アミメウナギの飼育方法:餌は何を食べる?適した水槽は?
スマートな身体つきと黄色っぽい体色が特徴的なアミメウナギはウナギの名前がついていますが、ポリプテルスと同じ仲間で古代魚のジャンルになります。人懐っこい魚ですので、大変人気のある魚なんですよ。
今回は、アミメウナギの飼育方法や餌、水槽の立ち上げ方など紹介していきます。
目次
アミメウナギとは?寿命はどのくらい?
画像元:楽天市場
アミメウナギはポリプテルス科に属する魚類で、学名の「Erpetoichthys」は「這う魚」という意味になります。夜間に活発に活動し、昆虫や甲殻類などを捕食する肉食性です。
寿命は10年前後で、成長すると37cm前後に成長します。ポリプテルスと同じく、ガイノンうろこに覆われており、はらびれがないという特徴があります。
生息地は西アフリカを中心に分布しており、流れのゆるい河川や湖沼などに生息しています。空気呼吸するための肺を持ち、酸素の少ない場所でも生活できるんですよ。
アミメウナギの飼育の難易度は?飼うときのコツは?
アミメウナギは病気にも強いので、飼育の難易度は高くありません。しかし、高温に弱い面があるので、温度管理は必要です。夏場はクーラー、冬場はヒーターを使用して適切な温度を保ちましょう。詳しくはのちほど説明する適した水温・水質をご覧ください。
アミメウナギとの混泳はできる?ルールや注意点は?
アミメウナギは肉食魚ですので、口に入る魚や甲殻類は捕食されてしまいますから混泳はできません。同じ底性のポリプテルスや同種同士で混泳させる場合には、隠れ家を設置して他の魚と争いにならないようにする必要があります。
同じ肉食魚である、アロワナやオスカーなどの上部分で泳ぐ魚と混泳させる場合には襲われる危険があるので、広めの水槽を用意して、様子を見ながら慎重に行いましょう。
アミメウナギの価格は?選び方のポイントは?
アミメウナギは3000円前後で販売されています。身体が白っぽくなっていないきれいな個体を選んで購入しましょう。抵抗力の高いワンサイズ大きな個体を導入するのがおすすめですよ。
名前:アミメウナギ
税込価格:3,240円
アミメウナギに適した水槽は?大きさは?
アミメウナギを飼育する場合には最低でも60cm以上の水槽を準備しましょう。混泳水槽を作る場合には、90cm以上の水槽がおススメです。アミメウナギは岩の隙間や流木の下に入ることを好みますので、水槽内には隠れ家を設置します。また、ろ過装置は強い流れが発生しない循環型のものが良いでしょう。
ゆっくりと餌を食べますので、食べ残しに注意し、残した餌は取り除くようにします。
アミメウナギの飼育に必要なアイテムは?
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要なアイテム
- 照明
- ろ過装置
- ヒーター、クーラー・冷却ファン
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
その他のアイテム
- 熱帯魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
砂底は敷かずにオーバーフローでの飼育がオススメです。砂底を這って移動しますので、砂利を敷く場合には丸い砂利を用意しましょう。
水槽の立ち上げ方は?
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- アクセサリーを洗って水気を切り、レイアウトしましょう。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水槽の立ち上げを完了してからアミメウナギを入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?アミメウナギに適した水温・水質は?
アミメウナギに適した水温は25℃前後です。30℃以上の高温にはならないように気をつけて夏はクーラー等を使用します。水質は中性に保つようにしましょう。ph7.0〜7.5前後にします。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたアミメウナギを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後アミメウナギのみ水槽に移し、袋の水は捨てます。
アミメウナギの餌は?1日に与える量や回数は?
1日2回2~3分程度で食べ切れる量を与えます。沈下性の肉食魚用の餌を与えましょう。食欲旺盛でよく食べますが、量はそこまで食べないので少量ずつ与えるのがポイントですよ。
水換えの時期は?
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しい水を作ります。
- 3分の1水を排水します。
- 排水した水分、新しい水を足し水して水換えが完了です。
月に1回は水槽、岩などを洗いましょう。歯ブラシなどを使用して細かい滑りなども取り除きます。
アミメウナギを飼育する上での注意点は?かかりやすい病気は?
アミメウナギは導入時に水質が合わないと衰弱してしまうことがあるので、導入時にはしっかりとトリートメントをした上で水槽に放つようにしましょう。
水温の急激な変化はストレスになり、白点病などになることがあるので、季節の変わり目は注意が必要です。特に冬季などの水温が下がりやすい時期には、ヒーターを使用して温度変化が急激にならないように気をつけます。ヒーターはカバーをつけてアミメウナギがやけどしないように配慮します。
アミメウナギが餌を食べない原因は?対処法は?
生き餌を混ぜて与える
アミメウナギは赤虫や生き餌の方が好んで食べるので、人工飼料に混ぜて与えて様子をみましょう。ピンセットなどで口元に餌を持っていくと食べやすくなります。
水温・水質をチェックする
水温が下がりやすい時期は衰弱して動きがにぶり、餌を食べなくなる場合がありますので水温のチェックを行いましょう。また、同時に水質悪化していないかチェックしましょう。
病気にかかっている
白点病など病気を発症している時には隔離して、薬浴などで手当てをします。水質が悪化している場合には、水換えをして様子をみましょう。
ケガをしている
混泳相手に攻撃されてけがをしていることも考えられますので、よく観察しましょう。ケガをしている場合は薬浴などで手当てし、流木など隠れ家などを設置してあげましょう。
アミメウナギの魅力とは?
今回は、アミメウナギの飼育についてご紹介いたしましたがいかがだったでしょうか?
アミメウナギは愛嬌のある顔がかわいらしく親しみがある姿が魅力的な魚です。また、悠々と泳ぐ姿は見ていて飽きることがありません。アクアリウムを立ち上げの際にはぜひ一員に加えてみてはいかがでしょうか?