かわいいドチザメの飼育方法:どこで販売されてるの?寿命はどのくらい?
ドチザメは日本にも生息するサメです。性格はおとなしく人を襲うことがないため、水族館の体験コーナーなどで触れることができる魚なんですよ。
今回は、性格の穏やかな魚「ドチザメ」の特徴や飼育方法、おすすめの水槽などを詳しく説明していきたいと思います。
目次
ドチザメとはどんな魚?寿命はどのくらい?
ドチザメはメジロザメ目ドチザメ科ドチザメ属に属する魚です。生息地は日本近海から東シナ海にかけての沿岸に広く分布します。寿命は15~20年ほどですが30年以上生きた個体もいます。
個体差はありますが体長は最大約150cm程度とかなり大型に成長します。体形は細長い流線型をしており、背中側の体色は黒色、腹側は白色とオーソドックスな体色をしています。性格は比較的おとなしいため水族館などの体験コーナーで触れ合うことも可能です。
ドチザメの飼育は簡単?
ドチザメは成長すると150㎝近くまで成長します。そのため大型水槽が必要になり初心者の方にはハードルの高い魚になっています。ただ、体が比較的丈夫であったり、性格が穏やかであったりと飼育に関してはあまり難しくはありません。
サメの中でも比較的飼育しやすいのでブラックチップシャークなどのサメを飼う前の練習などにもおすすめですよ。
ドチザメはどこで販売されている?選び方のポイントは?
ドチザメは取り扱っているお店が少ないため、ショップで取り寄せてもらうか、通販で購入することになります。通販などは魚にストレスがかかりあまり小さいと購入後、体調を崩してしまうこともあります。
幼魚は成魚に比べて安価ですが、大型魚の飼育に慣れていない方はなるべく成魚の大きめサイズのドチザメを購入することをおすすめします。また幼魚を飼う場合も成長を見越して大きめの水槽で飼育しましょう。
適した水槽の選び方
幼魚のドチザメの場合は90㎝水槽での飼育も可能です。しかし成長して水槽が小さくなると水槽に体をぶつけることが多くなりストレスやけがにつながります。
体の大きさに合わせて水槽を調整しドチザメに合った水槽を用意してあげましょう。ただ、終生飼育を目指す場合は200㎝水槽程度の大型水槽が必要になりかなりのスペースと資金が必要になります。必ずこのことを念頭に置いて飼育するようにしましょう。
ドチザメの飼育に必要なアイテム
- 海水(人工海水)
- ろ過装置
- 温度調節器具
- 餌
近くに海があれば海でくんできた海水、近くになければ人工海水、ろ過装置、温度調節器具、餌は必須です。底に敷くための砂やアクセサリーは必須ではないですが必要に応じて設置しましょう。ろ過装置は水槽の環境を保つ大切な装置です。水槽がドチザメの大きさに合わせて大きくなるため大型水槽に適したろ過装置を設置するようにしましょう。ドチザメは水温が高すぎるとバテてしまうため夏場はクーラーをつけ温度を28℃以下になるように調節しましょう。
餌は何を食べる?
餌はクリルやエビ、イカなどをよく食べます。手に入りやすい餌を与えてあげましょう。
水槽の立ち上げ方法
- 海から海水をくんできた場合は雑菌が繁殖しないように事前に紫外線ライトなどで処理をしておきましょう。人工海水を作るならもらってくるお店の塩分濃度に合わせておけば問題ありません。
- 海水の準備ができたらまずは水槽や底に敷く砂などを洗剤無しで洗います。
- ろ過装置や温度調節器具を設置します。
- 水槽の底に砂を敷き、砂が巻き上がらないように海水を入れアクセサリーを設置します。
- 最後にろ過装置と温度調節器具を作動させろ過バクテリアがある程度繁殖するまで置いておきます。
海水は淡水よりバクテリアの繁殖が遅いので、早めに水槽の準備を進めておきましょう。バクテリアが十分繁殖したのを確認した後ドチザメを入れましょう。
ドチザメに適した水温や水質について
ドチザメは日本の気候の場合は常温でも飼育することが可能です。ただ、夏場など水温が30℃を超える場合はドチザメがバテてしまうため水槽のクーラーをつけ水温を28℃以下にするようにしましょう。水質は人工海水にはろ過バクテリアが存在せず病気の原因になります。そのため、水槽立ち上げは1ヶ月前から行い十分にろ過バクテリアの繁殖した海水で飼育を始めましょう。水換えも適度に行い水槽内の環境を保つようにしましょう。
餌は何を食べる?与える量や頻度は?
餌は1日に1回から2回、クリル、餌用のエビやイカなどを与えましょう。ドチザメはクリルが餌付けしやすいため飼育し始めの頃はクリルを中心に餌を与えるようにしましょう。餌を与えすぎると食べ残しが発生し、水質悪化の原因になります。様子を見ながら少しずつ与え、食べ残しの出ないよう注意しましょう。
水換えの時期や方法は?
水換えは週に1回、水槽の3分の1程度の水を入れ替えましょう。水槽内の水の全換えは有益なバクテリアがいなくなり病気の原因になります。こまめに水換えをし、きれいな環境を保ちましょう。
ドチザメを飼育する上での注意点
ドチザメは最大150㎝とかなり大きくなるため最終的には200㎝水槽レベルの大型水槽で飼育することになります。そのため水槽を置くスペースはかなり広めに用意する必要があります。また、水槽環境を安定させるための装置なども、水槽に合わせて能力の高いものになってしまうため小型魚の飼育と比べて資金も多めに用意する必要があります。
ドチザメが餌を食べない原因と対処法は?
基本的にクリルが餌付けしやすいですが飼い始めたばかりの頃は環境の変化に戸惑い餌を食べない場合があります。環境が落ち着いても食べない場合はあげる餌を購入したショップと同じものにしてみましょう。ショップの餌になれてきたら徐々に自分のあげたい餌を混ぜていきましょう。完全に環境になれたと思ったら与える餌を自分のあげたい餌に切り替えましょう。
ドチザメの飼育に適した水槽は?
ドチザメは最大150㎝とかなり大型に成長する魚です。しかし性格は穏やかで水槽内を激しく泳ぎ回らないためゆったりした気持ちで眺めることができます。またサメの中でも比較的飼育しやすいため本格的なサメを飼う前の練習などにもおすすめです。ぜひこの記事を読んでドチザメを飼ってみてくださいね。