サカマキガイの飼育方法:繁殖の仕方や制御方法は?以外な役割とは?
サカマキガイは水草などに知らないうちに付着して気がつくと増えている貝です。水槽の厄介者とされることの多いかわいそうなサカマキガイですが、水質の悪化を知らせてくれるバロメーターの役割持った貝という一面もあるんですよ。
今回は、そんなちょっとかわいそうなサカマキガイの飼育にスポットを当て紹介して行きたいと思います。
目次
サカマキガイとはどんな魚?
サカマキガイは今や世界中の至る所でその姿を確認できます。北米(ほくべい)原産の淡水の貝ですが最初に発見されたのはフランスのガロンヌ川になります。成長しても10ミリ程の大きさにしかならず、寿命も1年程です。
サカマキガイはなぜたくさん繁殖するの?
最大の特徴は、オスメスがそろっていなくても自家繁殖が可能な種類の貝なので爆発的に増える可能性があるということです。一度繁殖を始めるとほぼ1年中繁殖して増え続けますので、数を間引いて調節して飼育する必要があります。魚との混泳は可能ですが、サカマキガイの数が増え続けると魚が酸欠をおこす可能性があるので注意か必要です。
サカマキガイを増え続けさせない方法は?
サカマキガイを餌とする、プレコやコリドラスなどを入れておくと食べて数を調節してくれます。卵は水草の裏などに付着しています。水草をつつく仕草をしているようなら食べてくれている証拠です。
サカマキガイの飼育はとても簡単
サカマキガイは水質の悪化にも対応できるほど丈夫で劣悪な環境でも生きることができるので、飼育は容易になります。餌も特に必要がなく、死んだ仲間の死骸や混泳している魚の食べ残しを食べて成長します。岩などに付着した藻などもはって口を動かし捕食します。
サカマキガイは購入できるの?
サカマキガイはどちらかというと退治されることが推奨されている貝になりますので、増えすぎた方から譲ってもらうか河川から採取してきて手に入れる形になります。また購入した水草に付着しており、そこから繁殖して増えることもあります。岩や水槽のフチ、水草の葉などにくっついて卵を産み、その数を増やしていきます。
ペットショップではあまりみかけることがありませんので取り寄せになる可能性があります。通販での購入が早いかもしれません。
名前:サカマキガイ20匹
税込価格:1,060円
飼育に適した水槽は?
サカマキガイのみの飼育でしたら小型水槽での飼育で問題ありません。数が増えてくると水槽内が圧迫されて酸欠が起こりやすくなるのでエアレーションをつけるのが良いでしょう。水質が悪化してもある程度なら生きていける力強さがありますが、夏場の高温には弱く、殻がもろくなりすぐに死んでしまうので、水温の急激に変化には気をつけましょう。
餌は何を食べるの?
餌は特にあげなくても生きていますが、沈下性のフレーク状の餌などを少量与えると吸収して、成長します。
飼育に必要なアイテムは?
サカマキガイを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- カルキ抜き
- ろ過装置
- 沈下性の餌等
- 温度計
底砂は潜って見えなくなるほか、死骸などが入り込んで水質が悪化する可能性があるので砂は敷かなくて大丈夫です。
水槽の立ち上げ方は?
水道水にカルキ抜きを入れ、水が透明になったら洗って天日干しした水槽に静かに水を流し入れます。エアレーションは緩めに設置しましょう。
水を入れてろ過装置起動、循環させて2日ほどおきます。酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着するので水質が安定し水が汚れにくくなります。
水槽の立ち上げを完了してから水合わせを行わないと魚の負担になるので注意が必要です。貝が白っぽくなっているものは除いて水槽に移しましょう。
水合わせの手順は?水温や水質は?
水温は23℃〜26℃で設定しましょう。夏場はファンなどを取り付けて水温が上がらないように気をつけます。
- 水槽のセットが完了したら購入してきたサカマキガイを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- その後袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。
- その後サカマキガイを水槽に移し、袋の水は捨てましょう。
1日の餌の量や回数は?
特に貝に餌は必要ありませんが、大きくサカマキガイをメインで飼育するのなら貝の餌や小さい粒の人工飼料を1週間に1回を目安に与えましょう。
水換えの時期は?
最低でも10日に1回は水槽の3分の1新しいものに変更します。全て変えてしまうとサカマキガイの負担になってしまうので、少量は前の水を残すようにします。季節の変わり目は水槽のふちにカビなどが付着すると水カビなどが発生しやすくなります。
サカマキガイを飼育する上での注意点
サカマキガイはあらゆる水質に対応できますが、弱酸性〜中性に設定して水を作るようにするとなじみやすいでしょう。
サカマキガイは小さいものを大きいものが捕食して食べてしまいますので、同サイズのものを飼育するように心がけましょう。水草や土管などを入れてあげるとふちなどに卵を産み付けて繁殖を始めます。
また、水がアルカリ性に近づいてくると爆発的にサカマキガイが増える傾向にありますので、水質がアルカリに偏りすぎないように調節しましょう。
餌を食べない場合はどうする?
サカマキガイは高温に弱いですが、それ以外はほとんど病気にはなりません。しかし寿命が短いため、小さい身体の貝はすぐに死んで白くなってしまうことがあります。
また、貝殻が荒れている場合は栄養不足なことがありますので、カキ殻などを入れて水換えをして様子を見ましょう。カキ殻をいれることで栄養分が溶けて栄養不足が解消される可能性があります。
サカマキガイは水質のバロメーターになっていますので、サカマキガイが死んでしまう場合はかなり水質が悪化している証拠です。その場合は。全ての水を取り換えて一度リセットする必要があります。
サカマキガイを飼育する魅力とは?
サカマキガイの飼育は容易ですので、初心者でも手軽に飼育を始めることができるのが魅力ですね。また、水質のバロメーターとしての役割も持っていますので、水質の悪化が気になる場合は導入を検討してみましょう。
こちらの記事を参考にサカマキガイの飼育に興味をもって頂けたら幸いです。