ネオンテトラの飼い方:水温は?混泳の方法は?寿命はどのくらい?
ネオンテトラは、名前の通りネオンのようなきらびやかなボディーが魅力的な熱帯魚です。小型ではありますが、群れを成して泳ぐ光景には迫力があり、水槽内を鮮やかに彩ってくれますよ。飼い方のコツもつかみやすいので、初心者の方にもおすすめの熱帯魚です。
今回は、そんなネオンテトラの飼い方や特徴、混泳や寿命などの特徴、病気などについてご紹介します。
目次
ネオンテトラはどんな魚?寿命はどのくらい?
ネオンテトラは、カラシン目カラシン科に属する熱帯魚の一種。アマゾン川流域をメインに生息していますが、現在は東南アジアなどでの養殖も行われています。体長は3cm程度と小型で、頭部から尾ビレにかけて青色のラインが、腹部の中央から尾ビレにかけて赤色のラインが入っているのが特徴です。
寿命は2~3年といわれていますが、飼育環境によってはより長く生きることもあります。
ネオンテトラの飼い方は難しい?
ネオンテトラは飼育しやすい熱帯魚として知られています。安価で入手しやすく、水質の悪化にも比較的強い面がありますので、初心者の方にもおすすめです。群泳する習性を持っているため、10匹以上を一緒に育成することが望ましいといわれています。
ネオンテトラを購入するときの選び方は?
ネオンテトラを購入する際は、元気に泳いでいるか、ヒレに裂けている箇所はないか、体表などに白い点がないかなどをチェックしましょう。ネオンテトラは一度弱ると回復しにくい傾向がありますので、一匹一匹を慎重に選ぶことをおすすめします。
名前:ネオンテトラ(5ペア)
税込価格:1,188円
ネオンテトラとの混泳のルールや注意点は?
ネオンテトラは温和な性格を持っていますので、他の熱帯魚との混泳も可能です。混泳の際は、同じような大きさで縄張り意識が強くなく、ネオンテトラを食べる心配のない魚を選びます。また、ネオンテトラは水槽の中層付近を泳ぐため、遊泳ゾーンが異なる魚との相性も良いでしょう。上層部分を泳ぐグッピーや、底付近を泳ぐシュリンプ類などがおすすめです。
ネオンテトラを飼うために適した水槽の大きさは?
ネオンテトラは小型のため、30cm程度の水槽での育成も可能です。多数群泳させる場合や他の魚と混泳させる場合は、それぞれのスペースを確保するためにも60cm程度の水槽を用意することが望ましいです。60cmサイズの水槽はポピュラーなので、周辺器材などの種類も豊富で選びやすいというメリットがあります。また、水量にも余裕があるため水質が悪化しにくく、水質の維持にも効果的です。
ネオンテトラの飼育に必要なアイテムは?
水槽以外には、次のような器材を準備しましょう。
水槽設備に関する機器・道具
- 水槽台と水槽マット
- フィルター
- 照明
- ろ材
- 底砂
- 水草(生息地が近いアマゾンソードなどがおすすめです)
- ヒーター、クーラー・冷却ファン
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアーポンプ、電源タイマー
そのほかのアイテム
- 水温計、水質測定キット
- 熱帯魚用網
- コケ取りグッズ
- ピンセット
- 水換えポンプ、バケツ
- 餌
水槽の立ち上げの手順
- 水道水をカルキ抜きしておきます。
- 水槽やフィルターなど水槽器具を設置し、水草などのレイアウトを行います。
- カルキ抜きした水を入れます。
- ろ過装置を作動させ、水槽内の水を循環させます。その後、数日間は水だけの状態で空回ししましょう。酸素の循環によりバクテリアの繁殖・着生が進み、水質が安定する効果があります。
- 上記の手順を終えたあとで、飼育するネオンテトラを購入しましょう。
水合わせの手順は?ネオンテトラに適した水温や水質は?
ネオンテトラに適した水温は25度前後です。また、水質は弱酸性~中性を好む傾向がありますが、生息地であるアマゾン川に似た弱酸性の軟水だと発色も良くなるためおすすめです。
ネオンテトラを購入したら、次の手順を参考に水合わせを行ってください。
- 購入した袋のまま水槽に浮かべます(30分~1時間ほど)
- 袋の中に水槽の水を3分の1ほど入れて待ちます(1~2時間ほど)
- 2の作業を4~5回ほど繰り返します
- 水槽にネオンテトラを移動させます
ネオンテトラの餌は?量や与える頻度は?
ネオンテトラは人工飼料にもよく餌付くため、市販の熱帯魚の餌を与えることが可能です。毎日1,2回、2分程度で食べられる量を与えましょう。小型カラシン用の餌も販売されていますのでチェックしてみてください。
水変えの時期と方法は?
水換えは1,2週間に1回、水槽の3分の1程度の水を換水しましょう。
- バケツに新しい水を用意してカルキ抜きします。
- 水槽の3分の1を排水します。
- 新しい水を水槽に補充します。
水槽を清潔に保つために、アクセサリー類や水槽のガラス面などの掃除を行うことも重要です。
ネオンテトラが餌を食べない場合はどうする?
水槽に迎えた直後は、新しい環境に慣れていないため餌を食べてくれない可能性も考えられます。ネオンテトラは一週間ほど餌を食べなくても大丈夫と言われていますので、落ち着くまで待ってみるのもいいでしょう。飼い始めて日がたっている場合は、餌の種類を変えてみることもおすすめです。人工飼料だけでなく、冷凍アカムシや冷凍ブラインシュリンプなどを与えて反応をみてください。食べ残した餌は水質悪化につながりますので、放置せずに取り除いておきましょう。
ネオンテトラを飼う上で注意すべき病気は?
ネオンテトラは、ネオン病にかかりやすい傾向があります。ネオン病はネオンテトラ特有の病気で、体に出血の跡が現れ、その箇所が白く腐敗していく病気です。手当てが難しく、感染力も強いため飼育しているネオンテトラが全滅してしまうこともあります。ネオン病にかかった生体を確認したら、隔離させてグリーンFゴールドなどで薬浴させます。メインの水槽も、塩浴あるいは薬浴を行って感染の拡大を防ぎましょう。日頃から泳ぎ方や体色などを観察し、病気のサインを見逃さないことが重要です。
ネオンテトラを飼う魅力とは
ネオンテトラは小型ながら華やかな存在感があり、どのサイズの水槽に入れても見劣りしない熱帯魚です。アクアリウムだけでなく、水草水槽にもおすすめですよ。この機会に飼い方のコツを覚えて、ネオンテトラの群泳を堪能してくださいね。