エンツユイの飼育方法:成魚になると姿が変わる珍しい魚!寿命はどのくらい?
エンツユイは成長するにかけて姿が変化する珍しい魚です。成魚になるにつれて色や形が変化するので飼育するのが楽しい魚ですね。成魚になると100cmを超える大きさになるので迫力もありますよ。
今回はそんなエンツユイの飼育方法や飼い方のポイントなどについて紹介していきます。
目次
エンツユイはどんな魚?寿命はどのくらい?
エンツユイはコイ目サッカー科に属する魚です。中国(ちゅうごく)の長江(ちょうこう)に生息する魚で大河や湖に生息しています。鯉(こい)の仲間で、成長すると1メートルを超える巨大魚に成長します。寿命は3〜4年前後と短めです。
コリドラスのように底性の魚で沈下性の餌を好んで食べますが、混泳させている場合餌を食べられず、餓死してしまう場合もありますので、給餌には注意が必要です。
水質管理はそこまで難しくありませんが、栄養不足に陥ると身体がうまく変化していかず発育不良になってしまう場合があるので気を付けましょう。
エンツユイの飼い方は難しい?飼うときのコツは?
エンツユイは水質変化には強い方ですが、飼育には幾つかのコツが必要な魚で飼育は難しいといわれています。特徴的な身体をしており、その変化を楽しむことができ飼育の楽しみがある魚ですが、将来的に1メートルを超える大型になりますので、広い飼育スペースが必要になります。
エンツユイの価格は?購入するときの選び方は?
エンツユイは2,000円前後で販売されています。選び方は、縞(しま)模様がはっきりしていて身体が荒れていないものを選びましょう。4、5cmの幼魚が出回っていますが幼魚から育てる場合は、さらに飼育が難しくなるのでなるべく元気に泳ぎ回っている個体を選ぶと良いでしょう。
名前:エンツユイ
税込価格:1,700円
エンツユイの飼育に適した水槽は?混泳のポイントは?
エンツユイは1メートルを超える巨大魚に成長しますが、飼育下では80cm前後にとどまることが多いです。水槽の大きさは最低でも90cm以上必要になります。
混泳させる魚によっては120cm以上の水槽が必要になるでしょう。底性の魚はエンツユイのみにして、浮遊性の魚と混泳するのが良いでしょう。
狭い水槽だと、ストレスがたまりうまく成長しない場合があるので、余裕を持った水槽選びをしましょう。
水槽以外に準備するものは?
エンツユイを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- カルキ抜き
- ろ過フィルター
- 沈下性の餌、赤虫等
- フタ
- 温度計
底砂は目の細かい丸いものがおすすめです。荒いものを敷いてしまうと口が下を向いているので傷ついてしまいます。
餌は沈下性のものを与えるのが良いでしょう。口が小さいので粒は小さめのものが良いです。赤虫なども好んでよく食べますが、与えすぎると水質が悪化して、菌に感染する場合があるので注意が必要です。
水槽の立ち上げ方
- 水槽を購入してきたら1度洗って、天日干しして完全に乾かします。
- カルキ抜きを入れて少し置き、洗った砂利を入れて水が透明になったら水を静かに入れます。
- 水温は20℃〜25℃に設置します。
- 水質は弱酸性〜中性にします。
水を入れたらフィルターを起動させて水を循環させて酸素を流し、バクテリアを発生させてフィルターに定着させます。水が完成するまで2日ほどかかります。最低でも一晩は置いた方が水がなじむので良いでしょう。
水合わせの手順
水槽のセットが完了したら購入してきたエンツユイを室温に慣らしてから、袋ごと水槽につけて1時間置きます。水槽の水と袋の中水温を一緒にしてください。
水温が同じになったら次に袋の水を3分の1捨てて水槽の水を足します。そのまま40分ほど置いて2、3回同じように繰り返します。水質が同じになったらエンツユイのみ水槽に移します。袋の水は捨てます。
エンツユイの幼魚はストレスを感じやすく、弱い個体が多いです。手早く水合わせを完了させましょう。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
1日の餌の量、回数は?
エンツユイは常に餌を探して砂利をもぐもぐしています。複数回に分けて少量ずつ餌を与えれば餓死させないで飼育することができます。
水換えの時期は?
1週間に1度、水槽の3分の1の水を新しいものに交換します。1度に全て変えてしまうとエンツユイの負担になりますので避けましょう。夏場は水温が上がりすぎないようにクーラーなどを使用して水換えをしましょう。餌の与えすぎで水が汚れやすくなる場合があります。
エンツユイを飼育する上での注意点
エンツユイの成魚は赤褐色の体にストライプの模様が入った身体になります。形も三角形の形から細長い身体つきに変わります。栄養を十分にとれていないと発育がうまくいかずに死んでしまうことがあります。餌を数種類バランスよく与えることで防止しましょう。
また室内の飼育であれば温度管理はそこまで厳しくする必要はありませんが高温には大変弱いです。夏などは温度が上がりすぎないようにクーラーなどを設置して水温が上がらないように気を付けましょう。
餌を食べない場合はどうする?
エンツユイは冷凍赤虫や人工飼料のみだけ与えていると栄養が偏り、拒食から餓死してしまうことがあります。できるだけバラエティにとんだ餌を用意して与えるようにしましょう。草食性が強い魚なのでほうれん草を細かくしたものや野菜のクズなどを与えると喜んで食べます。
また、混泳している魚に餌を取られて食べられていない場合があります。餌の回数を複数回にする、時間帯をズラすなどしてエンツユイが餌を食べられるように工夫しましょう。
エンツユイの飼育の魅力は?
姿が変化する珍しい魚、エンツユイはアクアリウムをやる方にとって楽しめる魚です。混泳も可能な魚で水槽も作りやすいという利点があります。幼魚のときの給餌に気をつければ大きく育ちその過程を楽しめます。是非エンツユイをお迎えしてみてください。