水槽の藻の掃除の仕方は種類で違う?その方法は?
アクアリウムを楽しんでいても、藻が発生するとレイアウトや景観が台無しになってしまいますよね。藻は生き物でもあるため、対策を行っても発生を否めない厄介な存在です。しかし、発生した時こそ慌てず適切に対処したいものです。
今回は、水槽に発生した藻の掃除方法、予防や普段の水槽のお手入れなどについてご紹介します。
水槽の藻の掃除の方法は?
ガラス面に付着した藻(茶ゴケ(けいそう)・斑点状藻など)
三角定規やスクレーパー・スポンジなどを使用してこすり落とします。削った藻が水中に散らばるので、除去後は4分の1~2分の1程度の水換えを行います。
水草に付着した藻(糸状藻など)
スポンジなどを使って除去します。藻の付着力が強ければ、患部ごとトリミングして除去しましょう。
流木・岩などに付着した藻(ヒゲ状藻・黒ひげ藻など)
水槽から取り出し、熱湯をかけて枯らせた後でこすり落とします。木酢液を塗って除去することも可能です。
パイプなど器材に付着した藻(ヒゲ状藻・黒ひげ藻など)
タワシなどを用いてこすり落とします。漂白剤に漬け置きして除去しましょう。
底床や砂利に付着した藻(藍藻・のり状藻など)
網などで取ると水槽内に拡散しますので、ホースを用いて水ごと吸い出してください。続けて半分程度の水換えを行いましょう。
藻を発生させない4つの方法
藻を防ぐことは非常に難しいといわれていますが、発生しにくい環境を整えて予防を心がけましょう。
1.水の富栄養化を防ぐ
藻は養分過多が原因で発生しやすくなりますので、ろ過機能を安定させるなど水槽水の富栄養化を防ぎましょう。
2.適切な光量のもとで水槽を管理する
光量が原因で発生する藻もあります。水槽を直射日光の当たらない場所に設置し、照明の点灯時間を一定に保ちましょう。
3.生体の飼育管理に注意する
水質悪化が藻の発生につながるため、生体の過密飼育や餌の与え過ぎに注意しましょう。
4.藻を食べる魚を導入する
オトシンクルスやエビ類、貝類など、藻を食べる生体を飼育して食べてもらいましょう。
水槽の日頃のお手入れ3つのポイント
藻を予防するためには、日頃から水槽のお手入れを行うことも必要です。
1.ろ過機能のメンテナンスを行う
ろ過装置の掃除を定期的に行って、ろ過機能の低下を防ぎましょう。装置の汚れだけでなく、老朽化にも注意が必要です。
2.定期的に水換えを行う
水を清潔に保つため、最低でも月に1回程度は水換えを行いましょう。水槽全部の水ではなく、3分の1程度の水を入れ替えることがポイントです。
3.定期的に水槽を掃除する
水換えなどの際に水槽の掃除を行います。ガラス面や、水草などに付いた汚れを除去しましょう。砂利クリーナーなどを使用すれば、砂利の掃除も可能です。
まとめ
藻を発見した際は、なるべく早めに取り除きましょう。藻の除去作業は水槽内の生体にも少なからず負担をかけますので、日頃から藻が発生しにくい環境を整えることが重要です。今回ご紹介した内容を参考にして、適切な藻の対策を行ってくださいね。