レッドラムズホーンの飼い方は?繁殖させるには?餌は必要?
レッドラムズホーンは、水槽の中の厄介者として知られる貝類の一種ですが、実はその鮮やかな赤い身体から観賞用として人気の高い貝類です。また、コケを食べてくれるので掃除屋さんとしても一役かってくれますよ。
今回は、そんなレッドラムズホーンの飼育方法や特徴について解説していきます。
目次
レッドラムズホーンとは?
画像元:楽天市場
レッドラムズホーンは巻貝の仲間に属し、東南アジアを中心に生息しています。水槽についた藻などを食べてくれるので、掃除屋さんとしての需要があり飼育されていることが多いです。その身体は鮮やかな赤色をしているため、観賞用としても人気が高いですよ。
インドヒラマキガイのアルビノ種をレッドラムズホーンと呼んでおり、個体によっては赤よりも白っぽい色つきをしていることがあります。
寿命は1年前後で、成長しても1cm〜2cm前後の大きさで留まることが多いです。繁殖力が高いので継続的な飼育が可能ですよ。
レッドラムズホーンの飼育は簡単?卵を生む場合の注意点は?
レッドラムズホーンの飼育は簡単といわれており、オスとメスを1匹づつ入れれば繁殖もします。一度繁殖すればしばらくは単一でも卵を産むことができます。アマゾンソードやアナカリスといった水草によく卵を産み付けるので一緒に入れてあげると良いでしょう。
混泳などをしている場合は身体が大きい魚との混泳は身体を突っつかれてケガをする場合があるので注意しましょう。
ショップで購入するときのポイント
レッドラムズホーンを購入する際は身体が鮮やかな赤色のものを選ぶのが良いでしょう。アルビノ個体は赤色になりきらず、白っぽかったり、通常色のように黒っぽかったりと色素が薄い場合があります。また、貝部分をよく確認い白い線の入っているものや、割れている個体は避けましょう。
名前:レッドラムズホーン
税込価格:850円
適した水槽は?繁殖しやすい環境は?
レッドラムズホーンのみを飼育するのであれば、水槽は小型のもので充分です。ボトルのようなものでも飼育することができます。しかし、エアレーションを入れて水を循環させてあげた方が、水の汚れるスピードも遅くレッドラムズホーン自体も長生きして、繁殖もしやすくなります。
混泳させている場合にはその魚に合わせた水槽を用意しましょう。また、掃除屋さんとして飼育する場合には水槽の大きさにあわせた数を入れましょう。入ってる魚の数にもよりますが、45cmの水槽で6〜8匹ぐらいで飼うと苔をキレイに食べてくれますよ。しかし、繁殖力が高いので増えすぎを懸念される場合は3~4匹から始めると良いです。
レッドラムズホーンの飼育に必要なアイテムは?
レッドラムズホーンを飼育する上で欠かせなものは以下の通りです。
- 餌
- カルキ抜きした水道水
極端な話、熱帯性のマキガイではありますが、適温は15℃〜20℃以上と幅広く、室内で飼っていただければヒータも必要ありません。しかしほとんどの場合、他の魚と飼育していることが多いと思いますので、飼っている魚の飼育環境によって準備する内容は変わってきます。
ネオンテトラやグッピーなどの熱帯魚と飼育されている方はヒーターを設置していますが、そちらのヒーターにはカバーをつけるようにしましょう。生身だとレッドラムズホーンが張り付いて焼死してしまう場合があるので注意が必要です。
水槽の立ち上げ方
- まずカルキ抜きした水道水を水槽にゆっくりと入れます。底砂をひく場合は洗って乾かした砂を3cmぐらいになるように敷き詰め、水を入れます。
- フィルターを回しながらヒーターをセットする場合は、水温を20℃以上に設定します。
- 水質は弱酸性〜弱アルカリ性の間に設定するようにします。(繁殖をお考えの方はアルカリ性よりの水にすると繁殖しやすくなります。)
- そのままの状態で2日程魚を入れずに、循環させて水を安定させます。
フィルター等を使わない場合も水を安定させるのに最低でも一晩は置いた方が良いでしょう。
水槽に入れるまでの手順は?水温や水質は?
- 購入したレッドラムズホーンを袋ごと水槽に浮かべ、水温を合わせます。
- 1時間程置いたら、袋の水を少し捨て、水槽の水を入れます。そして40分程置き水合わせをします。
- レッドラムズホーンのみ水槽に移します。
レッドラムズホーンは底に落ちても自力で起き上がることができますが、魚に突っつかれ傷つく恐れがありますので、丁寧に入れてあげましょう。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
1日に必要な餌量は?
他の魚と混泳している場合は、その魚に与えている餌を少し多めに与えましょう。雑食性なので、人工飼料や赤虫など与えるものはなんでも大丈夫ですが、沈下性のものの方が確実です。レッドラムズホーンは大食いで量も与えた分だけ食べるので、調節しながら水が汚くならない程度に与えましょう。レッドラムズホーンのみ飼育している場合には沈下性の餌を1日2回3~4粒程度目安に与えましょう。
水換えの時期は?
他の魚と混泳している場合もレッドラムズホーンのみで飼育している場合にも10日に一度は全体の3分の1の水は交換するようにします。また、水がアルカリ性に傾くと繁殖しやすくなるので、繁殖をセーブしたい場合には水換えをして弱酸性に水質を持っていくようにしましょう。
飼う上での注意点・ポイント
レッドラムズホーンは丈夫ですのでほとんど病気にはなりませんが、水質が酸性になりすぎると、殻が白くなり溶けてしまうことがあります。その場合はカルシウムを補給させるのにカキガラや貝殻をサンゴ砂などを入れると良いでしょう。高温になりすぎても殻が溶けてしまう場合があるので、温度は一定に保つようにしましょう。
また、突然死してしまう場合がありますが、ほとんどの場合は餌が足りずに餓死しまうことがほとんどです。レッドラムズホーン用にも餌を与えましょう。
レッドラムズホーンが餌を食べない原因は?
水温が高すぎないかチェックしましょう。もし、水温が変化していた場合はクーラーを使って15℃〜28℃まで戻すようにします。水が酸性になると殻が白くなりとけてしまうことがあるので、弱酸性〜アルカリ性にします。大型の魚と混泳している場合は魚に突っつかれている場合があるので、殻が割れていないかなどをチェックしてください。
餌が足りず、餓死してしまう場合もあるので、沈下性の餌を与えて様子を見ます。餌は雑食性なので選り好みせず、なんでも食べます。
レッドラムズホーンの魅力とは?
レッドラムズホーンの飼育方法や生体について紹介してきましたがいかがでした?
レッドラムズホーンは掃除屋さんとしてもキレイな水を保つのに一役かってくれます。赤い身体は観賞用としても見栄えがよく、他のマキガイと比べても美しい貝です。また、繁殖させれば長期にわたり飼育が可能です。ぜひこの記事を参考にレッドラムズホーンの飼育を検討してみてください。