スマトラの飼育方法:餌は何を食べる?気を付ける病気は?混泳はできる?
スマトラは、黒のバンド模様の個体から、みどりがかった体色をしている種類まで色も柄も数種類から選ぶことができるので人気の高い魚です。成長してもそこまで大きくならないので、初心者の人も導入しやすいですよ。ただ、やや縄張り意識が強い面があるので、混泳には工夫が必要です。
今回は、そんなスマトラの飼育方法や餌、混泳のルールなどについて紹介していきます。
目次
スマトラとはどんな魚?寿命は?
スマトラはコイ目コイ科に属するコイの仲間で、赤いヒレが特徴的な熱帯魚です。現在はさまざまな模様に品種改良されており、ペットショップで気軽に入手できます。インドネシア原産の魚で、寿命は5年前後、成長すると7~8cmほどになります。
食性は雑食生でなんでも食べるので給餌しやすく丈夫な魚です。原種は赤いヒレが特徴で、群れを成して素早く水槽内を動き回るのが特徴です。
スマトラの飼育は難しい?飼うときのコツは?
スマトラは飼育しやすい熱帯魚ですので、初心者にもオススメですが、餌をよく食べることにより、肥満になりやすく短命になることがあります。また、縄張り意識が強く、混泳相手を間違うと喧嘩してすぐに死んでしまうので注意が必要です。
スマトラと混泳はできる?おすすめの魚は?
スマトラは縄張り意識が強く、グッピーやネオンテトラといった穏やかな小型熱帯魚との混泳はできません。同種同士での混泳が推奨され、他にはダトニオの幼体や同サイズのシクリッド種などとの混泳は可能です。
また、同種同士でもバランスによっては喧嘩しやすくなりますので、隠れ家を複数設置して様子をみながら混泳させましょう。
スマトラはどこで販売されてるの?選び方のポイントは?
スマトラは、ペットショップなどで300円前後で販売されています。ポピュラーな熱帯魚ですので入手しやすいですよ。色も複数存在してカラフルなので複数購入して水槽内を彩ることができます。あまり身体が小さくない、元気な個体を購入しましょう。
名前:スマトラ 3匹
税込価格:627円
スマトラに適した水槽の大きさは?
スマトラはせわしなく動き回り、遊泳スピードも速く範囲も広いので45cm以上での水槽が推奨されます。群れて泳ぐのを好む魚ですので、混泳させる魚の数によって水槽の大きさを決めましょう。
隠れ家を入れてあげると喧嘩を防止できますので、アクセサリー類のスペースも考慮して水槽を選ぶようにしましょう。
スマトラの飼育に必要な道具は?
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
- 温度計
その他の道具
- 魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
- 隠れ家
砂底は特に制限はありませんが丸みのある細かいものが好みです。浄化作用のある砂底がオススメです。
スマトラの飼育を始めよう!水槽の立ち上げ方
スマトラを購入する前に水槽を立ち上げておきましょう。
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水槽の立ち上げを完了してからスマトラを入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?スマトラに適した水温や水質は?
スマトラに適した水温は23℃〜25℃です。水質は弱酸性性に保つようにしましょう。ph6.5前後にすると適応しやすいですよ。導入時は丁寧にトリートメントしましょう。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたスマトラを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後スマトラを水槽に移し、袋の水は捨てます。
スマトラの餌は?与える頻度は?
スマトラは人工飼料もよく食べますので、給餌はしやすい魚ですが、与えすぎるとたちまち大きく成長してしまいます。1日2回2~3分で食べ切れる量の餌を与えましょう。
水換えの時期は?
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しい水を用意します。
- 水槽の3分の1の水を排出します。
- 排出した分を足し水したら水換え完了です。
食べ残しが発生しやすいので、食べ残しはその都度取るようにしましょう。
スマトラを飼育する上での注意点は?気を付ける病気は?
少し神経質な面があり、水槽に導入する際に水あわせをしっかりと行わないと白点病などにかかり死んでしまう場合があります。また、ある程度数を入れることにより分散されけんかを防ぐことができます。2匹で飼育することは避けましょう。
また、エンゼルフィッシュなどとの混泳はスマトラが攻撃対象になってしまい、ヒレをかまれる可能性がありますので避けましょう。
餌はよく食べますが食べ過ぎから病気になることがありますので、与えすぎには気をつけます。
スマトラが餌を食べない原因と対処法
餌の与えすぎによる消化不良を起こしていないか腹部のハリを確認しましょう。身体が小さいながら、よく食べるので消化不良に陥りやすい傾向にあります。反対に弱い個体は餌を食べられず痩せてしまい、衰弱して餌を食べないことがあるので定期的に体格をチェックして痩せた個体は別の水槽に移動させて給餌するなど工夫するとよいですよ。
また、口のサイズにあった餌を与えるようにして、幼少期はフレーク状の柔らかめのものを与えるのが良いですよ。食べ残しは水質の悪化につながりますので、しっかり取り除きましょう。
スマトラの魅力とは
スマトラは観賞魚の中でも丈夫で水質に慣れさえすれば飼育しやすい魚です。入手しやすく気軽にペットショップで購入して導入することができますし、水草水槽にもよくあう魚ですよ。
こちらの記事を参考にスマトラの飼育を検討していただければ幸いです。