クーリーローチの飼育:餌は何食べる?混泳は?寿命はどれくらい?
クーリーローチはドジョウのような外見をしていて、にょろにょろと水槽内を泳ぐ姿がとても愛らしい熱帯魚です。また、黒と黄色の縞(しま)模様は美しく、アクアリウムで飼育される方も多く人気です。
今回は、クーリーローチの飼育方法や飼い方のコツ、適した水槽の選び方や寿命などについて詳しくご紹介します。
目次
クーリーローチってどんな魚?寿命はどれくらい?
クーリーローチは、コイ目ドジョウ科パンギオ属に属する熱帯魚です。個体差はありますが体長は10cm程度で、寿命は5年から10年と少し長めです。
原産地はインドネシア、ブルネイ、マレーシアなどの東南アジアで池沼、森林河川、湿地などの流れの緩やかな水域に生息しています。
体色は黄色に黒の縞(しま)模様と美しく、ドジョウらしい口ひげもありかわいい見た目をしています。
クーリーローチの飼育は簡単?飼うときのコツは?
クーリーローチは飼育しやすい魚です。しかし、熱帯魚なので適切な水温、水質でなければ、白点病などの病気にかかりやすくなります。また、底砂を泳いだり、砂の中に隠れたりと、砂に接している時間が長い魚です。水槽の水だけでなく底砂の掃除も定期的に行うようにしましょう。
クーリーローチを買うときの選び方
クーリーローチは夜行性なので動きなどで元気な個体を選ぶのは難しいかもしれません。ですので、しっかり観察をして体に傷がないか、白い斑点など病気の兆候はないかなど外見から選ぶのがおすすめです。クーリーローチは育て方にもよりますが10年近く生きる熱帯魚です。できるだけ元気な個体を選ぶようにしましょう。
名前:クーリーローチ
税込価格:756円
クーリーローチに適した水槽は?
クーリーローチは大型魚ではないのでそこまで大きな水槽を準備する必要はありません。単独飼育なら、ろ過装置など必要な装置が設置可能ならどんな大きさの水槽からでも飼育することができます。ただ個体の大きさや飼育する数、混泳する場合は、他の熱帯魚の大きさ等も考慮し適切な水槽を選ぶようにしましょう。また、クーリーローチは水槽の底砂で生活を行うので水槽に入る水量より、底の面積の大きい水槽を選んで購入することをおすすめします。
水槽以外に必要なものは?
ろ過上部フィルター、ろ過底面フィルター、砂、ヒーターは必要です。
隠れ家になる水草や大きめの石、底砂をきれいにするサンドクリーナーなどは必要ではないですが、クーリーローチのストレス緩和や病気防止のためにも用意することをすすめします。
フィルターは酸素を底面にしっかり供給し、底砂を汚れから守るためにも上部、底面の2箇所に設置しましょう。砂は、角があると体を傷つけてしまい病気の原因となってしまいます。
なるべく角がない砂を選びましょう。ヒーターは、クーリーローチの適温にあった23℃前後に調節できるものを選ぶと良いでしょう。
クーリーローチの水槽立ち上げ方は?
水槽の水にはカルキ抜きと、ろ過バクテリアの繁殖が必要です。
まずは、バケツに水道水をいれ、1日置いてカルキ抜きをしましょう。ろ過バクテリアは置いておくだけで自然に繁殖しますが、繁殖には最低1週間ほどかかります。ですので、遅くとも1週間前にはカルキ抜きを終えるようにしましょう。
水槽立ち上げ手順
- まず水槽と砂を洗剤無しで洗いホコリを落とします。
- 洗い終わった砂を水槽に敷き、ヒーター、ろ過フィルター、隠れ家になる石などを設置します。このとき、けがや故障の原因になるので電源はいれないでください。
- 設置が完了したら砂利が巻き上がらないようにゆっくりと用意した水をいれます。
- 水草などを設置し、装置の電源をいれます
クーリーローチに適した水温や水質は?混泳はできる?
クーリーローチに適した水温は20℃から28℃です。ヒーターをしっかりつけ、23℃前後に調節しておけば病気の心配はないでしょう。
また水質はpH3.5からpH7.0程度で、一般的な熱帯魚が好む水質で飼育することができます。そのため、熱帯魚同士の混泳がしやすく、水槽の水はカルキ抜きした水道水で十分です。
水合わせの方法は?
クーリーローチをもらってきた袋のまま水槽につけ、温度を23℃前後になるまで待ちましょう。また、袋から水槽に移すときもいきなり袋から水槽に移すのでなく袋に水槽の水を加えながらゆっくり移し替えましょう。
餌は何がいいの?与える頻度は?
人工飼料や冷凍飼料などの餌を食べます。ただ、クーリーローチは底砂で活動する魚のため沈下性の餌を使うようにしましょう。
また、混泳させている場合は、餌が底砂に達するまでに他の魚に食べられてしまう恐れがあります。しっかりクーリーローチが餌を食べているのを確認するようにしましょう。
水換え時期は?
クーリーローチは、比較的悪い水でも活動できますが、最低でも月に1回、水槽の3分の1程度の水換えは行いましょう。また、クーリーローチは砂に接する時間が長いですので、定期的にサンドクリーナーで掃除することをおすすめします。
クーリーローチの飼育のポイントや注意
クーリーローチの病気の原因は主に底砂の汚れです。砂が汚れていると白点病など病気の原因になるため、サンドクリーナーなど砂を掃除できるものを使って定期的に底砂を掃除するよう心がけましょう。
また、小心な性格なため、大きな音をたてて近づいたり、急に電気を点灯したりすると驚いてしまい水槽から飛び出してしまうこともあります。
大事なクーリーローチを守るためにも水槽の蓋は必ずして、隠れ家になるような石をいれておきましょう。
餌を食べない原因は?
飼い始めの頃は、環境の変化に戸惑い、なかなか餌を食べないかもしれません。ですので、まずは水槽の環境に慣れてもらうことを優先させましょう。
ここで大切なのは、大きめの石や珊瑚(さんご)、パイプなどをいれてクーリーローチに隠れ家を作ってあげることです。
隠れ家があることでストレスが軽減され、だんだんと環境に慣れてきます。また、クーリーローチは夜行性の熱帯魚です。そのため、餌をよく食べる時間帯は私たちが寝る時間です。ですので、就寝前に餌を与えるようにしましょう。
クーリーローチを飼育する魅力は?
クーリーローチは、水温や水質、底砂の掃除をしっかりしておけば病気の心配はなく、とても飼いやすい熱帯魚です。
寿命も十年と長くしっかりお世話をすれば長い間、私たちに癒やしを与えてくれます。他の魚たちと争いをする心配もないので混泳もしやすく、既に熱帯魚を飼育されている方にもおすすめできる魚です。
この記事を参考にクーリーローチに興味をもっていただけたら幸いです。