フラワーホーンの飼育方法:水槽の立ち上げ方は?寿命はどのくらい?
フラワーホーンは、おでこの大きなこぶが特徴で飼育している人も多い魚です。その人気は、美を競争するコンテストまで開催されるほど。
このページでは、フラワーホーンの飼育方法や飼い方のポイント、寿命などについてご紹介していきます。
目次
フラワーホーンってどんな魚?寿命はどのくらい?
画像元:楽天市場
フラワーホーンは、中南米(ちゅうなんべい)のフラミンゴシクリッドとトリマクラートゥスの交配によって人工的に作られた魚です。フラミンゴシクリッドのこぶとトリマクラートゥスの体のきれいな模様が合わさって、鑑賞用として人気が出ました。フラワーホーンは体長30cmに成長し、寿命は10年ほどです。
フラワーホーンの飼育は難しい?混泳はできる?
フラワーホーンは飼育が簡単と言われています。もともと自然界に存在している種ではありませんので、水道水でも飼育できてしまいます。ストレスや病気にも比較的強く、人にもなつきやすい魚なので初心者でも飼育しやすいお魚です。ただし、性格が荒く攻撃的なので混泳はおすすめできません。
フラワーホーンの価格は?購入するときの選び方は?
フラワーホーンはその身体的特徴から個体差が激しく、付加価値のついているものは数十万円するものも存在し「コンテストクラス」として販売されています。大事に育ててコンテストに出場させたいと考える方は、幼魚の段階で素質を見分ける必要があります。
コンテストではフラワーホーンの特徴であるおでこのこぶや体の斑点の美しさ、体色である赤の濃さなどが注目されていますので、将来どうなるかを想像して幼魚を選ぶと良いです。ただ、そういった素質がありそうな個体はアクアリウムショップや通販では高値がついているケースが多くみられます。
名前:フラワーホーン
税込価格:16,848円
フラワーホーンに適した水槽の大きさは?
フラワーホーンは30cm程度の大きさまでに成長しますが、狭くてもストレスをあまり感じないお魚です。30cmに成長する他のお魚の場合、通常は90cm水槽が必要になってくるところですが、フラワーホーンは60cm水槽でも無理なく飼育が可能です。
飼育に必要なアイテムは?
砂
フラワーホーンの飼育には底砂は必要ありません。ソイルなどを敷くと掃除が必要になってきますが、フラワーホーンは水槽を汚しやすいので底砂があると掃除が頻繁になってしまいますので、愛好家の中には砂を敷かずにベアタンクで飼育する方が多いです。仮に敷く場合でも、フラワーホーンの体色が明るく見えるような人工砂がおすすめです。
水草
底砂がなければ水草を植えることができませんので、必要ありません。どうしても水草を植えたい場合、鉢にソイルなどを入れ好みの水草を植えると良いでしょう。
水流
フラワーホーンの飼育に水流は必要ありません。
餌
フラワーホーンは何でも食べます。メダカなどの生き餌も食べますし、人工飼料も食べます。フラワーホーン用の餌も販売されていますので、チェックしてみると良いでしょう。
ポンプ
フラワーホーンをベアタンクで飼育する場合は、底に落ちたごみなどを吸い取るためにポンプを使用します。
水槽の立ち上げ手順は?
フラワーホーンをベアタンクで飼育する場合の水槽立ち上げを説明します。
- 水槽を用意したら水道水で洗浄します。洗剤は使わないでください。いくら落としたと思っても洗剤の成分が残っている可能性があります。
- 次にカルキ抜きをした水を入れます。フラワーホーンの場合、水道水でも飼育できるようですがカルキ抜きをした水を使用してください。
- ベアタンクは底砂を敷かないのでろ過システムを強化しなければいけません。通常よりも大型の外部フィルターを設置してろ過能力を高めてください。
- 水を入れ、フィルターやヒーターなどの設備が整ったら1週間ほどから回しをして、温度や水質を整えたら完成です。
- 水温は28~30℃で、phは6~7.5です。
水合わせの手順は?
- まずはフラワーホーンの入った袋を水槽に浮かべて、袋の中の水の温度と水槽の温度を合わせていきます。水槽の温度が28~30℃と高めになっていますので、他の水合わせに比べて少し時間がかかるかもしれません。
- 次に水質合わせです。フラワーホーンの入った袋に水槽の水を1/3程度入れてください。この作業を30分ごとに4、5回繰り返してください。
- その後、フラワーホーンを水槽に移します。フラワーホーンは水質の変化に強いので水槽に移す過程であまり神経質になる必要はありません。
餌の量や与える頻度は?
フラワーホーンはなんでも食べます。1日2回、フラワーホーンの様子を見ながら餌を少しずつあげましょう。食べさせすぎると消化不良を起こしてしまいます。
水変えの時期と方法は?
水換えは週に1回、1/3程度換えましょう。ベアタンクで飼育する場合は水槽の床にゴミが落ちて目立ってしまうので細めにポンプなどで吸い取りましょう。
フラワーホーンを飼育する上での注意点。どんな病気にかかる?
フラワーホーンは気性が荒く、混泳すると相手を傷つけてしまいますので、単独飼育をおすすめします。
健康面ではフラワーホーンは病気にかかりにくいです。仮に病気にかかったとしても薬などで手当てができます。また、水質の変化にも強いので飼育しやすいお魚です。
餌を食べない原因と対処法
フラワーホーンはなんでも食べますので餌を変えてみてください。どうしても食べない場合は、フラワーホーンのおなかをチェックしてみてください。おなかが膨れている場合は消化不良を起こしている可能性があります。
フラワーホーンを飼育する魅力は?
フラワーホーンは上手に育てるととてもきれいな個体に成長します。コンテストもいろいろな場所で開催されているため、飼育し始めると育てるのが楽しくなるお魚です。ぜひコンテスト入賞を目指してフラワーホーンを飼育してみてはいかがでしょうか?