タイガーホーリー(タライーラ)の飼育方法:混泳はできる?通販で販売されてるの?
タイガーホーリーは、強面の顔と迫力がある身体つきが特徴の古代魚です。立派に成長する点からも育てる楽しみがあり、大きくなった姿はダイナミックで水槽内でも目立つ存在ですよ。水質変化にも強い魚ですので、水合わせさえ完了すれば飼育は容易です。
今回は、そんなタイガーホーリーの飼育方法などについて紹介していきます。
目次
タイガーホーリーとはどんな魚?
画像元:楽天市場
タイガーホーリーは、カラシン目エリスリヌス科に属する淡水魚です。別名タライーラとも呼ばれる南米(なんべい)のペルー原産の魚です。寿命は20年前後と長命で、成長すると最大50cm前後に成長します。性格はやや荒く攻撃的な面があるので取り扱いに注意が必要です。名前の通りトラ柄のストライプ模様が特徴で、茶褐色の体色をしています。餌は小魚から甲殻類、水生昆虫などあらゆる動物性たんぱく質を好んで捕食します。
タイガーホーリーの飼育は難しい?飼うときのコツは?
水質変化にも対応しやすく、丈夫ですので飼育しやすい魚になります。しかし大型に成長しますので、初期設備に費用がかかり力が強いためガラス製の丈夫な水槽が必要になります。ガラスブタを突き破ることもあります。
タイガーホーリーと混泳はできる?
タイガーホーリーは攻撃性の強い肉食魚なので、巨大に成長する点からも単独での飼育が基本になります。混泳させた魚は口に入れば何でも捕食してしまうので、よほど大きさのある水槽を用意しない限り混泳は不可能です。また、水槽内で暴れる場合があり、複数での飼育は水槽が破損する原因にもなります。単独飼育でも立派に成長する様は育てがいがありますよ。
タイガーホーリーは通販で販売されてるの?購入するときの選び方は?
タイガーホーリーは、通販やペットショップで1500円前後で販売されています。主に5cm前後の稚魚が販売されていますが、最終的には50cmを超えることを考慮して元気な個体を購入しましょう。
名前:タイガーホーリー(3cm)
税込価格:1,600円
タイガーホーリーに適した水槽の大きさは?
タイガーホーリーの飼育には120cm以上の水槽が必要になります。サイズ感もあり、力も大変強い魚ですので丈夫なガラス製の水槽を用意するようにしましょう。ヒーターなどのコード類を引きちぎることがありますので、上部に設置するか、タイガーホーリーがさわれないようにカバーをつけるなどの工夫をして設置します。飛び出す可能性があるので、フタは必ず閉めましょう。
タイガーホーリーの飼育に必要な道具は?
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
- 温度計
その他の道具
- 魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
- 隠れ家
砂底は敷かずにベアタンクでの飼育が推奨されます。ろ過装置は上部フィルターがオススメです。
タイガーホーリーの飼育準備!水槽の立ち上げ方
タイガーホーリーを購入する前に、水槽を立ち上げておきましょう。
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水槽の立ち上げを完了してからタイガーホーリーを入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?タイガーホーリーに適した水温・水質は?
タイガーホーリーに適した水温は27℃〜28℃です。水質は弱酸性に保つようにしましょう。ph7.0前後にすると適応しやすいです。導入時は丁寧にトリートメントしましょう。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたタイガーホーリーを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後タイガーホーリーを水槽に移し、袋の水は捨てます。
タイガーホーリーの餌は?与える頻度は?
人工飼料に餌付くまでに時間がかかる場合があります。最初は口のサイズに合わせた赤虫などを与えて、メダカなどの生き餌を併用して与えましょう。1日2回2~3分ほどで食べきれる量を与えます。
水換えの時期は?
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しい水を用意します。
- 水槽の3分の1の水を排出します。
- 排出した分を足し水したら水換え完了です。
水槽のガラス面も定期的に磨いてカビが発生しないようにしましょう。
タイガーホーリーを飼育する上での注意点は?
タイガーホーリーは丈夫ですので、ほとんど病気はしない魚ですが、導入時に白点病になることがありますので、水合わせは丁寧に行うようにしましょう。
熱帯地域の魚ですので、水温は高めに設定するようにして冬場はヒーターを使用して低温にならないように心がけます。サイズが大きくなると水換えの際や給餌の時にかみついてくる恐れがありますので、けがには注意して扱うようにします。フタは頑丈なものを使用して飛び出し事故を防ぎましょう。
タイガーホーリーが餌を食べない原因と対処法
給餌はしやすい魚になりますので餌を食べない場合は異物を誤飲した可能性があります。腹部などが異常に膨れていないかを確認するようにしましょう。人工飼料に慣れにくいので、赤虫などを与えると好んで食べるので、人工飼料と併用しつつ与えると食いつきが良くなります。最初は口元近くに餌を落とすようにして餌と認識させるようにしましょう。
水温が低いと動きが鈍って餌を食べないことがありますので、餌を食べられるように水温が下がりすぎないように注意します。
タイガーホーリーの魅力とは
ダイナミックな古代魚であるタイガーホーリーは、大きく成長し育て甲斐のある魚です。アロワナなどの飼育経験者で、変わり種を飼いたいという方にオススメの魚になりますよ。是非タイガーホーリーの飼育を検討してみて下さいね。