カゴカキダイの飼育方法:飼い方のコツは?販売価格はどれくらい?
カゴカキダイは、円盤のような身体つきに黒の縦じまが美しく水槽内を彩ってくれます。体高があり、チョウチョウオに似ていますが、メジナやイスズミなどの仲間になります。
今回は、カゴカキダイの飼育方法や販売価格などの入手方法、飼い方のコツなどについて紹介させていただきます。
目次
カゴカキダイとはどんな魚?寿命はどのくらい?
カゴカキダイは、スズキ目カゴカキダイ科カゴカキダイ属に属する海水魚です。身体が灰色〜黄色い体色をしており5本の縦じま模様があります。成長すると全長20cm前後に成長し、寿命は5年前後です。
茨城県(いばらきけん)より南の太平洋(たいへいよう)に分布しており、台湾(たいわん)、香港(ほんこん)、オーストラリア東海岸、ハワイ諸島などにも生息しています。浅瀬や岩礁域などの水深が低い場所で発見されやすいですが、水深140メートルでも生息が確認されています。
カゴカキダイの飼育は難しい?
カゴカキダイは、水温の変化にも強くあらゆる場面に対応できる魚で飼育は簡単と言われています。海水魚飼育を検討している方も取り入れやすい魚でます。
カゴカキダイの販売価格は?
カゴカキダイは、通販で2,000円前後で販売されています。ショップでは見かけることはほぼありません。カゴカキダイの入手には釣りをして捕獲する方法が一般的になります。
カゴカキダイは食用でも市場にはあまり出回ってなく、浅瀬で他の魚に混じってよく釣りあげられます。せびれやむなびれが鋭いので取り扱う際にはけがをしないように注意しましょう。
名前:カゴカキダイ
税込価格:1,450円
カゴカキダイとの混泳はできる?
カゴカキダイの性格は穏やかで、他の魚を襲うこともなくカゴカキダイ同士で仲良く群れて泳いでいたりする程です。しかし、混泳させる魚によっては攻撃されてしまいそれがストレスとなり病気の発症や衰弱につながる場合がありますので、混泳させる魚は大人しい魚を選びましょう。
飼育に適した水槽の大きさは?
カゴカキダイの飼育をするには海水水槽を作る必要があり、水質を保つためには最低でも90cm以上の設備が必要になります。また絶えず水を循環させるために、ろ過機能の高いフィルターを準備する必要があります。最低でも上部フィルターを用いるようにして塩分濃度が上がらないようにする必要があります。
また、カゴカキダイの混泳を考えている場合にはさらに混泳させる魚によって水槽を広く飼育スペースを大きく確保する必要がありますので費用がかかります。
カゴカキダイの飼育に必要なアイテムは?
水槽以外には下記のようなアイテムを用意しましょう。
1.水槽設置に必要なアイテム
- 照明
- 人工海水の元
- ろ過装置
- ヒーター、クーラー・冷却ファン
- 水質調整剤・カルキ抜き
- 底砂など
- エアレーション
底砂はカゴカキダイが身体をこすりつけても傷つかないように角ばっていない材質のものを使用しましょう。水温の変化が激しくならないように温度計や季節によりヒーター、冷却ファンなどを取り入れて風通しの良い環境で飼育してくださいね。
2.その他のアイテム
- 熱帯魚用網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
餌は肉食性ですので、冷凍クリルや赤虫、魚の切り身などを与えましょう。
水槽の立ち上げ方
- 水道水にカルキ抜きを入れ、カルキを抜いた水を作り、人工海水の元を入れて海水を作ります。
- 砂利や流木などのアクセサリーを洗います。
- 砂利やアクセサリーを設置して水を泡立たないように静かに入れていきます。
- 水を入れてろ過装置起動、ヒーターを循環させ4週間程置きます。酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着するので水質が安定し水が汚れにくくなります。
- 水槽の立ち上げを完了してから魚を入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?水温や水質は?
カゴカキダイに適した水温は23℃〜25℃、水質はph8.0前後で設定します。
- 水槽のセットが完了したら、入手してきたカゴカキダイを室温に慣れさせてから袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。2〜3回繰り返して水質をあわせます。
- その後カゴカキダイのみ水槽に移し、袋の水は捨てます。
カゴカキダイには寄生虫がついている可能性があるので、最初の数日はトリートメントをしながら環境に慣れさせましょう。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
餌は何を食べる?与える頻度は?
1日2回食べ切れる量を与えます。餌は基本的に冷凍餌の方が食いつきがよく、慣れてくると人の手からも食べるようになります。
水換えの時期は?
下記の手順を参考に塩分濃度が上がらないように蒸発した水を足しましょう。
- バケツに新しいカルキ抜きした水を作ります。
- 比重計を使い塩分濃度を測りながら足し水していきます。
- 水質が依然と同じになれば完了です。
水槽を清潔に保つために水槽内の砂利なども一緒に掃除しましょう。
カゴカキダイを飼育する上での注意点は?気を付けるべき病気は?
カゴカキダイは群れて生活する魚ですので、複数飼育が基本になります。そのため水槽が狭いと追突してしまい突然死の原因につながることがありますので、水槽は余裕のある水槽で飼育する必要があります。
餌を食べない原因と対策は?
カゴカキダイは成長スピードが早く、人工飼料もよく食べるため給餌がしやすい魚です。しかし、身体が大きくなってくるとじゅうぶんに餌を食べることができない個体も出てきます。満遍なく餌を食べられるように数回に分けて餌を与えると良いでしょう。
また、水質・水温があっていない場合がありますので、確認して必要があれば水換えやヒーター、ファンなどを用いて温度管理をしてあげます。
ストレスで拒食になるので、気の強い魚にいじめられたりしていないか確認して、されていたら隔離してあげましょう。
カゴカキダイを飼育する魅力は?
カゴカキダイは大変飼育しやすく、人にも慣れるので海水魚飼育の入門編にぴったりの魚です。群れて泳ぐ魚ですので、複数飼育が基本になります。この記事で、カゴカキダイの飼育に興味をもって頂けたら幸いです。