アカヒレの飼育方法:寿命はどのくらい?適した水温・水質は?
アカヒレはその名前の通り尾びれが赤い魚です。現在では品種改良も進んでおり飼育も簡単なため初心者の方にはうってつけの魚ですよ。
今回は、アカヒレの飼育方法や適した水温や水質、寿命など紹介していきます。
目次
アカヒレとはどんな魚?寿命はどのくらい?
アカヒレはコイ目コイ科タニクチス属に属する魚です。中国(ちゅうごく)広東省(かんとんしょう)、香港(ほんこん)、ベトナムを原産国とする淡水魚です。寿命は3年前後で、個体差はありますが成魚の体長は4cm程度といわれています。
体色はやや褐色を帯びた銀白色で赤い尾びれが特徴的です。メスは腹部が膨らみ丸みを帯びているためオスとメスの見分けはつきやすいです。
アカヒレの飼育は難しい?混泳はできる?
アカヒレは水温、水質の変化にも比較的強いので初心者にもおすすめの魚です。性格は温和で他の魚と争いをすることが無いため、いろいろな魚と一緒に飼育することができます。
アカヒレを購入するときの選び方は?
アカヒレは小型魚のため体力が少なく病気にかかりやすいので、購入前にしっかりと病気にかかっていないか確認して購入する必要があります。また、ショップに入荷したばかりのアカヒレは環境変化のストレスなどで弱っていることがありますので、入荷一週間以上たったアカヒレを購入するようにしましょう。
名前:アカヒレ(10匹)
税込価格:300円
適した水槽の大きさは?
アカヒレは小型魚なので水槽の大きさは飼育するアカヒレの数で決まります。数匹程度なら30cm~60cm程度の小型水槽でも十分ですが、何十匹と飼育したいのなら大型水槽が必要になります。まずは水槽を設置する場所と水槽にかけることのできる予算から水槽の大きさを決めるとよいですよ。
アカヒレの飼育に必要なアイテム
- ヒーター
- ろ過装置
- 人工飼料
これらのアイテムはアカヒレのストレス緩和のためにも入れることをおすすめします。
- 水草
- 底に敷く砂
- 流木
アカヒレは適温の幅が広く基本的には常温での飼育が可能です。ただ、冬場など15℃を下回る場合はヒーターを用いて温度を上げるようにしましょう。
ろ過器は設置してからバクテリアの発生まで時間がかかるため、一ヶ月くらいは餌の食べ残しなどで水槽が汚れないよう注意が必要です。餌は人工飼料を食べます。なるべく小さな粒状のものを選び食べ残しがないよう注意しましょう。
水槽の立ち上げ方
- 水槽や底に敷く砂、流木などを水で丁寧に洗います。このとき洗剤は使わず水だけで洗うようにしてください。
- 洗い終わったら水槽の底に砂を敷き、流木や石などを設置します。
- 水槽の準備ができたら水槽の中へカルキ抜きをした水を入れます。このとき、砂を巻き上げないようにゆっくり入れてください。
- 最後にろ過装置を設置し起動します。数日間ろ過装置を起動させバクテリアを繁殖させたら水槽にアカヒレを入れましょう。
アカヒレに適した水温や水質は?
アカヒレは適温の幅が広く日本の気候では冬場以外は基本的に無加温で飼育することができます。水温は、冬場15℃を下回るようでしたらヒーターを起動し温度を上げるようにしましょう。
また、水質は弱酸性から弱アルカリ性と幅広く適しています。そのため水道水をカルキ抜きしたものを使用することができます。できるだけ大きめの水槽で飼育したほうが水質は安定し、繁殖してアカヒレの数が増えた場合もすぐに対応できますが、大きくなればなるほど予算もかさみます。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
餌の量は?
アカヒレは1日1度、人工飼料を数粒あげましょう。あげすぎると水質悪化やアカヒレの病気の原因になりますので様子を見ながら食べきれる量をあげましょう。
水換えの時期は?
水換えは2週間に1度水槽の水を4分の1程度交換しましょう。アカヒレは塩素に弱いため換えの水も必ずカルキ抜きを入れて塩素を中和しておきましょう。水槽の環境を大きく変えることはアカヒレにとってストレスとなりますので、よほどのことがない限り一回の水換えで交換する水は4分の1程度にしておきましょう。
アカヒレを飼育する上での注意点は?気を付ける病気は?
アカヒレがかかる病気に白点病があります。白点病は水温が低い場合に発症しやすく、体全体が白い点に覆われ体力を奪われてしまいます。白点病になった場合、ヒーターを28℃程度まで上げ様子を見ましょう。初期の場合温度を上げるだけで治ることも多いです。
温度を上げても治らない場合は専用の薬品を使用し薬浴させることで手当て可能です。どんな病気も早期発見ができれば完治までの時間や費用も少なく済みます。日ごろからアカヒレを観察して病気の兆候に気づけるようにしましょう。
餌を食べない場合はどうする?
飼い始めたばかりの頃は環境の変化に戸惑い餌を食べないかもしれません。その時は水槽内の環境になれてもらうことを優先しましょう。飼い始めの数日間は暗幕で水槽を覆っておくことで水槽内の環境に集中できおすすめです。ある程度覆って環境になれたと思ったら暗幕を取り少しずつ人工飼料を与えてみてください。なれてくればパクパクと餌を食べてくれるようになりますよ。
アカヒレを飼育する魅力は?
アカヒレは、水質や水温の幅が広く初心者の方にぴったりの魚です。また、小型ながらその銀色の体色と赤の尾びれは水草にも映え非常にきれいです。この記事でアカヒレに興味を持っていただけたら幸いです。