ブラックアロワナの飼育方法:混泳のコツは?どこで販売されている?
ブラックアロワナは、体色が鮮やかで見た目が美しく、その大きさや優雅に泳ぐ姿が魅力的なお魚です。そして、アロワナ科の中でも比較的安価なので、アクアリウムでも人気があります。今回はブラックアロワナの飼育のコツや特徴についてご紹介します。
目次
ブラックアロワナとはどんな魚?寿命はどのくらい?
ブラックアロワナは、アロワナ目アロワナ科アロワナ亜科に属する魚で、南米(なんべい)のネグロ川やブランコ川に生息しています。寿命は10年くらいです。幼魚は体の色が黒色で黄色のストライプが入っていることから「ブラックアロワナ」と名付けられています。成魚になると体の色は黒から銀色に代わりウロコも虹色のようにも見えかなりきれいです。ブラックアロワナは自然界では1m以上に成長する個体もいますが飼育下では70~80cm程度にまでしか成長しません。
ブラックアロワナの飼育は難しい?
ブラックアロワナは体は大きいですが、水温や水質の変化に敏感なお魚ですので水槽内の環境を安定させてください。水槽設備の面だと、体長が1m近くにもなりますので大きな水槽が必要となります。飼育スペースの確保ができるかをよく考えてから飼育しましょう。また、ブラックアロワナは外に飛び出してしまうことがありますので水槽にふたをしたほうが良いです。
ブラックアロワナとの混泳のルールや注意点は?
ブラックアロワナは大きな体に似合わず臆病な性格のため、他の魚と同じ水槽に入れるとストレスを受けてしまいます。また、ブラックアロワナの口に入るような小さいお魚だと餌になってしまうので混泳は避けましょう。同種の場合だと縄張り争いをするので、各個体の縄張りが完全に確保できるくらい大きな水槽で飼育するか、逆に過密にしてしまい縄張り争いをさせない工夫が必要になります。
ブラックアロワナはどこで販売されている?
ブラックアロワナをアクアリウムショップで販売されています。購入の際は体がやせ細っていないか、動きが鈍くないかをチェックしましょう。また体表に白いポツポツがある場合白点病にかかっている可能性がありますので購入を避けてください。
適した水槽の大きさは?
ブラックアロワナは最終的には体長が70~80cmになります。中には1mを越える個体もいますので120~150cm水槽が必要となります。ただし、幼魚の頃から大きい水槽に入れるのではなく、成長に合わせて水槽を大きくしていきましょう。
ブラックアロワナの幼魚は10cm未満で、大きすぎる水槽では幼魚が餌を食べられずに死んでしまう場合がありますので、幼魚の頃は30~45cm水槽が良いでしょう。大きくなるにつれて、60、90、120cm水槽とサイズアップしてください。
飼育に必要なアイテムは?
水槽以外でブラックアロワナを飼育するために必要なものを紹介します。
1.水槽の外に設置する設備
- 水槽設備・・・水槽台、水槽マット、フタ
- ろ過装置・・・フィルター・ろ材(ベアタンクの場合、ろ過能力を上げましょう)
- 水温調節・・・クーラーや冷却ファン、ヒーター
- 水質調整・・・水質調整剤(カルキ抜き)
- ポンプ・・・エアレーションや水流を発生させるため
- そのほか・・・照明
2.水槽内に設置するもの
- 水草・・・必要ありませんがレイアウト用に設置しても問題ありません。
- 底床・・・必要ありません。ベアタンクだと清掃が楽なのでおすすめです。
3.その他飼育に必要なもの
- 餌・・・生き餌や人工飼料などなんでも食べます
- 掃除や水換えグッズ・・・バケツ、プロホース、メラミンスポンジ
- 水温計
水槽の立ち上げ方
ブラックアロワナの水槽立ち上げについて説明します。今回はベアタンク水槽で飼育する場合の立ち上げ手順です。
- 水槽を購入したら、洗剤を使用しないで洗浄する。
- 水槽台に水槽をセットしたら、フィルターやエアポンプなどの装置を設置する。
- 流木などに活着した水草を配置した場合は設置する。
- カルキ抜きした水を入れる。
- 2日間ほど放置して水を循環させる。
適した水温や水質は?
ブラックアロワナを水槽に移す手順を説明します。
- 購入した袋ごと水槽に浮かべて30分~1時間待つ。
- 袋の中に水槽の水を1/3程度いれて1~2時間待つ。
- 2を4~5回繰り返す。
- ブラックアロワナを水槽に移す。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
餌の量や与える頻度は?
ブラックアロワナは幼魚の間は冷凍赤虫を細かくして与えます。15cmほどまで成長したら、金魚やワームなどの生き餌やカーニバルなどの人工飼料を与えます。量は1日2~3回、1回に5粒程度です。
水換えの時期と方法は?
ブラックアロワナは水質の変化に弱いので、まめな水換えや掃除が必要になってきます。さらにふんが多いので水が汚れやすいです。ベアタンク水槽であれば床に落ちたふんも確認できますし、掃除もしやすいのです。
ブラックアロワナを飼育する上での注意点は?どんな病気にかかる?
ブラックアロワナは水質の変化に弱いので、水質の悪化には気を配ってください。また、ブラックアロワナは体に白い斑点ができる白点病やうろこが逆立ってしまう松かさ病にかかります。早期に発見できれば、薬浴などで治癒できる病気なので、日頃からよく観察をしておきましょう。
ブラックアロワナが餌を食べない原因と対処法
ブラックアロワナは生き餌、人工飼料となんでも食べますので餌の種類を変えてみましょう。また、ブラックアロワナは水温が低いと餌を食べないことがありますので、水温に変化はないか確認してみましょう。
ブラックアロワナを飼育する魅力は?
ブラックアロワナは飼育は大変ですが、飼育の仕方や餌によって体の輝きが変わり、育てがいのあるお魚です。きれいなブラックアロワナにするために、研究しながら飼育してみてはいかがでしょうか。