カエルアンコウの飼育方法:寿命はどのくらい?どこで販売されてるの?
カエルアンコウは、カラフルな色合いと特徴的な身体が面白く、また、歩く魚としても有名です。以前はイザリウオと呼ばれ親しまれてきました。名前のとおり、その顔つきは愛嬌があり、みている人を癒やしてくれる魚ですよ。
このページでは、カエルアンコウの飼育方法や飼い方のポイント、寿命などについてご紹介します。
目次
カエルアンコウとはどんな魚?寿命はどのくらい?
カエルアンコウは日本でもその生息が確認されており、伊豆(いず)半島や沖縄(おきなわ)などで分布しています。寿命は約1年ほどで身体の色合いは多岐にわたります。成長するところ15cm前後になります。
最大の特徴は頭部に疑似餌のついた突起をもち、その突起を使い小魚などを捕食することです。カエルアンコウは魚ですが泳ぐのが苦手で水底を腹ビレと胸ビレを使い歩いて移動します。別名歩く魚とも言われており、そのずんぐりした身体と愛嬌のあるとぼけた顔が人気の1つです。
カエルアンコウの飼育は難しい?混泳はできる?
カエルアンコウは比較的飼育しやすい海水魚になります。混泳は可能ですが、カエルアンコウの口のサイズにあう魚ですと捕食されてしまうので少し大きめの個体を選びましょう。同じ底性の魚との混泳はサイズをそろえましょう。
カエルアンコウはどこで販売されてる?価格は?購入するときの選び方は?
カエルアンコウは種類や大きさによっても値段にばらつきがありますが、ペットショップで1,000円から数万円で売られています。
選び方のポイントは色の鮮やかな身体に傷のない個体を選びましょう。導入時に色が薄くなる場合がありますが、環境に慣れてくればまた元の色に戻ってきます。
名前:カエルアンコウ
税込価格:1,900円
カエルアンコウの飼育に適した水槽の大きさは?
カエルアンコウのみの飼育でしたら水槽は60cmぐらいでも問題はありません。しかしサンゴ岩を設置し、 他の魚との混泳を考えている場合には90cm以上の水槽が良いでしょう。
カエルアンコウは15cmほどに成長しますので、他の魚とのサイズを考えて余裕のある水槽選びをしましょう。
餌は何を食べる?
餌は基本的にエビや小魚などの生き餌を好みますが、慣れてくれば赤虫や乾燥クリルも食べるようになります。給餌は毎日の必要はなく、2日に1回ピンセットで口元まで持って行きましょう。
必要になるアイテムは?
カエルアンコウを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- 人工海水の元
- カルキ抜き
- ろ過作用の高いフィルター
- エビ、小魚、赤虫等
- フタ
- 温度計
- 比重計
- サンゴ岩
砂利はサンゴ砂がオススメです。浄化作用のあるものを選びましょう。
夏場の高温には弱いですので、クーラーやファン等を設置して温度管理をします。30℃以上の水温には耐えらないので、水温が上がらないように風通しの良い部屋またはエアコンがある部屋での飼育が良いです。
水槽の立ち上げの手順。適した水温は?
- 水槽を購入してきたら一度洗って、天日干しして完全に乾かします。
- 水道水にカルキ抜きを入れて少し置きます。
- カルキが抜けたら人工海水の元を入れて海水を作ります。
- 洗った砂利を入れて水が透明になったら水を静かに入れます。
- 水温は24℃前後にセットします。
- 水を入れたらフィルターを起動させて水を循環させて酸素を流し、バクテリアを発生させてフィルターに定着させます。
- 水が完成するまで4週間〜2ヶ月ほどかかります。
カエルアンコウは水質の変化に弱いので常に新鮮な水が循環するように気をつけましょう。
水合わせの手順
- 水槽のセットが完了したら購入してきたカエルアンコウを室温に慣れさせてから、袋ごと水槽に1時間ほど浮かべて水槽の水と袋の中水温を一緒にしてください。
- 水温が同じになったら次に袋の水を3分の1捨てて水槽の水を足しそのまま40分程置きます。2、3回同じように繰り返します。
- 水質が同じになったらカエルアンコウを水槽に移します。袋の水は捨てます。
カエルアンコウは導入時に傷つきやすいですので、静かに手早く水合わせを行います。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
1日の餌の量、回数は?
2日に1回、口に入る大きさにカットしたエビや小魚を2〜3切れピンセットで口元に持っていき与えます。大きさに応じて餌の量は調節しましょう。
水換えの時期は?
蒸発した分の海水をたして比重を合わせます。硝酸塩が高い海水はカエルアンコウが苦手で衰弱してしまいます。常に低く設定して上がらないようにpH1.020~1.023の濃度を保つようにします。
カエルアンコウはほとんど動かないので健康状態がわかりにくいですが、よく観察しておかしな動きはないか様子を見て、気になる点があれば水換えをして様子をみましょう。
カエルアンコウを飼育する上での注意
水槽導入時に丁寧に水合わせをしないとすぐに弱ってしまいます。環境に慣れるまでは絶食させて胃への負担をなくします。身体の色が暗く濁ってきた場合ストレスを受けていることが考えられますので、原因をさぐる必要があります。
また硝酸塩濃度が強くなると身体が変形したり、食欲減退したりして死んでしまうことがあります。カエルアンコウの飼育方法はまだ完全には確立されてなく、ちょっとした環境の変化などの影響で死んでしまうこともあります。毎日観察し、少しでもおかしな動きがあれば、水換えなどで様子をみましょう。
餌を食べない原因と対処法
人工飼料に慣れていない場合は、食べない場合があります。その場合は、徐々に生き餌から人工飼料に移していき人工飼料になれさせます。口元に餌を持って行かないと食べないので口元に餌を運びましょう、
水質と水温に問題がないかチェックします。もし悪化しているようなら水換えをしてきれいな水質を保つようにします。水温を戻す場合にはゆっくりと変更していきます。
カエルアンコウは季節の変わり目などに体調を崩して拒食になる場合があります。水温が変動しないように気をつけましょう。
カエルアンコウを飼育する魅力は?
カエルアンコウはとてもカラフルで美しい魚です。海水魚の中でも疑似餌を使って餌を捕食する姿や、魚なのに泳ぐのが苦手などおもしろい魚です。寿命は1年前後と短めですが、さまざまな色のカエルアンコウを飼育すればとてもきれいなアクアリウムが楽しめますよ。