ユカタハタの飼育方法：飼い方のコツは？どこで販売されてるの？価格は？
ユカタハタは小型のハタで、真っ赤な身体が鮮やかで美しい水族館などの展示でも見かける海水魚です。その美しい見た目からアクアリウムの主役になれる魚ですよ。
今回は、こちらのユカタハタの飼育についてご紹介していきます。
目次
ユカタハタとはどんな魚？
画像元：amazon
ユカタハタはスズキ目スズキ亜科ハタ科に属する海水魚で小笠原諸島（おがさわらしょとう）やインド洋や太平洋沿岸の岩礁域に生息しています。寿命は10年前後で、成長すると15cm〜30cmと大型に成長します。
食性は肉食性で甲殻類や小魚を捕食します。イカやタコも好物で好戦的な性格ですので混泳には注意が必要です。サンゴ礁や岩礁域のくぼみで身体を休めて生活しています。
ユカタハタの飼育は難しい？飼い方のコツは？
ユカタハタは比較的丈夫な魚なので初心者でも飼育は可能ですが、水合わせをしっかり行わないと、白点病や水カビ病になる可能性がありますのでしっかり行いましょう。定期的に水換えをして水質を悪化させないようにします。
ユカタハタとの混泳の注意点
ユカタハタと他の魚を混泳させる場合には相性を見て混泳相手を選ぶ必要があります。甲殻類はユカタハタの餌になってしまうので混泳はできませんし、口に入る程度の魚の場合は、飲み込まれてしまう可能性がありますので、同サイズもしくは大きい魚を選びましょう。
混泳する場合は、ライブロックなどで仕切りをつくり複数の隠れ家を設置して、ユカタハタにストレスを与えない環境を整えてあげましょう。
ユカタハタはどこで販売されてるの？価格は？
ユカタハタはペットショップやネット通販などで2,000円ほどで販売されています。ペット用に出回ることがあまりない魚ですので、入手までに時間がかかる場合があります。選び方のポイントは、体色がきれいでヒレが切れてない個体を選びましょう。
名前：ユカタハタ
税込価格：2,980円
ユカタハタに適した水槽の大きさは？
ユカタハタを飼育する場合は、最大で30cm前後になることから120cm以上の水槽を用意しましょう。また、海水魚の水槽の場合ある程度広さがないと水質を保つことができませんので最低でも90cm以上の水槽を使用します。岩礁域を好む魚になりますので、ライブロックなどを使用して隠れ家を複数設置してあげましょう。
ユカタハタの飼育に必要な道具は？
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 人工海水の元
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
- 温度計
その他の道具
- 魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
- 隠れ家
ベアタンクでの飼育も有効です。食べ残しが出やすい魚ですのである砂底を敷く場合にはメンテナンスの手間がかかります。
ユカタハタの飼育準備！水槽の立ち上げ方
ユカタハタを入手する前に水槽の立ち上げをしておきましょう。
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。人工海水の元を入れて海水を作ります。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で２ヶ月程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水合わせの手順は？ユカタハタに適した水温・水質は？
ユカタハタに適した水温は25℃前後です。30℃以上の水温には適応できませんので、夏場などは涼しい場所に移動させたりクーラーなどで対処します。水質は弱アルカリ性に保つようにしましょう。ph8.0前後にすると適応しやすいです。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたユカタハタを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後ユカタハタを水槽に移し、袋の水は捨てます。
暴れても大丈夫なように袋を二重にするなど工夫が必要です。
ユカタハタの餌は？与える量や頻度は？
ユカタハタは生き餌を中心に与えましょう。魚の切り身やエビ、イカなども好物です。人工飼料を与える場合には生き餌と併用して少しずつ慣れさせていきましょう。1日2回2～3分程度で食べきれる量を与えましょう。残したものは水質の悪化につながりますので量を調整しましょう。
水換えの時期は？
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しい水を用意します。
- 蒸発した分を足し水します。
- 比重計を使い、塩分濃度に問題がなければ水換え完了です。
水槽のガラス面も掃除するようにして水が腐敗しないようにしましょう。フタを設置して飛び出し事故を防止します。
ユカタハタを飼育する上での注意点は？
ユカタハタは岩礁域を好む魚ですので、ライブロックで隠れ家を作って落ち着ける環境を作ってあげましょう。強い光や音に敏感ですので、風通しの良い静かな日陰で飼育するようにしてユカタハタを刺激しないように気をつけます。
また、30度以上の高音には耐えられませんので、冬場はヒーターを入れて温度管理をするようにします。夏場のクーラーや冷却ファンは必須ですので、ユカタハタが噛まないようにカバーをして使用するようにしましょう。
ユカタハタが餌を食べない原因は？
ユカタハタは食欲旺盛なため、与えたら与えた分だけ食べてしまいます。消化不良を起こしていないか腹部を確認します。魚の切り身やイトミミズなどの動物性たんぱく質を好んで食べますが、食べ過ぎると消化不良に陥り弱ってしまいますので、量を調整しましょう。
また、給餌の際に身体が大きくなってくると勢いよく餌を食べてしまい、指などをかまれることがありますのでピンセットで与えるなど工夫しましょう。
ユカタハタの魅力とは
ユカタハタは鮮やかな赤い身体が美しいだけでなく、丈夫で飼育しやすい魚です。1匹だけでも大変きれいなアクアリウムが完成しますよ。さらに、岩礁域を再現した水槽を作るとユカタハタの魅力を最大限に引き出すことができます。
