アーチャーフィッシュ(テッポウウオ)の飼育:淡水でも平気?寿命はどのらくらい?
アーチャーフィッシュは別名テッポウウオとも呼ばれており、水面から昆虫などを狙って水鉄砲を放つことで有名な魚です。そんなユーモラスがあるアーチャーフィッシュの飼育は興味深いですよね。
今回はそんなアーチャーフィッシュの飼育についてご紹介いたします。こちらの記事を参考にアーチャーフィッシュに興味を持っていただけたら幸いです。
目次
アーチャーフィッシュとはどんな魚?寿命は?
アーチャーフィッシュは英語名で和名はテッポウウオと言います。東南アジアの熱帯域に広く分布していて、最近では日本の西表島(いりおもてじま)でも生息が確認されました。
成長すると体長15cmほどになり、寿命は3年前後です。植物が多く生息するマングローブ域に生息していて、汽水、淡水どちらでも生存が確認されています。
植物についている昆虫や水生昆虫、小型甲殻類などを餌として食べており、雑食性の強い魚です。必ずしも水鉄砲を放って獲物を捕らえているわけではなく、水上の虫に対して主に使っています。
アーチャーフィッシュの飼育は難しい?飼うときのコツは?
アーチャーフィッシュは飼いやすい魚ですが、口に入るものは捕食してしまいますので、同サイズで混泳させるのが良いでしょう。またアーチャーフィッシュは同種同士でけんかをする場合があるので混泳させる方は広い水槽を用意しましょう。
アーチャーフィッシュの値段は?購入するときの選び方は?
アーチャーフィッシュは2000円前後で販売されています。しま模様がはっきりしていて色艶があるものを選びましょう。お店で購入する際に汽水で飼育しているのか、淡水飼育かを確認して同じ水質で飼育するようにしましょう。
名前:アーチャーフィッシュ
税込価格:1,270円
アーチャーフィッシュの飼育に適した水槽は?淡水でも大丈夫?
アーチャーフィッシュは15cm程度に成長しますが、同種同士での混泳は広い飼育スペースが必要になりますので、最低でも60cmの水槽を用意しましょう。
淡水での飼育も可能ですが、汽水飼育の方がアーチャーフィッシュにとって好みの環境になります。ネオンテトラなどの小型の魚は全て捕食対象になってしまい混泳は難しいです。同じ汽水域で飼育できる魚とすると同種同士で複数混泳させるのが1番望ましいでしょう。
数によっては水槽が狭すぎるとけんかの原因になりますので、購入する水槽によって数は調節しましょう。
飼育するとき水槽以外に準備するものは?
アーチャーフィッシュを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- 人工海水の元
- カルキ抜き
- ろ過フィルター
- 浮遊性の餌、赤虫、オキアミ等
- フタ
- 温度計
- 比重計
底砂は汽水を好むのでサンゴ砂などがオススメです。
餌は浮遊性のものを与えるのが良いでしょう。人工飼料にも慣れやすくよく食べますが、口が小さめので飲み込める大きさに調節して与えましょう。赤虫、オキアミなども喜んで食べるのでおやつとして与えるのが良いでしょう。
アーチャーフィッシュの水槽の立ち上げ方は?
- 水槽を購入してきたら一度洗って、天日干しして完全に乾かします。
- カルキ抜きを入れて少し置き水が透明になったら、人工海水の素(もと)を入れて水温が変化しないように一定にヒーターを設置して水を静かに入れます。
- 水温は25℃〜27℃に設置します。水質はアルカリ性よりにします。
- 水を入れたらフィルターを起動させて循環させて酸素を流し、バクテリアを発生させてフィルターに定着させます。
- 水が完成するまで4週間前後ほどかかります。
- その後比重計を使い海水に淡水を混ぜて汽水を立ち上げます。一晩おくと更になじみます。
アーチャーフィッシュ水合わせの方法は?水温や水質は?
水槽のセットが完了したら購入してきたアーチャーフィッシュを15分ほど袋ごと水槽につけて1時間置きます。水槽の水と袋の中水温を一緒にしてください。
水温が同じになったら次に袋の水を3分の1捨てて水槽の水を足します。そのまま40分ほど置いて2、3回同じように繰り返します。水質が同じになったらアーチャーフィッシュのみ水槽に移します。袋の水は捨てます。
冬場は急激な温度変化に対応できない場合がありますので、ヒーターでゆっくりと水温をあげて一定にしてから水合わせを行います。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
1日の餌の量、回数は?
1日に1回食べきれる量の餌を与えます。残している餌は水質の悪化につながりますので、取り除きましょう。
水換えの時期は?
塩分濃度を確認して淡水を足し水します。水槽の3分の1の水を新しいものに交換します。一度に全て変えてしまうとアーチャーフィッシュの負担になりますので避けましょう。夏場は水温があげすぎないようにクーラーなどを使用して水換えをしましょう。
飼育する上での注意点は?
アーチャーフィッシュは水質が変化すると白点病にかかる場合があります。発見した場合は温度をあげて薬浴をします。
飼育下ではほとんど水鉄砲を撃つこともありませんが、その勢いで飛び出してしまうことがあるのでフタをつけるなど対策は必要です。また同種同士の争いで傷ついた個体はすぐに隔離しましょう。そのまま仲間に捕食されてさしまう場合も、あります。
アーチャーフィッシュは魚の死骸も上手に食べるので弱った個体はすぐに突っつかれて衰弱してしまいます。
餌を食べない場合はどうする?
アーチャーフィッシュはアルカリ性の水質を好むので水質が悪化していないか確認しましょう。もし水質が悪化しているようなら水換えをして水質を調節します。活動が活発になってきたら餌を与えて見ましょう。
混泳していることにより、争い負けしてしまうと餌をたべられていない場合があります。いじめられている個体を隔離するか2箇所に餌をまくなどの工夫をしましょう。また餌は赤虫やオキアミなどの生き餌に近いものの方がよく食べます。
アーチャーフィッシュを飼育する魅力は?
アーチャーフィッシュは水鉄砲という面白い特技を持っている興味深い魚で水族館などでも人気があります。飼育下では水鉄砲は、なかなか見られないかもしれませんが、たまにフタに向かって水を飛ばす姿が確認できます。
この記事でアーチャーフィッシュに興味を持っていただけたら幸いです。