ホトケドジョウの飼育方法:寿命はどのくらい?混泳できる魚は?
水槽のお掃除屋さんとして知られているドジョウですが、ホトケドジョウという種類はご存じでしょうか?日本の固有種で、ペットショップでよく売られているマドジョウよりも小型でかわいらしいドジョウです。
今回は、そんなホトケドジョウの飼育方法や特徴についてご紹介していきます。
目次
ホトケドジョウとはどんな魚?寿命はどのくらい?
ホトケドジョウは日本の固有種で生息地は日本の本州(ほんしゅう)、四国(しこく)の河川や水田に分布しています。
成長すると6cm程に成長します。身体は円形筒の形をしており、茶褐色か赤褐色の色をしています。身体に黒い斑点があるのが特徴です。
寿命は2年半前後ですが、まれに4年生きる個体もいます。飼育されている個体は2年ほどです。他のドジョウに比べて底砂に潜ることはせず、水草の間を泳いで生活することが多いです。
野生の数が減少しているため、天然の個体はなかなか手に入りにくくなっています。
ホトケドジョウは飼育しやすい?価格は?
ホトケドジョウはマドジョウに比べて成長しても身体はそこまで大きくなりませんので飼育は比較的しやすいと言われています。しかし、天然の個体は数が減少しているため、ペットショップではなかなか入手しづらく、高額になっている場合もあります。養殖されている個体は天然物よりは手に入りやすく、500円前後と比較的安価で売られています。
ホトケドジョウを選ぶポイントは?
ホトケドジョウを選ぶポイントは口ヒゲがキレイなものを選ぶのが良いでしょう。また、身体のラインがはっきりとした大きめのサイズを選ぶと良いですよ。あまりにも小さすぎる個体は抵抗力が弱い場合がありますので避けたほうがよいでしょう。
名前:ホトケドジョウ
税込価格:400円
ホトケドジョウに適した水槽は?混泳させる魚は?
ホトケドジョウのみの飼育でしたら、30cm程度の小型の水槽で飼育が可能です。
小型の川魚との混泳が相性が良いので、混泳させる川魚に合わせた水槽を用意してあげると良いでしょう。底砂に潜ったり砂利の間の食べ残しを食べてくれたりしますので、底砂は細かい目のものが良いですよ。
水草を設置する場合は底砂を掘り起こしてしまいますので、流木などに巻きつける植えないタイプのものがおすすめです。水草の間を好んで泳ぎますので、成長すると背丈が伸びるタイプのものを選びましょう。
飼育するとき水槽以外に準備するものは?
ホトケドジョウを飼育する上で欠かせなものは以下の通りです。
- 沈下性の餌
- カルキ抜き
- 底砂
- 流木または隠れ家
- 水草
- ろ過フィルター
- エアレーション
- フタ
川底を再現するのに、底砂は敷いた方が良いでしょう。底砂にもぐって身体を清潔に保ったり、餌かすを食べたりするので砂目は細かいものを選ぶと良いですよ。
またホトケドジョウは流木の隙間や水草の間で身体を休めますので、流木など隠れ家を設置すると良いでしょう。また飛び出すことがあるのでフタを閉めるようにしましょう。
ろ過フィルターやエアレーションを設置すると水質の悪化を遅らせられるので設置しましょう。
水槽の立ち上げ方は?
- まずカルキ抜きした水道水を水槽にゆっくりと入れます。
- 底砂は洗って乾かした後に3〜4cmぐらいになるように敷き詰めます。
- 砂を敷いたら水を静かに入れます。
- フィルターを回しながら水温を20℃〜26℃前後に保つようにします。
- 水質は弱酸性〜弱アルカリ性の間に設定するようにします。
- そのままの状態で2日程魚を入れずに、循環させて水を安定させます。
ろ過装置を使わない場合でも水が完成するまで最低でも一晩は置くようにしましょう。
ホトケドジョウを水槽に入れるまでの手順は?
- 購入したホトケドジョウを袋ごと水槽に浮かべ、水温を合わせます。
- 1時間程置いたら、袋の水を少し捨て、水槽の水を入れます。
- 40分程放置します。袋をあける際はホトケドジョウが飛び出さないように注意が必要です。急激な水質の変化に弱いので、水合わせは時間をかけて丁寧に行いましょう。
- 水合わせを完了したらホトケドジョウのみ水槽に移します。ホトケドジョウは大きな音や衝撃に敏感ですので、静かに移します。
- ホトケドジョウのみ移し、袋の水は捨ててください。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
1日に必要な餌量は?
1日2回食べきれる量の餌を与えます。混泳している場合は混泳している魚の餌で大丈夫です。雑食性ですので、なんでも食べてくれますが、沈下性の餌の方がよく食べます。
水換えの時期は?
10日に1回は水槽の3分の1の水を交換します。1カ月に1回は底砂も洗うようにすると良いでしょう。ホトケドジョウは水質が悪化すると水カビ病に感染しやすくなるので注意が必要です。また土管や流木につく滑りも水質悪化の原因になりますので、定期的に洗うようにします。
ホトケドジョウを飼育する上での注意点
ホトケドジョウは比較的飼いやすい種類のドジョウですが、マドジョウと比べると身体が小さい分、水温の変化や水質の悪化に弱い面があります。特に水温は上がりすぎると弱ってしまいそのまま回復しない場合もありますから水温の変化はこまめにチェックします。
また身体が傷つくとそこから菌が入り、水カビ病を発症する場合があるので日頃から身体をチェックして傷がないか観察することが大事です。もし傷ついた個体を見つけた場合には隔離して様子をみます。
餌を食べない原因と対策
浮遊性の餌を与えている場合食べられていない場合がありますので、その場合は沈下性の餌を与えてみるください。また赤虫などは好んで食べるので与えて様子を見ます。残している場合は水質が悪化しますので取り除きます。
また、水温が高くなりすぎていないかチェックしましょう。もし高くなっている場合にはクーラーなどを使って温度を26℃以下に下げます。急激に温度を下げると、ホトケドジョウの負担になってしまうので、ゆっくりと水温を下げます。
ホトケドジョウを飼育する魅力
ホトケドジョウの飼育方法や生体について紹介しましたがいかがでしたか?
ホトケドジョウはドジョウの中でも小型で飼育しやすく、ふわふわと泳ぎ回る姿もかわいらしい魚です。水槽内のコケを食べてキレイにしてくれるのも魅力ですね。
この記事を参考に、ホトケドジョウの飼育に興味を持って頂けたら幸いです。