ニゴイの飼育方法:どこで販売されている?水槽の立ち上げ方は?
ニゴイは日本に住む淡水魚です。川や沼、池などさまざまなところに生息しており、釣りをする方は一度は釣り上げたことはあるというほどメジャーなお魚です。コイに似ていることや、口ひげがかわいく親しみがあるため、飼育されている方も多いニゴイ。今回はニゴイの特徴や飼育方法などについてご紹介します。
目次
ニゴイってどんな魚?
ニゴイは日本の多くの地域に分布していて、渓流から汽水域までさまざまな環境に生息しています。コイに似ていることから、ニゴイ(似鯉)と呼ばれています。同属にはコウライニゴイやズナガニゴイなどがいて、ニゴイは下顎が出ていないのとひれに暗色斑があることで見分けがつきます。夜行性で昼間は物陰に隠れていることが多いです。
ニゴイは、1年で8~12cm、2年では16~22cm、3年で20~30cmと成長し、最終的には40cm程度になります。中には60cmになる個体もいます。
ニゴイの飼育は簡単
ニゴイは水の汚れなどによる環境の変化には強いです。また、雑食性で人工飼料も食べるので飼育の難易度は高くありません。
ニゴイはどこで販売されてるの?購入するときの選び方は?
ニゴイはペットショップや通販などで購入することができます。
ペットショップなどでニゴイを選ぶ際のチェックポイントは、まずは体の全体を見てみましょう。やせ細っている場合は病気になっている可能性もあります。表面に傷がついている個体は感染症にかかる可能性が増えますので、よく観察してください。
次に尾びれや背びれをチェックしてみましょう。ニゴイの尾びれや背びれの先端が白く濁っていたり、ヒレが欠けていたりする場合は尾ぐされ病などに感染している場合があるので選ばないようにしましょう。
アクアリウムショップで見つからない場合、実際に釣りに出掛けるのも良いでしょう。釣ったニゴイを飼育している方もいます。
ニゴイの飼育に適した水槽
ニゴイは成長すると40cm以上になります。中には60cmまで成長する個体もいますので、最低でも90cm水槽、できれば120cm水槽が望ましいといえます。水位にもよりますがニゴイが水槽から飛び出してしまう危険性がありますのでフタをしましょう。
ニゴイの飼育に必要なアイテム
水草
ニゴイは水草はなくても飼育することは可能ですが、食用にする、夜行性という性質を持つニゴイの隠れ家としても利用できるので、水草を設置するのも良いでしょう。
砂
底砂は大磯(おおいそ)砂で構いませんが、ニゴイは砂の中の虫を食べる習性がありますので、さらに粒子の細かい田砂を敷いてあげると体表の傷つきが少なくて済みます。
水流
ニゴイは流れの緩やかなところで生息していることもあり、水流は必要はありません。混泳するお魚がいる場合はその種に合わせて水流を作るのも良いでしょう。
餌
ニゴイは雑食性なので水草や藻類、昆虫何でも食べます。人工飼料も食べますので、いろいろと試してみましょう。
ポンプ
ニゴイは水質の変化には強いですが、酸欠になりやすい傾向があるのでエアーポンプが必要です。
水槽の立ち上げ方
ニゴイの水槽立ち上げは一般的な淡水水槽と同じ手順です。
- 購入した水槽を一度水洗いして、砂を敷きオブジェを設置したらカルキ抜きをした水を5cm程度入れます。
- 次に水草の設置をして、水を水槽に入れます。満水から10cmほど下げれば、水面から飛び出してもフタに体をぶつけることはありません。
- パイロットフィッシュを入れて2週間ほどで水槽は立ち上がります。水質をチェックして問題なければニゴイを入れましょう。
- 水温は20~25℃、汽水域でも飼育できますが、塩分濃度は0.2%以下が望ましいです。
水合わせの手順
ニゴイを水槽に移す手順です。
- アクアリウムショップで購入した袋のまま水槽に浮かべて水温を合わせます。30分から1時間浮かべておけば水温が合ってきます。
- 次に水質合わせをします。袋に入っている1/3程度の水量を水槽からくみ上げて袋に入れます。それを4、5回、1回あたりに1~2時間程度の時間をかけて行います。
- 水質合わせが終わったらニゴイを水槽に移しましょう。
餌の量や与える頻度は?
1日2~3回を目安としてください。ニゴイは暖かい時期には多くの餌を食べるので、時期によっては多めに与えます。餌の量はニゴイの様子を見て5分程度で食べきれる量が適量です。
水換えの時期と方法は?
水換えは1週間に1度、全体の1/3の水を目安に交換してください。
ニゴイを飼育する上での注意点は?どんな病気にかかる?
ニゴイは環境の変化には強いですが酸欠に弱いです。酸欠防止のためには、水草を植えたり水換えを頻繁に行ったり、酸素を出す石などもありますので設置してみると良いでしょう。
餌を食べない場合はどうする?
ニゴイは雑食性でなんでも食べますので、ニゴイが餌を食べない場合は餌を変えてみてください。ニゴイは口が下向きについており沈下性の餌のほうが食べやすいので、沈下性の餌を試すのも良いでしょう。
ニゴイを飼育する魅力とは
ニゴイは水質の変化や塩分にも強く、汽水水槽での飼育も可能です。ニゴイの口に入らない大きさの魚であれば混泳も可能ですので、ご自宅のアクアリウムの仲間に加えてみてはどうでしょうか?