アリゲーターガーの飼育:販売されてる値段は?寿命はどのくらい?
見た目が怖いアリゲーターガーですが実は温厚で飼いやすいお魚です。今回はアリゲーターガーの飼育についてご紹介します。
目次
- 1 アリゲーターガーってどんな魚?寿命はどのくらい?
- 2 アリゲーターガーの飼育はむずかしい?値段はどのくらい?
- 3 アリゲーターガーを購入するときの選び方は?
- 4 アリゲーターガーを飼うために適した水槽は?
- 5 アリゲーターガーを飼育するとき水槽以外に準備するものは?
- 6 アリゲーターガーを水槽に入れる準備!水槽立ち上げの手順は?
- 7 アリゲーターガーを水槽に移す手順!水温や水質は?
- 8 アリゲーターガーのお世話!1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
- 9 アリゲーターガーを飼う上での注意点は?どんな病気にかかる?
- 10 アリゲーターガーが餌を食べない場合はどうする?
- 11 アリゲーターガーは飼えなくなる!?
アリゲーターガーってどんな魚?寿命はどのくらい?
アリゲーターガーは北アメリカや中央アメリカの大きな河川の流域に生息する淡水魚です。日本でも外来種として生息していて、釣られることがあります。
アリゲーターガーは白亜紀からほとんど進化していないため、生きた化石とも呼ばれています。
体長は約2mで世界最大の淡水魚としても知られており、自然界ではその大きさから天敵がいないため、オスが25年、メスは50年ととても長生きするお魚です。
アリゲーターガーの飼育はむずかしい?値段はどのくらい?
アリゲーターガーはガー目の中でも、体が丈夫で病気にもかかりにくいことから、飼育のしやすいお魚です。幼魚の頃は2,000円程度で販売されていますので、手が出しやすいのですが、成長すると2m、中には3m近くにもなってしまいます。
最後までお世話できるのかを考えてからの飼育をおすすめします。
アリゲーターガーを購入するときの選び方は?
アリゲーターガーの幼魚の選び方のポイントは、「元気に泳いでいるか」「やせ細っていないか」という点です。
良いアクアリウムショップの見分け方としては、アリゲーターガーはとにかく大きくなってしまい、水槽等の設備費用も高額になります。購入を検討しているときにその点をしっかりと説明してくれるお店が良いアクアリウムショップと言えるでしょう。
アリゲーターガーを飼うために適した水槽は?
アリゲーターガーは成長すると3mくらいになる個体もいます。水槽の大きさとしては横が5m、幅が2.5m、高さが1.5mとかなり大きなサイズのものが必要となります。
水槽一式をそろえるとなると数百万の費用がかかります。設置スペースの確保や飼育費用をよく考えて購入しましょう。
アリゲーターガーを飼育するとき水槽以外に準備するものは?
水草
アリゲーターガーは水草を必要としていません。しかし、大きい水槽を彩るために設置するのも良いでしょう。マツモやアマゾンソードなどお好みの水草を設置してください。
砂
底砂の種類は何でも構いませんが、水質に影響を及ぼさず、フンが砂の中に入らないガーネットなどがおすすめです。
水流
自然界では流れの緩やかな場所に生息していますので水流は必要ありません。水流を作りたい場合でも、強い水流は避けましょう。
餌
幼魚のときは冷凍赤虫を与えましょう。体長が15cmくらいになるとメダカなどを食べます。
大きくなってからも人工飼料よりも生き餌を好みますので、いろいろな種類の餌を与えてあげましょう。
フタ
アリゲーターガーは水槽から飛び出してしまいますので、水槽のふたを閉めてください。力があるのでふたは砂袋などで押さえておく必要があります。
アリゲーターガーを水槽に入れる準備!水槽立ち上げの手順は?
アリゲーターガーはとにかく大きな水槽が必要になります。大きくなればその分重量もかかり、事故も起こりやすくなりますので、注意して作業をしてください。水槽が大きい分、ろ過はオーバーフロー方式となります。資金力とスペースには余裕をもたないといけません。
水温は25℃~27℃くらいに設定し、水質は弱酸性(pH6.5)~弱アルカリ性(pH7.5)の間で調節しましょう。
アリゲーターガーを水槽に移す手順!水温や水質は?
アリゲーターガーは水質の変化や病気にも強く、水合わせをしなくても大丈夫なケースがあるほどです。
このようなことからも、アリゲーターガーの引っ越しは過度に慎重になる必要ありません。
しかしろ過不足や水質が悪い場合は死んでしまう場合もありますので、水温や水質に問題はないか確認してから、アリゲーターガーを水槽に移しましょう。
アリゲーターガーのお世話!1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
餌の量や与える頻度は?
アリゲーターガーが小さい頃(15cm程度)は、メダカを10匹ほど水槽に放っておいて、数が減ってきたら追加していきましょう。
大きくなってくると魚や甲殻類、カエルなどの生き餌を食べます。生き餌を与える場合は生き餌そのものに病原菌などが潜んでいる場合がありますので、余裕があれば薬浴した個体から餌としてアリゲーターガーに与えると良いです。
水換えの時期と方法は?
ろ過をオーバーフロー方式にしていても、水換えは必要です。水量の3分の1ずつ、数回に分けて換えていきましょう。
量が多いので新しい水の水温をあらかじめ合わせておくなどの準備をしてスムーズに水換えを行えるよう工夫することも大事です。
アリゲーターガーを飼う上での注意点は?どんな病気にかかる?
アリゲーターガーは病気にとても強いです。魚によくみられる白点病や水カビ病などは硬いウロコによって守られているため、かかりにくいです。その反面、手当て薬品には弱いので病気にかからないように、水質のケアはしっかりと行いましょう。
アリゲーターガーの場合、病気よりも注意するべき点は、偏食によって起こる背曲がりや、水槽が狭いことで起こる体の変形です。一度、変形が起こってしまうと元に戻らなくなるのと、長生きできなくなる個体が多いので注意しましょう。
アリゲーターガーが餌を食べない場合はどうする?
アリゲーターガーは生き餌であれば何でも食べますので、食べない場合は別のものを試してみましょう。ウグイなど動きが素早い魚だとアリゲーターガーが追い付けない場合もありますので、捕食できていない場合は人工飼料などで調整してあげましょう。
アリゲーターガーは飼えなくなる!?
アリゲーターガーの幼魚はお値段が手頃で飼育も容易です。しかし成長すると大きくなることで、飼えなくなり遺棄してしまう飼い主が多いです。遺棄されたアリゲーターガーが日本各地で生態系を破壊しています。そのため平成30年には特定外来生物に指定される見込みとなっています。もし指定されてしまうと新たに飼育ができなくなります。(指定前に飼っているものは届け出が必要)どうしても飼育したい場合は、早めに検討しましょう。