グリーンロタラの育て方:上手く育たない原因は?トリミングの時期は?
明るいグリーンが印象的で、アクアリウムレイアウトの定番水草ともいわれるグリーンロタラ。手軽に入手でき、育て方・増やし方も比較的容易なので初心者の方にもおすすめの水草です。成長が早いのでぐんぐん育ってくれ、長期的な育成も可能です。
今回は、グリーンロタラの特徴や育て方、管理のコツなどについてご紹介します。
目次
グリーンロタラとはどんな水草?
グリーンロタラは、ミソハギ科の有茎草の一種。日本・中国(ちゅうごく)・台湾(たいわん)インドなどを原産地とし、湿地や水田などに生息する多年草です。水上と水中で葉の形状が異なるのが特徴のひとつで、水上では丸みのある楕円形、水中では細く長めの楕円形に育ちます。
水中育成もしやすく、淡水のアクアリウム水槽に向いています。主に中景・後景のレイアウトに使用されることが多いですが、ほふくする性質もあるので、管理によっては前景~後景と幅広く使用することができます。また、葉面から栄養吸収する性質があるため、液肥を添加することも可能です。
グリーンロタラの育て方はむずかしい?トリミングの時期は?
グリーンロタラの育成難度はそれほど高くなく、初心者にもおすすめの水草です。低光量でも育成は可能ですが、明るい照明の元で二酸化炭素(CO2)や液肥を利用した方がきれいに育ちます。
成長スピードが早く、放置すると水面に達するほど長く伸びますので、こまめにトリミングを行う必要があります。
グリーンロタラの増やし方はトリミングと差し戻し
グリーンロタラは、トリミングと差し戻しによって増やすことができます。
- グリーンロタラを根付かせます
- 茎の真ん中辺りをカットします
- カットした上部の茎を別の場所へ植えます(差し戻しといいます)
- 母体となった茎、新しく植えた茎双方から脇芽が発生します。
- 4の脇芽が伸びたら、2と3の手順を繰り返します。
なお、光量や二酸化炭素(CO2)、肥料の添加量を増やすことで森のような群生を育成することも可能です。
グリーンロタラを購入するときの選び方は?
グリーンロタラは、水中葉と水上葉の2つの形状で販売されています。水上葉の方が安価ですが、何日かかけて水中葉化を行う必要があります。初心者の方やまだアクアリウムに慣れていない方は、手間の少ない水中葉を購入することをおすすめします。
名前:グリーンロタラ
税込価格:918円
グリーンロタラに適した水温や水質は?
グリーンロタラに適した水温は20度~28度、水質は弱酸性~弱アルカリ性といわれています。急激な水質変化を苦手とする傾向があり、葉先が萎縮することもあるようです。水換えを行う際は水温や水質の変化に注意しましょう。
グリーンロタラの水質浄化効果は?
グリーンロタラは、背が高くボリュームがあり成長速度も速いので、水質浄化効果の高い水草といえるでしょう。水槽内に酸素を十分に供給し、水中の余分な栄養分を吸収してくれますのでコケの予防にもつながります。浄化だけでなく、水槽内の養分をコントロールするなど水質を良好に維持することにも役立ってくれるでしょう。
グリーンロタラが枯れたり溶けたりする場合に考えられる原因と対処法
グリーンロタラは、急激な水質変化の影響により葉先が萎縮することがあります。水質変化に注意しながら水換えを行い、必要であれば水換えの方法自体を見直してみてください。
また、肥料を多く欲する性質を持っているため、底床への肥料不足が原因で葉そのものが縮小することもあるようです。肥料の与え方にも注意して管理しましょう。まれに鉄分不足が原因で頂点部分が白化することがありますので、定期的に鉄分を補給させることも必要です。
グリーンロタラと愛称のよい魚・悪い魚は?
相性のよい魚は?
グリーンロタラと相性のよい魚は幅広く、メダカ、アカヒレ、テトラ系、金魚、ベタ、グラミー系、プラティ系、エンゼルフィッシュなど、淡水魚であればさまざまな種類の魚と同居させることが可能です。ボリュームがあるので、水質浄化効果だけでなく魚たちの隠れ家としても役立ち、同種や他種を混泳させる際にもおすすめです。
相性の悪い魚は?
グリーンロタラと相性の悪い魚は、水槽や底砂を除いたベアタンクでの飼育が向いている魚です。ディスカスやアロワナなど大型の肉食魚は食べ残しも多く、掃除に手間がかかります。オスカーなど水草を引き抜く大型魚との同居もおすすめできません
。
また、水草を食べてしまう魚との相性も良いとは言えません。特にプレコ系は水草を餌にすることが多く、コケ取りとして有能なエビ類もロタラ系植物を食べることがありますので、飼育の際は注意しましょう。
そのほか、砂に潜る性質を持ったコリドラスなどの魚も向いていません。一緒に育成したい場合は、別に砂場を作るようにしましょう。
グリーンロタラの魅力
森のような群生が美しいグリーンロタラ。増やし方やトリミングによってさまざまなレイアウトが可能なので、自分好みのアクアリウム環境を作れます。水質浄化効果が高いのも魅力のひとつ。ぜひ育て方のコツを覚えて、水槽を緑豊かに彩ってくださいね。