シノドンティスの飼育方法：混泳はできる？餌は何を食べるの？
腹部を上にして泳ぐ姿が特徴的なシノドンティスは、淡水に生息するナマズの仲間です。ユーモラスな表情と身体のスポット模様がかわいらしく、観賞魚としても見栄えのする人気の魚です。ナマズ目特有のヒゲと、悠々とした姿がチャームポイントの魚ですよ。
今回は、こちらのシノドンティスの飼育について紹介していきます。
目次
シノドンティスとはどんな魚？生態は？
画像提供元：熱帯魚センターB.B
シノドンティスはナマズ目サカサナマズ属に分類されるナイル川などの流れの緩やかな河川に生息している淡水魚です。寿命は10年前後ですが、飼育下では長生きする傾向にあります。成長すると20cm〜30cm前後になります。
食性は肉食で小魚や水生昆虫、甲殻類など口に入る大きさのものは旺盛に食べます。人工飼料にも餌付きやすいので飼育はしやすいです。
シノドンティスの飼育は難しい？飼うときのコツは？
シノドンティスは丈夫で飼育はしやすいですが、浄化作用が強いろ過装置が必要になりますので、初期設備に費用がかかります。水質に慣れれば病気にもなりにくいので、初心者にも飼育しやすい魚です。
シノドンティスとの混泳はできる？
シノドンティスは基本的に単独飼育が推奨されます。同種同士の混泳はサイズが大きくなってくると凶暴になり攻撃性が強くなるので2匹での飼育は避けましょう。また、口に入るサイズの魚や甲殻類は捕食してしまうので、混泳は基本的にできません。肉食魚同士の混泳はサイズと相性を見ながら慎重に行いましょう。攻撃されている場合には隔離するようにします。
シノドンティスはどこで販売されてるの？選び方のポイントは？
シノドンティスは取り扱っているペットショップが少ないので入手までに時間がかかる場合があります。ネットショップの方が手に入りやすいです。約3,000円前後で入手可能です。ワンサイズ大きな種類を購入するようにしましょう。
名前：シノドンティス
シノドンティスに適した水槽の大きさは？
シノドンティスを終生飼育する場合、最低でも60cm以上の水槽を用意するようにしましょう。最大で30cm前後に成長しますので、広めの水槽を購入するようにします。
餌を食べて水を汚しやすいので、ろ過装置は大型のものを用意するようにします。飛び出し防止に、ガラス蓋など頑丈で重さのあるフタを設置しましょう。
シノドンティスの飼育に必要なアイテムは？
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
- 温度計
その他の道具
- 魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
ベアタンクでの飼育が推奨されます。砂底を敷く場合には、シノドンティスの身体を傷つけない角のない砂利を使用するようにしましょう。
シノドンティスの飼育準備！水槽の立ち上げ方は？
水槽の立ち上げを完了してからシノドンティスを入手して水合わせをしましょう。
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で２日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水合わせの手順は？シノドンティスに適した水温・水質は？
シノドンティスに適した水温は25℃前後です。冬場の水温低下に注意しましょう。水質は中性性に保つようにし、ph7.0前後にすると適応しやすいです。暴れて袋を破らないように目隠しをして手早く水合わせをしましょう。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたシノドンティスを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後シノドンティスを水槽に移し、袋の水は捨てます。
シノドンティスの餌は？与える頻度は？
1日2回2~3分程度で食べきれる量を与えましょう。肉食魚用の人工飼料や赤虫などを給餌します。食欲旺盛なのでなんでも食べますが、与えた分だけ食べるのでサイズに合わせて適量与えます。
水換えの時期は？
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しい水を用意します。
- 水槽の3分の1の水を排出します。
- 排水した分の水を足し水して水質に問題がなければ水換え管理にです。
隠れ家やアクセサリー類も定期的に洗うようにして清潔に保つようにしましょう。
シノドンティスの気を付けるべき病気は？予防法や対策法は？
シノドンティスは丈夫ですのでめったに病気になりませんが、水質が悪化すると白点病や水カビ病になりやすくなるので、定期的に水換えをするようにします。夏場の高温は苦手ですので、クーラーや冷却ファンを使用しながら水温が上がらないように気をつけましょう。また、口が大きい分給餌の際に口などを傷つけてそこから細菌感染を起こして衰弱してしまうことがあるので、注意して観察しましょう。
冬場など、ヒーターを使用する際にはやけどしてしまう危険がありますので、カバーをつけるようにします。
シノドンティスが餌を食べない原因は？
誤飲
食欲旺盛なので、なんでもよく食べますが、誤飲もしくは食べ過ぎによる食欲不振になっている可能性がらあります。腹部が膨らんでいる場合は、ガスがたまってしまっていることがありますので絶食して様子を見ます。
けが
混泳相手とけんかするとけがをして弱って餌をたべなくなることがあります。
消化不良
消化不良にならないように飲み込みやすい大きさの餌を与えるようにしましょう。貪欲になんでも飲み込むので飲み込みそうな可能性のある道具は上部に設置しましょう。
シノドンティスの魅力とは
愛らしい顔つきとスポット模様がチャームポイントのシノドンティスは、カラフルで水槽の主役になれる魚です。大きさも30cmと立派に成長しますので、飼育するのが楽しい魚ですよ。
