ビーシュリンプの水槽レイアウト方法
ビーシュリンプは、ハチのようなしま模様が目を惹く小型の淡水エビです。カラフルでかわいらしく、繁殖も可能なので高い人気を誇っていますが、他のエビ類と比べると少々デリケートなため水槽レイアウトにもコツが必要です。
今回は、ビーシュリンプの生態やおすすめの水槽レイアウト、レイアウトに必要なアイテムや注意点などについてご紹介します。
目次
ビーシュリンプとは?生態は?
ビーシュリンプはヌマエビ科カワリヌマエビ属の一種で、体表のしま模様がハチを思わせることからその名がついたといわれています。最大で3cmほどしか成長しない小型の淡水エビで、寿命は約1年半~2年ほど。雑食性で、藻類やイトミミズなどを餌にする傾向があります。ビーシュリンプは様々な種類があることでも知られており、白黒模様が印象的な香港(ほんこん)産のビーシュリンプのほか、日本で開発された赤と白の模様が特徴的なレッドビーシュリンプ、黒や赤色の部分が多いシャドーシュリンプなどが人気です。
ビーシュリンプの水槽レイアウトは初心者でもできる?
ビーシュリンプにはデリケートな面があり、飼育方法がやや難しいといわれているため水槽のレイアウトにも注意する必要があります。水草や底砂などの選び方に配慮して、ビーシュリンプが住みやすい環境を整えましょう。
ビーシュリンプの水槽レイアウトに適した水槽の大きさは?
ビーシュリンプは体長がわずか3cm程度しかありませんので、30cm水槽などの小型水槽でも飼育が可能です。しかし水槽のサイズが小さいと水温や水質が安定しにくくなるため、水換えなどに注意して水質管理を行う必要があります。このため、できれば水温水質が比較的変化しにくい60cm水槽がおすすめです。60cm水槽は水質が安定しやすいだけでなく、スペースもありますのでビーシュリンプの繁殖にも適しています。なお、30cm水槽では約50匹、60cm水槽では約200匹のビーシュリンプが飼育できるといわれています。
ビーシュリンプの水槽レイアウトに必要なアイテムは?
ビーシュリンプの水槽レイアウトには、主に次のアイテムが必要になります。
- 水槽
- 照明
- フィルター
- エアレーション
- 底砂(ソイル)
- 流木
- 水草
ビーシュリンプに適した水槽内の配色は?
ビーシュリンプを飼育する際は、照明をしっかり当てて水槽内を明るい配色に保ちましょう。ビーシュリンプは加齢や環境によって体表の色が薄く変化する傾向があるため、体表のカラーを保つ「色揚げ」を行いながら飼育する必要があります。色揚げには専用の餌を与えるなどの方法がありますが、照明を明るく保つこともビーシュリンプのボディカラーを保つ効果があるといわれています。なお、照明はつけっぱなしにせず、1日に8時間程度当てるように習慣づけましょう。照明の電源を自動でオン・オフしてくれるタイマーなどを利用すると便利です。
ビーシュリンプにおすすめの砂底は?
ビーシュリンプの水槽レイアウトには、ソイル系の底砂をおすすめします。ビーシュリンプは水質の変化に弱いため、水質が安定しやすいソイルを使用しましょう。ソイルには栄養分も含まれていますので、稚魚の育成や水草の栽培にも適しており、ビーシュリンプの色揚げにも効果があるといわれています。ソイルには様々な種類がありますので、飼育するビーシュリンプに適したものを選ぶようにしましょう。また、ビーシュリンプは排せつ物が多いため、ソイルに排せつ物が蓄積しないよう定期的に掃除することも重要です。
ビーシュリンプにおすすめの水槽レイアウトは?
1.底面フィルターを使用する
ビーシュリンプの水槽には、水槽の底床に敷いて使用する底面フィルターが適しているといわれています。底面フィルターはろ過能力も高く、ソイルとの相性も良いためおすすめです。
2.隠れ家になる水草や流木を配置する
水草や流木はビーシュリンプのよい隠れ家になります。特にウィローモスは餌にもなるため、ビーシュリンプとの相性が良いといわれています。
3.止水域をつくらない
飼育水がよどむと、不要な栄養分などがたまりやすくなって水質の悪化につながります。水槽の水が循環しやすいよう、水流を意識してレイアウトしましょう。
レイアウトを行う手順
- 水槽をセットします。
- 底面フィルターを設置します。
- ソイルを敷いていきます。底面フィルターが隠れる程度に入れましょう。
- カルキ抜きをした水を入れます。
- 水の濁りがなくなったら、水草などのレイアウトを行います。
- 水温や水質を調整します。ビーシュリンプは水温にも敏感な面がありますので、20~27℃をキープするよう習慣づけましょう。
ビーシュリンプの水槽レイアウトを行う上での注意点は?
ビーシュリンプの水槽には無農薬栽培の水草を使用しましょう。ビーシュリンプは薬品に大変弱いため、農薬が使用された水草をレイアウトすると水槽内のビーシュリンプが全滅してしまうことがあります。また、ビーシュリンプと相性の良いウィローモスをレイアウトする場合はトリミングに注意して管理してください。ウィローモスは成長が早く、伸びすぎると水流を妨げる原因にもなりますので、小まめにトリミングを行うことが重要です。しかしカットし過ぎるとビーシュリンプがストレスを受けることもありますので、注意してトリミングを行いましょう。
まとめ
ビーシュリンプの水槽レイアウトには工夫が必要ですが、ビーシュリンプ用の水草グッズや流木グッズなどを使用すると便利ですよ。ここでご紹介した内容を参考にして、ビーシュリンプが住みやすい環境を用意してくださいね。