モロコの飼育:寿命はどのくらい?値段は?
モロコはあまり馴染みのない川魚かもしれませんが、丈夫で病気もなりにくく飼育しやすい魚です。熱帯魚ショップで購入する事もできますが、野生のモロコを捕獲して飼育する事もできます。臆病な性格で人にあまり慣れない魚ですが、見た目が小さく愛おしく感じる魚ですよ。
今回は、モロコの飼育の仕方や寿命、水槽の立ち上げ方など詳しく説明していきます。
目次
モロコとはどんな魚?
画像元:楽天市場
モロコは、種類も多く、タモロコやホンモロコなど存在しています。息域は広く、河川の中流域、用水路、細流、ため池などに生息しています。水田にも入り込み、河川改修された浅い用水路でも群れで泳ぐ姿が見られますよ。
モロコの平均寿命は約3年といわれていますが、最長5年生きたモロコの記録も残っています。のんびりとしていますが臆病な性格なので、物陰に隠れて生活していることが多いです。
初心者向き?飼育は簡単?
モロコは生命力が高いので初心者でも比較的簡単に飼育できると言われています。ただし、性格は臆病で水草や岩陰に隠れて暮らしているため、水槽内に水草や流木などを入れてあげて物陰が多いレイアウトにしてあげるとよいですよ。
税込価格:1,800円
種類:ヒナモロコ(3匹)
販売サイトで見る
税込価格:1,000円
種類:イトモロコ
販売サイトで見る
モロコに適した水槽の大きさは?
モロコを熱帯魚ショップで購入する場合は、水槽とセットで販売されている事が多いです。5匹や10匹などで飼育する事になるので60cm以上の水槽で飼育しましょう。金魚鉢などでも飼育する事はできますができれば一般的な四角形の水槽を選んだほうが良いです。
比較的丈夫で飼いやすいモロコですが、繁殖させる事や魚にストレスを与えない為の配慮を考えるのであれば、少し大きめ水槽を選ぶと良いでしょう。
モロコの飼育に必要なアイテムは?
水槽設置に必要な機材
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター
- バクテリア剤
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- 水槽のフタ
- 温度計
その他の道具
- 魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 人工飼料
モロコは日本固有種で、日本の気候の変化に適応しますが、比較的温暖な気候を好み、水温が低下すると動きが鈍くなったり食欲不振を招くことがあるので、水槽のほかにもエアーや温度計があると便利です。また、30度を超える水温は弱ってしまい死んでしまう原因にもなるので注意が必要です。室内や屋外での飼育によっても異なりますが、ヒーターなどがあると便利です。
モロコは臆病なので、水草や隠れられる障害物なども用意すると良いです。
水槽の立ち上げの方法は?
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置をつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2~3日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
淡水魚は海水魚と比べると飼育が楽なものも多く、手軽に始められやすいですが、モロコを飼育する時には、水槽を立ち上げてから購入したモロコをすぐに水槽には入れずに、カルキを抜いた水道水にいれましょう。エアーを取り付けて、モロコを入れずに何も入って居ない水槽に水を慣れされます。
水合わせの手順は?モロコに適した水温や水質は?
モロコに適した水温は、25℃前後です。水質悪化には比較的強いですが、悪臭や皮膚病などの病気の原因となるので、カルキを抜いたきれいな水道水を使用しましょう。底に敷いた砂利を敷き詰めて、水草などを飾ります。水草にも種類があるので、レイアウトとイメージで選ぶと良いでしょう。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたモロコを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2~3回繰り返して水質をあわせます。その後モロコを水槽に移し、袋の水は捨てます。
エアーを最後に回して水の循環を確認したら、一匹ずつたもですくって入れてあげると良いですよ。
水換え時期と方法は?
モロコの餌は市販の川魚用フードなどの人工飼料を中心に、水草やミジンコ、アカムシなどを与えると栄養バランスも良くなり、長生きします。食べ残しは水質を悪化させる原因となるため、1日2回から3回を目安に与えると良いです。水換えは、定期的に汚れを感じたら行い、水槽の清掃も同時に行うと良いです。
モロコを水槽から移して、一部交換の際には側面を拭き、全部の水を交換する際は水槽を丸ごと洗い清潔な環境を保つ心がけが必要です。
どんな病気にかかる?
モロコを飼育する上での注意点として、健康を保つためにこまめに水槽を掃除する必要があります。アクアリウム的にも汚れた水槽で飼育する事はあまり良い事ではないので、汚れに対してモロコのストレスにならない程度に水換え行います。
水換えの際は必ずカルキ抜きをした水を使用し、全体の3分の1から3分の2ほどの水を交換すると、モロコに大きなショックを与えるのを防ぐことができるメリットがあります。一度に全ての水を交換する場合は、モロコが環境の変化でショックを受けないように水温を以前の飼育水とほぼ同じに設定する等の配慮が必要です。
モロコが餌を食べないときはどうする?
モロコは春、夏、秋にかけて食欲が増進しよく食べるようになるので、餌は多めに与えましょう。餌の量が足りないと痩せてしまったり、餓死状態により死んでしまうこともあるので注意が必要です。
冬の時期は食欲は低下しますが、冬以外の場合は病気の可能性もあるので、様子を見る必要があります。基本的に食欲旺盛な魚なので、水温なども低ければ食欲にも関係してくるので、チェックが必要です。
モロコの魅力は?
モロコは、日本の固有種で臆病で人にはあまり懐きませんが、餌やりを毎日行っていると飼い主の気配を覚え、水面に寄って来てくれるかわいい魚です。丈夫で飼育しやすい魚ですので初心者にもおすすめの魚です。