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水槽の茶ゴケの原因は?掃除や除去・予防法は?食べる魚は?

茶ゴケは、水槽を立ち上げて間もない時期に発生することが多いコケです。ガラス面や水草など水槽内のさまざまな場所に発生するため、景観を損ねる原因にもなります。日頃から予防を心がけ、発生しても適切に対処できるよう対策方法を把握しておきましょう。

今回は、茶ゴケの特徴や原因、予防・除去方法などについてご紹介します。

茶ゴケとは?緑ゴケ(緑藻)との違いは?

茶ゴケとは?緑ゴケ(緑藻)との違いは?茶ゴケは、ガラス面や水草・底床・パイプなど水槽のあらゆる箇所に発生するコケで、ケイソウとも呼ばれています。茶色でぬめりがあるのが特徴で、水槽を立ち上げた直後のろ過能力が安定していない時期に発生することが多いといわれています。繁殖力が強く、条件が合えば大発生することもあります。一方緑ゴケは、主に水槽のガラス面に発生するコケのことで、斑点状、糸状などの形状をしています。緑ゴケは、茶ゴケと違って水槽を立ち上げて半年ほどたってから発生することが多く、どちらかというと水質が安定した環境で発生するといわれています。また、繁殖力は弱いものの付着力が強く、取り除きにくいという一面もあります。

水槽の茶ゴケの原因は?

茶ゴケは、水槽内のろ過能力が整っていない環境で発生しやすいといわれています。特に、水槽をセットして間もない時期はバクテリアや水草が十分作用しないことが多いため、飼育水の養分を分解しきれず、茶ゴケが発生しやすくなります。ろ過フィルターに汚れがたまっている場合や、ろ過器やろ材に手を加えた場合、水槽の大掃除を行った場合などもろ過のバランスが不安定になりやすく、茶ゴケの発生を促す原因になります。また、アルカリ性で硬度が高い水質環境でも発生することがあります。そのほか、光量が足りない環境なども茶ゴケの発生原因になるといわれています。

茶ゴケを予防する5つの方法

茶ゴケを予防する方法は?

1.ろ過能力を安定させる

茶ゴケは、水槽内のろ過能力が安定すれば自然に減少するといわれています。バクテリアを活性化させるなど、ろ過能力に注意して管理しましょう。定期的にろ過フィルターのメンテナンスを行うことも重要です。

2.光量を増やす

照明時間を長くするなど、光量を増やすことも茶ゴケの予防になります。しかし、強い光量によって他のコケが発生する恐れがありますので注意が必要です。

3.水質を弱酸性にキープする

茶ゴケはアルカリ性の硬水を好みます。底砂をソイルにする、ろ材にピートを入れるなどの方法で水槽水を弱酸性にキープしましょう。ただし、飼育する魚が弱酸性に適しているか注意する必要があります。

4.茶ゴケを食べる生体を導入する

詳しくは後述しますが、オトシンクルスや貝類など、茶ゴケを食べる生体を導入するのも効果的です。

5.水草への肥料を控える

特に水槽の立ち上げ初期は、水草の働きが十分でなく栄養分を吸収しきれない場合があるため、肥料を控えることをおすすめします。しばらく成長の様子をみて、少しずつ肥料を与えるようにしましょう。

茶ゴケの掃除・除去方法

茶ゴケの掃除・除去方法

ガラス面に付着した茶ゴケ

茶ゴケは比較的付着力が弱いので、手でこすって取り除くことも可能です。スポンジやコケクロス、スクレーパーや定規などを使用するとよりきれいに除去できるでしょう。

水草に付着した茶ゴケ

水草に付着した茶ゴケは、手やスポンジなどを用いて取り除きましょう。オトシンクルスなどの生体に食べてもらう方法もあります。

なお、茶ゴケを除去すると、削った部分が水中に散らばります。茶ゴケを取り除いた後は4分の1~2分の1程度の水換えを行って、コケが残らないように注意しましょう。

茶ゴケを食べてくれる魚は?

茶ゴケを食べてくれる魚は?

オトシンクルス

主にガラス面や水草に付着した茶ゴケを食べてくれる魚です。コケをメインに食べるため、コケがなくなると飢え死にすることもあります。長期飼育するためには、コケ以外の餌に慣れてもらうことも必要です。

オトシンクルスネグロ

オトシンクルスの仲間で、黒っぽいボディをしているのが特徴です。どちらかというと、オトシンクルスネグロの方が丈夫で、食べるコケの種類が多いといわれています。

サイアミーズフライングフォックス

茶ゴケだけでなく、糸状コケや黒ヒゲコケなども食べてくれる魚です。成長するとサイズが大きくなり、縄張り意識なども出てくるため混泳に注意しましょう。

アルジイーター

アルジイーターは「藻を食べる者」という意味をもつ魚で、文字通り茶ゴケなどをよく食べてくれます。ただ、コケを食べるのは幼魚の間のみで、成長すると小型のエビや稚魚などを食するようになります。また、成魚になると体長が大きくなり気性も荒くなることが多いため、その特性を見込んだ上で導入しましょう。

貝類

イシマキ貝やカノコ貝、フネアマ貝などの貝類も、ガラス面に付着した茶ゴケを食べてくれます。種類によっては柔らかい水草を食害したり、水槽中に産卵したりする傾向がありますので注意しましょう。

茶ゴケが水槽に与える影響はあるの?放置するとどうなるの?

茶ゴケが水槽に与える影響はあるの?放置するとどうなるの?茶ゴケは水槽のあらゆる場所に発生し、水槽を覆うように繁殖することもあるため、レイアウトの景観を損ねる原因になります。茶ゴケはろ過能力が不安定な環境で発生することが多いため、ろ過機能の状態によっては改善しますが、場合によってはさらに水質が悪化する恐れもあります。また、茶ゴケはアルカリ性の水質を好みますので、弱酸性を好む生体や水草の生育に悪影響を及ぼすことも考えられます。できるだけ放置せず、早めに除去しましょう。

まとめ

水槽のあらゆる場所に発生しやすい茶ゴケ。付着力が弱いため、比較的簡単に取り除くことができるコケですが、発生しないよう対策することが重要です。茶ゴケを予防して、きれいなアクアリウムの景観をキープしましょう。





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