アロワナの飼育方法:餌は何を食べる?適した水槽は?寿命は?
アロワナは、大きな体と美しいうろこを持ち、アクアリウムの中でもインパクトのある魚です。中国(ちゅうごく)では「龍魚」とも呼ばれ、その美しさから「幸運を呼ぶ魚」としても人気をはくしています。
今回は、主役級の大きさの大型魚、アロワナの飼育のコツや特徴をご紹介します。
目次
アロワナとは?寿命はどのくらい?
アロワナは世界の各地に点在して生息しています。主な種として、南米(なんべい)にはブラックアロワナとシルバーアロワナ、東南アジアにはアジアアロワナ、オーストラリアにはノーザンバラムンディとスポッテッドバラムンディなどがいます。
アロワナは「生きた化石」と呼ばれ、1億年前から姿を変えていないといわれています。アロワナは大きなうろこときれいな体色が特徴的で、その体の美しさや大きさから古くから観賞用として愛されてきました。現在でも高いものだと数十万円で取引される個体もいます。アロワナはいずれも大型で、1mを超えるものもいます。寿命は10年ほどです。
アロワナの飼育はむずかしい?飼うときのコツは?
アロワナは水温や水質の変化にあまり強くないお魚なので、水槽内の環境を維持できるように気をつけましょう。体長が100cm近くになる個体もいるので、大きな水槽が必要となります。飼育スペースの確保をしてから飼育しましょう。また、外に飛び出してしまうことがありますので、水槽にふたをして重石を置くと安心です。
アロワナの混泳のルールや注意点
アロワナは種類により理由は異なりますが、単独飼育が基本となります。例えば、シルバーアロワナは、小型の魚を一緒に入れると襲ってしまう可能性があります。ブラックアロワナの場合は性格が臆病なので、混泳によりストレスを与えてしまいます。
アロワナ同士であれば混泳は可能ですが、縄張り争いを起こしてしまうこともありますので、2匹よりはさらに多くで飼育したほうが良いでしょう。ただし、その分大きな水槽が必要になります。
アロワナを購入するときの選び方は?
アロワナは、個体にもよりますが、20cm前後であれば5,000円前後、成長した大きな個体ですと30,000円前後で販売されています。選び方のポイントは、体がやせ細っていないか、泳ぎが鈍くないか確認しましょう。体表に白いポツポツがある場合は白点病、うろこが逆立っている場合は松かさ病にかかっている可能性もありますので購入を避けてください。
名前:アロワナ
税込価格:4,838円~
アロワナに適した水槽の大きさは?
アロワナは、最終的には100cm近くに成長するので、120cmもしくは150cmの水槽が必要となります。しかし、体が小さいうちに大きな水槽に入れてしまうと餌をうまく捕食できないことがあるので、最初は60cm水槽を用意してください。成長に合わせて水槽を大きくしていくことが理想です。
アロワナの飼育に必要なアイテムは?
水槽以外でアロワナを飼育するために必要なものを紹介します。
1.水槽の外に設置する設備
- 水槽設備・・・水槽台、水槽マット、フタ
- ろ過装置・・・フィルター・ろ材(ベアタンクの場合、ろ過能力を上げましょう)
- 水温調節・・・クーラーや冷却ファン、ヒーター
- 水質調整・・・水質調整剤(カルキ抜き)
- ポンプ・・・エアレーションや水流を発生させるため
- そのほか・・・照明
2.水槽内に設置するもの
- 水草・・・アロワナに水草は必要ありませんが、レイアウトやアロワナの隠れ家としても機能するので設置しても問題ありません。
- 底砂・・・アロワナには必要ありません。ベアタンクだと清掃が楽なのでおススメです。
3.その他飼育に必要なもの
- 餌・・・アロワナは肉食ですので生き餌を与えると良いです。金魚やミルワームが良いでしょう。フルーツゴキブリはアロワナの光沢を出すといわれています。アロワナ用の人工飼料(テトラ (Tetra) アロワナ)などもあります。
- 掃除や水換えグッズ・・・バケツ、プロホース、メラミンスポンジ
- 水温計
アロワナの飼育準備!水槽の立ち上げ方
アロワナを入手する前に、水槽の立ち上げを完了させておきましょう。
- 水槽を購入したら、洗剤を使用しないで洗浄する
- 水槽台に水槽をセットしたら、フィルターやエアポンプなどの装置を設置する
- カルキ抜きした水を入れる
- 2日間ほど放置して水を循環させる
水合わせの手順は?アロワナに適した水温や水質は?
アロワナに適した、水温は25~30℃です。pHは5~8程度と広めですが、6.5あたりに調整すると良いでしょう。
- 購入した袋ごと水槽に浮かべて30分~1時間待つ
- 袋の中に水槽の水を1/3程度入れて、1~2時間待つ
- 2を4~5回繰り返す
- アロワナを水槽に移す
アロワナの餌は?1日に与える量は頻度は?
アロワナは肉食ですので、生き餌を与えます。アロワナ用の人工飼料も販売されていますが、食べない個体もいます。購入する前に、人工飼料を食べるか確認するとよいでしょう。
餌の量は、1日3回2~3分で食べきれる量を与えます。とくに成長期は、餌不足によって体が変形してしまう場合がありますので、アロワナの様子を確認しながら餌をあげてください。成魚になってからは1日2回でも問題ありません。
水換えの時期と方法は?
1週間に1度、1/3程度を目安に水換えしてください。ただ、アロワナは糞の量が多く水が汚れやすい上に、水質の汚れにあまり強くないので、こまめに水槽の水換えしましょう。
アロワナを飼育する上での注意点は?どんな病気にかかる?
アロワナは水質の悪化に弱いので、水質の管理には気を配りましょう。アロワナは白点病や松かさ病にかかることがあります。ただし薬に弱いので、手当てする際は薬の量に注意しましょう。
アロワナが餌を食べない場合はどうする?
アロワナは生き餌も人工飼料も食べることができますので、餌を食べない場合は餌の種類を変えて様子をみます。また、アロワナは水温が低いと餌をなかなか食べないことがありますので、水温を1℃あげるなど調整してみましょう。
アロワナの種類
アロワナの種類は豊富ですが、その中でも人気のアロワナをご紹介します。
アジアアロワナ
アジアアロワナは、熱帯魚の王様と呼ばれています。体色は赤、青、緑とバリエーションに富んでおり、アジアアロワナの中でも様々な種類がいるんですよ。
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シルバーアロワナ
シルバーアロワナは、その名の通りシルバーのウロコがキレイなアロワナです。とても貫禄があり見応えも十分なアロワナです。
ブラックアロワナ
ブラックアロワナは、体色が鮮やかで見た目が美しいアロワナです。アロワナの中では一番安く手に入れることができるため人気がありますよ。
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ノーザンバラムンディ
アジアアロワナの仲間で、光沢が非常に綺麗なアロワナです。育て方でその光沢の質も変わってくる魅力的なアロワナです。
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アロワナの魅力とは?
アロワナは姿が美しく観賞用として優れているだけでなく、人懐っこい一面もあるので育てているうちに愛着がわきやすいお魚です。アクアリウムの主役としてアロワナを飼育してみてはいかがでしょうか?