ワタカの飼育方法:どこで販売されてるの?飼い方のコツは?
ワタカは、日本の固有種で河川や水田に生息している川魚です。繁殖期にオスは追星(おいぼし)がでる魚として知られていますが、イネ科の植物を好んで食すことから別名ウマウオとも呼ばれています。30cm前後と大きく育ちますので育てがいのある魚ですよ。
今回は、ワタカの飼育方法などについて紹介していきます。
目次
ワタカとはどんな魚?
画像元:楽天市場
ワタカはコイ目コイ科ワタカ属に分類される魚です。産卵期は6月〜7月で水面に浮上して上層部に卵を産み付けます。寿命は3年前後で成長すると30cm前後に成長します。性格は穏やかで複数で泳いでいる様子を観察することができますよ。食性は植物性よりの雑食性でイネ科の植物や藻類、水草を捕食します。
ワタカの飼育は難しい?飼い方のポイントは?
ワタカは水質変化にも対応しやすく丈夫ですので、初心者でも飼育が可能です。体色が茶褐色のため見た目のインパクトにはかける地味な容姿をしていますが、水草を好んで食べますので、増えすぎてしまう水草の対処法などでタンクメイトとして重宝します。
ワタカとの混泳のルールや注意点は?
ワタカは遊泳スピードが同じぐらいの魚とでしたら混泳が可能です。性格が穏やかな魚と混泳させるようにします。甲殻類などは雑食性の面もありますので、ワタカに食べられないように身体が小さいものを入れるのはやめましょう。また、縄張り意識が強い魚との混泳はワタカが攻撃されて弱ってしまうことがありますので混泳は避けましょう。
ワタカはどこで販売されてるの?選び方のポイントは?
ワタカを取り扱っている店舗は少ないですが、ネットショップやペットショップなどで1,000円前後で購入することが可能です。体色のキレイなヒレのきれていない個体を選びましょう。また人工飼料になれた個体であれば、飼育がしやすいのでスタッフに確認しておきましょう。
名前:ワタカ(1匹)
税込価格:1,060円
ワタカに適した水槽の大きさは?
ワタカ単体での飼育でしたら45cm水槽で問題ありません。しかし遊泳範囲の広い魚になりますので、60cm以上の水槽ですとワタカにとって好ましい環境になります。水草を好んで捕食するので、水草をメインにした水槽には向かない魚ですので注意しましょう。逆に増えすぎた水草を除去したい場合や藻類を食べてほしい時には、ワタカを入れることにより水槽掃除を手伝ってくれます。
ワタカの飼育に必要な道具は?
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
- 温度計
その他の道具
- 魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
- 隠れ家
砂底は川魚が好むタイプの大磯(おおいそ)砂利などを使用していただければ問題ありません。ろ過作用のあるものもオススメです。
ワタカの飼育準備!水槽の立ち上げ方
ワタカを入手する前に水槽を立ち上げておきましょう。
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水槽の立ち上げを完了してからワタカを入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?ワタカに適した水温や水質は?
ワタカに適した水温は23℃〜25℃です。水質は弱酸性に保つようにしましょう。ph7.0前後にすると適応しやすいです。導入時は丁寧にトリートメントしましょう。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたワタカを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後ワタカを水槽に移し、袋の水は捨てます。
ワタカの餌は?1日に与える量や頻度は?
川魚用の人工飼料で問題ありませんが野菜の切れ端や藻類なども好んで捕食しますので、おやつ代わりに与えましょう。1日2回2~3分で食べ切れる量の餌を与えましょう
水換えの時期は?
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しい水を用意します。
- 水槽の3分の1の水を排出します。
- 排出した分の水を入れて水換え完了です。
水槽のガラス面も定期的に磨いてカビが発生しないようにしましょう。飛び出し防止にフタを設置します。
ワタカを飼育する上での注意点は?なりやすい病気は?
ワタカは、水槽導入時の水合わせを丁寧に行うように心がけて、白点病にならないように注意します。水温が低いと白点病になりやすく、衰弱死してしまうことがありますので冬場はヒーター等を使用して温度管理をしっかりします。また、流れの緩やかな場所に生息する魚になりますので水槽では流れをあまりつけないようにしましょう。
水換えの際に飛び出してくることがありますので水槽にはフタを設置するようにして取り扱いには注意が必要になります。
ワタカが餌を食べない原因と対処法
ワタカは食欲は旺盛でなんでもよく食べますが、食べ過ぎや餌の残しは体調不良の原因になりますので、調節して与えるようにしましょう。雑食性で赤虫なども食べますが、与えすぎると消化不良を起こしますので量は少なめに給餌します。
また、水カビ病などにかかっている場合には隔離して必要に応じて薬浴をして、経過観察しましょう。水草などは消耗品ですので、定期的に新しいのに変更して常に新しいものを食べられるようにします。
ワタカの魅力とは
見た目は地味ですが、日本の固有種として昔から親しまれているワタカは飼育しやすい川魚です。性格も穏やかですので、様々な魚と混泳を楽しむことも可能です。また、繁殖期にはペアで飼育して繁殖に挑戦してみるのも面白いですよ。