カマツカ(カワキス)の飼育:適した水槽の立ち上げ方は?
カマツカは別名カワキスという別名でも親しまれている魚です。日本の河川に生息し吸盤型の口が特徴的な魚です。水槽のお掃除屋さんとしても飼育されていて、性格もおとなしく混泳も可能な川魚です。
このページでは、カマツカの飼育方法や特徴について解説していきます。
目次
カマツカとは?
カマツカは日本の岩手県や山形県から南の本州、九州と四国に分布している魚です。日本だけでなく、朝鮮半島でも生息が確認されています。成長すると20cm程に成長し身体に黒い斑点がある見た目がかわいい魚です。
寿命はどのくらい?
寿命は2年〜4年半。底砂に潜り、餌かすや水生昆虫などを食べて生活し、流木の間や土管の中で休息をとります。
餌は何を食べるの?
雑食性なのでなんでも食べますが、普段は底砂に張り付いているので、沈下性の餌を与えると喜んで食べます。魚には珍しいキャベツなどの野菜も好んで食べます。
飼育は簡単?混泳はできる?
カマツカは飼育しやすい川魚ですが、飼育の際には水を循環して流れを作ってあげる必要があります。性格もおとなしいので混泳も可能です。また水槽に張り付いてコケや餌かすを食べてくれるお掃除屋さんとしても人気があります。
カマツカの選び方のポイント
カマツカを選ぶポイントは口の吸盤が奇形でないもの、傷ついていない個体を選ぶのが良いでしょう。吸盤が傷ついていると菌に感染している可能性があります。また、あまりにも小さすぎる個体や抵抗力が弱い場合があるので避けましょう。
名前:カマツカ
税込価格:580円
カマツカに適した水槽は?
カマツカは成長すると20cmと大きくなります。用意する水槽は60cm以上のものがオススメです。また他の魚と混泳させる場合には、その魚の分も考えた大きさの水槽を準備するのが良いでしょう。金魚などとの混泳も可能ですが、どちらも大きく成長する為、あまり小さい水槽ですと突っつかれる原因になったり、酸欠状態になり長生きしない可能性があります。ですから、水槽は余裕を持ったサイズを準備しましょう。また土管や岩陰に隠れて身体を休めるので、流木などの隠れ家もあると良いです。
水槽のほかに準備するものは?
カマツカを飼育する上で欠かせなものは以下の通りです。
- 沈下性の餌
- カルキ抜き
- 底砂
- 流木または土管
水温は高温は苦手なので、20℃〜27℃を保つようにしましょう。川底を再現するのに、底砂は敷いた方が良いでしょう。底砂にもぐって身体を清潔に保ったり、餌かすを食べたりするので、砂利と隠れ家は必要です。またろ過フィルターは水が循環するタイプのものを使用し、流れを作ってあげると良いでしょう。上部フィルターなどある程度のろ過機能がついているフィルターがオススメです。
水槽の立ち上げ方
- まずカルキ抜きした水道水を水槽にゆっくりと入れます。底砂は洗って乾かした後に3〜4cmぐらいになるように敷き詰めます。砂を敷いたら水を静かに入れます。
- フィルターを回しながら水温を20℃〜27℃前後に保つようにします。水質は弱酸性〜弱アルカリ性の間に設定するようにします。
- そのままの状態で2日程魚を入れずに、循環させて水を安定させます。
- 隠れ家や砂利はよく洗って完全に乾かしてから使用するようにします。
カマツカを水槽に入れるまでの手順
- 購入したカマツカを袋ごと水槽に浮かべます。
- 1時間程置いて水温を合わせたら袋の水を少し捨て、水槽の水を入れます。40分程置き水合わせをします。急激な水質の変化に弱いので、水合わせは丁寧に行うのが良いです。
- 水温も急激に変化しないように一定の温度を保つようにしてから行うと良いでしょう。カマツカは動きが機敏なので、移動の際は落とさないように注意が必要です。
- カマツカのみ移し、袋の水は菌が入ってしまう場合があるので捨ててください。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
1日に必要な餌量は?
1日2回食べきれる量の餌を与えます。混泳している場合は混泳している魚の餌で大丈夫です。雑食性なので、なんでも食べてくれますが、沈下性の餌の方がよく食べます。
水換えの時期は?
10日に1回は水槽の3分の1の水を交換します。1ヶ月に1回は底砂も洗うようにすると良いでしょう。カマツカは水質が悪化すると水カビ病に感染しやすくなるので、注意が必要です。また土管や流木につく滑りも水質悪化の原因になるので、定期的に洗うようにします。
飼育上の注意点やポイント
カマツカは比較的飼いやすい種類の魚ですが、大きな魚との混泳により性格がおとなしいので攻撃の対象になってしまい、弱ってしまうことがあります。また餌は雑食性なので、なんでも食べますが餌が足りず、衰弱してしまう場合があるので注意が必要です。
また身体が傷つくとそこから菌が入り、水カビ病を発症する場合があるので日頃から身体をチェックして傷がないか観察することが大事です。もし傷ついた個体を見つけた場合には隔離して様子をみます。
餌を食べない場合はどうする?
餌が食べれていない場合があるのでその場合は沈下性の餌を与えてみると良いでしょう。またキャベツなどは好んで食べるので与えて様子を見ます。残している場合は取り除きます。
水温が高くなりすぎていないかチェックしましょう。もし高くなっている場合にはクーラーなどを使って温度を27℃以下に下げましょう。また水流がないとカマツカのストレスですので、水槽には流れをつけてあげると良いでしょう。
身体に傷がないかをチェックし、もし病気などになっている場合には手当てします。
カマツカの魅力は?
カマツカの飼育方法や生体について紹介してきましたがいかがでした?
カマツカは、水槽内のコケを食べてキレイにしてくれるのも魅力です。また砂利に潜ったり岩陰に張り付いている様子は興味を惹かれます。
ぜひこの記事を参考にカマツカの飼育を検討してみてください。