マーレーコッドの飼育方法:飼い方のポイントは?寿命はどのくらい?
マーレーコッドはオーストラリアに生息する最大の淡水魚です。日本では水族館などで見ることができますが、琵琶湖で発見されたという報告もあります。マーレーコッドは巨大に成長するため広大な飼育スペースが必要となる魚ですが、1メートル以上にもなる巨体と見た目は迫力がありますよ。
今回は、そんなマーレーコッドの飼育方法や飼い方の注意点などをまとめてみました。
目次
マーレーコッドとはどんな魚?寿命は10年以上!?
マーレーコッドはオーストラリアに生息する最大の淡水魚で大型肉食魚になります。重量感のある身体はタラを意味するコッドの名前がつけられており、深緑の身体に黒い斑点があるのが特徴です。
寿命は10年以上で、成長すると1メートル以上になります。性格はどう猛で力が強いため他の魚との混泳は水族館クラスの水槽がないとできません。餌はカニやエビ、小魚を食べ慣れてくると人工飼料も食べます。
流木や岩陰を好むので水槽には設置してあげるとよいですよ。
マーレーコッドは初心者でもできる?
マーレーコッドの飼育自体は容易ですが、その身体の巨大さから用意する設備に費用がかかります。餌代も普通の肉食魚と比べても量は食べる方で、餌代はかなりの費用がかかります。
そんなマーレーコッドは排せつ物も多いですので、水が汚れるスピードも早く頻繁に掃除をする必要があります。初心者でも飼育できないことはありませんが、最初に飼育する魚としては難しいでしょう。
マーレーコッドの価格は?稚魚から飼育するべき?
マーレーコッドは稚魚でしたら4,000円前後で購入できます。大きさによって価格が変動し、成長したものでは数万円しますので、小さい個体を購入するとよいでしょう。ただし、稚魚は抵抗力が弱い場合もありますので、一回り大きめの骨格がしっかりした個体を選びます。
マーレーコッドを輸入で手に入れる場合は、料金が割高になる場合がありますので、まずはペットショップなどに相談してみましょう。
マーレーコッドに適した水槽の大きさは?餌は何を食べるの?
マーレーコッドは非常に大型に成長しますので、最低でも120cm以上の水槽が必要になります。基本的には単独飼育になります。
1メートル以上になるマーレーコッドは大きくなると力も大変強くなるので、水槽もガラス製の分厚いものが必要になります。給餌の際に水が跳ねて床を汚す場合もありますので、防水シートなどをセットして飼育環境を整えておきましょう。
マーレーコッドの餌は生き餌と人工飼料を混ぜて与えると栄養バランスも偏らずによく育ちます。
マーレーコッドの飼育に必要なアイテムは?
マーレーコッドを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- カルキ抜き
- ろ過フィルター
- 肉食魚の餌、赤虫、エビ等
- 重さのあるフタ
- 温度計
- ヒーター、クーラー
- 流木
底砂は浄化作用のある活性炭などが良いでしょう。夏場の高温には弱いですので、クーラー等を設置して温度管理をします。冬場の低温には多少の耐性がありますが、急激な温度変化は身体の負担になり、突然死につながるのでヒーターの使用をおすすめします。
水槽の立ち上げ方。水温や水質は?
- 水槽を購入してきたら一度洗って、天日干しして完全に乾かします。
- カルキ抜きを入れて少し置きます。
- 洗った砂利を入れて水が透明になったら水を静かに入れヒーターをセットします。
- 水温は23℃〜25℃にセットします。
- 水を入れたらフィルターを起動させて水を循環させて酸素を流し、バクテリアを発生させてフィルターに定着させます。
- 水が完成するまで2日ほどかかります。最低でも一晩はおきます。
- 水質は弱酸性〜中性に設定します。
水合わせの手順は?マーレーコッドに適した水温は?
マーレーコッドに適した水温は23~25度前後です。水槽のセットが完了したら購入してきたマーレーコッドを袋ごと水槽に浮かべ、水槽の水と袋の中の水温を一緒にします。
- 水温が同じになったら袋の水の3分の1を捨て水槽の水を捨てた分足します。
- そのまま40分程置きます。
- 2、3回同じように繰り返します。
- 水質が同じになったらマーレーコッドのみを水槽に移します。
- 袋の水は捨てます。
マーレーコッドはストレスを受けやすい魚ですので、購入後の移動は速やかに行い、水合わせは暴れないように目隠ししながら行うと良いですよ。
マーレーコッドの餌は?1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
1日の餌の量、回数は?
1日2回2~3分程度で食べきれる量の餌を与えます。与えたら与えたぶんだけ食べてしまうので量は調節してあげる必要があります。与えすぎは消化不良や水質の悪化に繋がりますので注意しましょう。
水換えの時期は?
1週間に1回水槽の3分の1新しい水に交換します。全量交換してしまうと魚がびっくりしてしまうので、前の水も少し残します。水が白っぽく濁る場合にはバクテリアが足りないことがあるので、市販のバクテリアを足すと水質が安定して良いでしょう。
マーレーコッドの飼育は白点病や飛び出しに注意
マーレーコッドは水槽への導入時に水質に慣れなく白点病になる場合があります。水合わせは丁寧に行い、導入したその日は餌を抜いて様子を観察しましょう。翌日元気に泳いでいるようなら少量ずつ給餌を行います。
またマーレーコッドは水換えなどの際に暴れて水槽から飛び出し落下してしまう場合があります。一度飛び出してしまうと身体が傷ついて菌に感染したり、ショック死したりする場合がありますので、飛び出しをしないように厳重にフタをして飼育しましょう。
マーレーコッドが餌を食べない原因は
餌の他に何か異物を誤飲していないか確認しましょう。もしエラをパクパク苦しそうに動かしていたり、 腹部が膨張していたりするようなら、うまく消化できずにガスがたまっている場合があります。
また狭すぎる水槽はマーレーコッドのストレスになりますので、食欲が減退します。身体が大きく成長してきた場合は余裕のある水槽に引っ越ししましょう。狭い水槽で飼育していると、ストレスから暴れやすくどう猛な性格になりやすいです。
また人工飼料より生き餌の方が好んで食べます。
マーレーコッドを飼育する魅力は?
マーレーコッドはオーストラリア最大の淡水魚で大変迫力のある姿に育ちます。小さいうちから育てれば成長して行く過程を楽しめますよ。
性格は少々荒く成長しますので、給餌の際には指をかまれないように注意して飼育して行きましょう。