チョウザメの飼育:寿命は30年以上!?大きさはどのくらい?
「サメ」と聞くと、海のギャングなどちょっと怖いイメージがありますよね。
ですが、チョウザメはサメではなくアロワナなどと同じく大型の古代魚です。そのガッチリとしたサメのような見た目からチョウザメというという名前がついています。
今回はそんなチョウザメの飼育方法や飼う上でのコツなどについてご紹介していきます。
目次
チョウザメとは?寿命は30年!?
チョウザメは、昔は日本にも生息していましたが、卵がキャビアとなるため、乱獲され絶滅の危機にいます。現在は北半球のみで生息が確認されており、観賞魚用は養殖の個体がほとんどです。
成長すると1m〜4mとかなり大型に成長します。底をはうように泳ぎますので、大型の水槽にアロワナなどと混泳させて楽しむアクアリストも多いようです。
寿命はかなり長命で50年以上生きる野生の個体もいます。観賞魚の平均寿命は、30年前後です。
チョウザメの飼育は難しい?
チョウザメは適温が幅広く飼育しやすい古代魚といえます。しかし大型になるため将来的には大きな飼育スペースが必要です。餌は肉食魚用の沈下性の餌を与えるとよく育ちます。混泳する場合は、魚を選びますが、ニシキゴイなどとも混泳できる珍しい魚です。
チョウザメはどこで購入できる?選び方のポイントは?
チョウザメはペットショップやインターネットの通販で手に入りますが、値段は種類によって上限があり、4,000円〜10,000円ぐらいの相場で売られていることが多いです。小さい個体は抵抗力が弱く水合わせに適応できない場合がありますので、値段は高くなりますが、ワンサイズ大きい個体をお迎えしましょう。
名前:チョウザメ
税込価格:5,918円
チョウザメの飼育に適した水槽は?
チョウザメは成長すると3m以上になる巨大な古代魚です。水槽で飼育する場合は最低でも90cm以上のものを用意しましょう。幼少期は60cm水槽でも飼育可能ですが、食欲が盛んでよく育ちますので、成長は早いです。
大きくなると池や生けすなどでの飼育が望ましいですが、水槽が大きくならなければ、それ以上は成長しません。もし、混泳を検討している場合はより大きい水槽と広い飼育スペースが必要です。単独での飼育の場合でも120cm以上の水槽が理想的です。
水槽以外に必要なものは?
チョウザメを飼育する上で欠かせなものは以下の通りです。
- ろ過フィルター
- カルキ抜き
- 温度計
- ヒーター
- 肉食魚の沈下性の餌
- 重さのあるフタ
チョウザメは底性の魚で、はうように泳ぎますので、底砂は敷かない方が良いでしょう。適温は5℃〜27℃と幅広く、混泳させる魚に合わせると良いでしょう。1番活動的に、なるのは20℃前後で、餌もよく食べます。
ただし、急激な水温変化には弱く、水温は一定に保つようにし、夏などの高温になる時期はクーラーなどで水温を下げるようにします。
水槽の立ち上げ方
- まず水道水にカルキ抜きを入れて、カルキを抜きます。カルキ抜きを入れた直後は水が白く濁りますが、5〜15分程度置いて水をなじませ透明にします。
- 洗って乾かした水槽に静かに水を入れて、ヒーターとろ過フィルターを起動させます。起動させたら魚を入れない状態で1晩〜2日そのまま置きます。
- 水を循環させることにより、バクテリアがフィルターに定着しますので、水質が安定します。
- 水温は20℃前後に設置し、水質は弱酸性〜中性の間にします。
水槽に入れる手順は?水温や水質は?
- チョウザメを購入してきたら袋ごと水槽につけて、水温を合わせます。
- 1時間ほど置いて、袋の水を3分の1捨て水槽の水を入れます。
- 2、3回繰り返して水質を合わせた後、チョウザメのみを水槽に移します。袋の水は捨ててください。
チョウザメが慣れるまでその日は半日から1日絶食させましょう。餌を与えることにより胃腸への負担がかかり弱ってしまうことがあります。
チョウザメは酸欠を起こしやすいですので、エアレーションを回してあげると良いでしょう。
1日に必要な餌量は?
1日2回食べきれる量の餌を与えます。沈下性の人工飼料で問題ありません。キャット等好んで食べます。また赤虫は食いつきがよく、よく食べますが、あげすぎは水質の悪化につながるのでおやつ程度にあげるのが良いでしょう。
水換えの時期は?
水換えは最低でも10日に1回は水槽の3分の1の水を交換しましょう。新しく用意する水は水温が変わらないように同じ温度にしてから足します。チョウザメは大きくなると食べる量も増えますので、アンモニアなどで水が汚れやすくなりますので、1週間に1回のペースでの水換えが理想的です。
飼育する上での注意点
チョウザメは丈夫なので病気にはなりにくい種類ですが、酸欠になりやすいという特徴があります。もしチョウザメが縦に泳いでいる場合は酸欠の可能性がありますので、エアレーションを稼働させましょう。
また同種の底性の魚同士で争いをする場合があり、攻撃されて身体が傷つき弱ってしまう場合があります。
身体が弱るとそこから感染症になり死んでしまう場合もあります。混泳する魚は同サイズで水面を泳ぐタイプのアロワナなどがオススメです。
餌を食べないときはどうする?
人工飼料に慣れていないと食べない場合があります。赤虫など生に近い餌を与えてみましょう。
夏場の高温にはとても弱いですので、温度計の温度を確認しましょう。温度が高くなっている場合にはクーラーなどをつかいゆっくりと温度を下げましょう。
混泳している魚に餌を食べられてしまっている場合がありますので、少し多めにあげて様子をみましょう。ニシキゴイなどの、勢いをつけて餌を食べるような種類は、餌を奪われてしまいますので、沈下性の餌と浮遊性の餌2種類あげてみるのも良いですよ。
チョウザメの魅力とは
チョウザメの飼育方法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
サメのような身体つきと悠然と広い水槽を泳ぐ古代魚は迫力があり人気の魚です。
チョウザメの飼育に挑戦してみては、いかがでしょうか?