コクレンの飼育方法:どのくらいの大きさに成長するの?寿命は?
コクレンは、中国(ちゅうごく)の四大家魚で、ソウギョ、ハクレン、アオウオとともに、中国では大変親しまれている魚です。成長すると1メートルを超えますが、とても丈夫でほとんど病気をしないので、費用面さえ考えなければ初心者でも飼育ができますよ。
今回は、そんなコクレンの飼育方法についてご紹介していきます。
目次
コクレンとは?大きさは?寿命は?
コクレンはコイ科ハクレン属に分類される中国原産の淡水魚です。中国では華南を中心にして一般的な淡水魚で、河川や湖に生息しています。
寿命は15年前後で、成長すると最大1.2メートルまで成長する大型の魚になります。食性は動物性よりの雑食性で動物性たんぱく質を好んで食べます。
コクレンの飼育は難しい?初心者でも飼育できる?
コクレンは、その体の大きさから初期設備に費用がかかりますが、飼育自体は難しくないので初心者でも飼育することができます。長生きしますので計画的に飼育する必要があります。
コクレンと混泳はできる?
コクレンはかなりの大きさに成長するため混泳にはいけすや大きな水槽が必要になります。同種同士の混泳も可能ですが、大きな水槽が必要になるので、一般家庭では単独飼育が基本になります。狭すぎる水槽はコクレンにストレスを与え、発育不全や喧嘩の原因にもなりかねません。ゆとりのある水槽を用意してコクレンが好ましい環境を整えるために水草などを入れてあげましょう。
コクレンはどこで販売されてるの?
コクレンはペットショップやネット通販などで10,000円前後から販売されています。選び方のポイントは、灰褐色の身体はうろこがキレイにみえますので、はげていないきれいな体色の個体を購入しましょう。また、餌の食いつきが良いものを選ぶようにしましょう。
名前:コクレン 12~13cm
税込価格:10,584円
コクレンに適した水槽の大きさは?
コクレンは1.2メートルと大型に成長しますので、単体での飼育でも120cm以上の水槽が必要になります。飛び出す可能性があるので、頑丈なガラス製のフタなどを使うようにしましょう。
水を汚しやすい魚なので、砂底を使用する場合には底面フィルターを設置した方が良いでしょう。水は流れをつけないで循環するタイプのろ過装置を使用します。
コクレンの飼育に必要なアイテムは?
コクレンを飼育するためには下記のアイテムを用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
- 温度計
その他のアイテム
- 魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
- 隠れ家
砂底は大磯(おおいそ)砂利などで問題ありませんが、排せつ物が多く水を汚しやすいので、ベアタンクでの飼育も有効です。また、水草のある環境を好みますが、水草をかじり消耗してしまいますので、定期的に新しいのに変える必要があります。
コクレンの飼育準備!水槽の立ち上げ方
コクレンを入手する前に、水槽を立ち上げておきましょう。
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水槽の立ち上げを完了してからコクレンを入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?コクレンに適した水温・水質は?
コクレンに適した水温は25℃前後です。30℃以上の水温には適応できませんので、注意が必要です。水質は弱酸性に保つようにしましょう。ph7.0前後にしましょう。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたコクレンを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後コクレンを水槽に移し、袋の水は捨てます。
コクレンの餌は?1日に与える量や頻度は?
コクレンは赤虫やイトミミズなどを与えます。人工飼料も食べますが、小魚など雑食性のためなんでもよく食べます。与えすぎに注意します。量は1日2回食べ切れる量の餌を与えましょう。
水換えの時期は?
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しい水を用意します。
- 水槽の3分の1の水を排出します。
- 排出した分を足し水したら水換え完了です。
水槽のガラス面も掃除するようにして水が腐敗しないようにしましょう。 フタを設置して飛び出し事故を防止します。
コクレンを飼育する上での注意点は?
コクレンを飼育する上での注意点は、餌の食べ過ぎによる消化不良です。体調不良になり弱ってしまう可能性もありますので、餌は与え過ぎないようにしましょう。
コクレンが餌を食べない場合はどうする?
コクレンは食欲旺盛なため、与えたら与えた分だけ食べてしまい、消化不良を起こす場合があります。消化不良に陥ると食いつきが悪くなったり弱ったりしてしまいますので気をつけてください。消化不良の場合は、2~3日餌を与えず様子をみましょう。
また、給餌の際に身体が大きくなってくると勢いよく餌を食べてしまい、異物を誤飲してしまう可能性があるので口に入るような装飾品などは設置しないようにしましょう。
コクレンの魅力とは?
コクレンは、1メートル以上に成長し、大変見応えのある魚です。また、病気などにも強いため、設備投資には費用がかかりますが初心者の人でも飼育することができます。性格も穏やかなので、池など広ささえあれば複数飼育することもできますよ。