウントラウトの水槽立ち上げについて説明します。
- 水槽を購入したら洗剤を使用しないで洗浄する
- 水槽を水槽台に置き、フィルターをセットする
- 底砂を敷き、オブジェをセットしたらカルキ抜きをした水を水槽に入れます
- 水草を設置します
- 10日間ほどフィルターを回せば水槽が立ちあがります
水合わせの手順は?ブラウントラウトに適した水温や水質は?
ブラウントラウトに適した水温は16~18℃、pHは6~8程度が良いです。
- 購入した袋のまま水槽に30分~1時間程度浮かべる
- 袋を開け、水槽の水を1/3程度入れて、1~2時間待つ
- 2を4~5回繰り返す
- ブラウントラウトを水槽に移動させる
ブラウントラウトの餌は?1日に与える量や与える頻度は?
ブラウントラウトは昆虫や小さな魚を食べます。人工飼料も食べますので、餌付けをしておくと飼育が楽になります。
1日2回、 ブラウントラウトが食べきれる量を与えてください。与えすぎると体が大きくなりますので、大きくしたくない方は少なめの量が良いでしょう。
水換えの時期は?
水換えは1週間に1回、水槽の水の1/3程度を目安に行ってください。
ブラウントラウトを飼育する上での注意点は?どんな病気にかかる?
ブラウントラウトは生態系に影響を与えてしまうので、大きくなりすぎて飼えなくなったからといって放流することは絶対にやめてください。大きく成長した時はどうするかをよく考えてから飼育しましょう。ブラウントラウトは低めの水温を好みますので、夏場の水温管理には特に注意してください。ブラウントラウトは水カビ病などを発症する可能性があります。発症した場合は薬浴などで手当てしましょう。
ブラウントラウトが餌を食べない原因は?
ブラウントラウトが餌を食べない場合は、水温や水質の状態をチェックしましょう。また、ブラウントラウトを水槽に入れてからしばらくは環境に慣れていないため、あまり餌を食べないことがありますので様子を見てみましょう。
ブラウントラウトの魅力とは
ブラウントラウトは水温に気をつければ育てやすいお魚です。単独飼育が基本ですが、独特な風貌からアクアリウムのアクセントになるのが魅力的ですよ。是非、ブラウントラウトの飼育に挑戦してみてくださいね。