グッピーの飼育方法:適した水槽は?混泳や繁殖の注意点は?寿命は?
グッピーは熱帯魚として最もポピュラーな魚で、色とりどりの種類がおり、水槽内を彩ってくれる人気の観賞魚です。今では、さまざまな色合いのグッピーがペットショップやネット通販などで手軽に入手することができますし、グッピーを置いていないペットショップはほとんどありません。
今回は、そんなメジャーな熱帯魚、グッピーの飼育方法や飼い方のポイント、水槽や寿命などについて紹介していきます。
目次
グッピーとはどんな魚?
グッピーはラテンアメリカ原産のカダヤシ目カダヤシ科グッピー属に分類される魚です。寿命はおよそ1年〜2年前後で全長5cmぐらいになり、オスの方が身体も大きくカラフルな色合いをしています。卵胎性で繁殖する珍しい魚で、日本でも、沖縄(おきなわ)や温泉街などでその姿を見ることができます。
ペットショップなどで売られている色鮮やかなグッピーのほとんどが、遺伝的に改良された種類で、人工的にブリードされたものになります。
グッピーの飼育は難しい?飼うときのコツは?
グッピーは丈夫で飼育しやすく、初心者向きの魚です。温度変化にもある程度対応できますが、急激な温度変化には弱いので一定に温度を管理してあげましょう。
グッピーの値段は?購入するときの選び方は?
グッピーはペットショップやネット通販で200円前後で入手することが可能です。オスの方が見た目が鮮やかな分値段が高く、メスの方が安価な傾向にあります。
選び方のポイントは、体色がきれいで泳ぐ力が元気な個体を選ぶと良いでしょう。またオスとメスを数ペア入れると繁殖も楽しめますよ。
名前:グッピー(ミックス)
税込価格:2,139円
グッピーをに適した水槽の大きさは?
グッピーは小型で穏やかな性格のため45cm水槽や小型水槽でも飼育が可能です。
グッピーの繁殖について
複数のペアを飼育すると、グッピーは繁殖力が高いため、無限に繁殖してしまい数が膨大に増えてしまいます。さらには、近親交配により元気な稚魚が生まれにくくなるので、定期的にオスメスを分けて計画的に繁殖、飼育する必要があります。
グッピーと混泳する上での注意点
ほかの魚との混泳を考えている場合には最低でも60cmの水槽を選びましょう。グッピー自体は小型のためそこまで水を汚しませんが、数が多い場合は浄化能力の高いろ過装置を使用しましょう。
グッピーの飼育に必要なアイテムは?
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 照明
- ろ過装置
- ヒーター、クーラー・冷却ファン
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
その他の道具
- 熱帯魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
底砂は適応力が高いので、選ばずにどのようなものでも使用可能ですが、身体が小さいので細かい砂利を使用すると良いでしょう。
グッピーに適した水槽の立ち上げ方
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 砂利やアクセサリーを洗って水気を切り、レイアウトしましょう。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
- 水槽の立ち上げを完了してからグッピーのみを入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?グッピーに適した水温や水質は?
グッピーに適した水温は25℃〜28℃前後です。水温の変化にも幅広く対応できますが30℃以上の高温にはならないようにしてください。水質は弱酸性〜弱アルカリ性に保つようにしましょう。ph7.0〜7.5前後にします。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたグッピーを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後グッピーのみ水槽に移し、袋の水は捨てます。
グッピーの餌は?
グッピーの餌は熱帯魚用の人工飼料で問題ありませんが、口に入れて吐くようであれば、ミジンコなどの生き餌を与えて、徐々に人工飼料に慣れさせましょう。
グッピーの1日の餌の量は?
1日複数回少量ずつ熱帯魚の餌を与えましょう。1回の給餌量であまり大量には食べないので2~3分程度で食べきれる量与えましょう。
水換えの時期は?
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- バケツに新しい水を用意します。
- 水槽の3分の1の水を排水します。
- 新しい水を水槽に足して満たせば水換え完了です。
月に2回は水槽、アクセサリー類を洗いましょう。残した食べ残しなどはすぐに取り除くようにして清潔に保ちましょう。
グッピーを飼育する上での注意点
グッピーは人にもよくなれるので、給餌の際には水面まで上がって餌をねだります。その姿は愛らしくかわいいですが、給餌の際に興奮してしまい水槽から飛び出して落下してしまうことがありますので、フタをして隙間から給餌するようにしましょう。
また、身体が小さい分、病気になると抵抗力が弱くすぐに弱ってしまいます。病気にならないように定期的に水換えをして水質を保つ必要があります。また、水換えの際にはグッピーを誤って汚れと一緒にすくいあげないようにしてくださいね。
グッピーの餌の食いつきが悪い原因は?
グッピーは食欲旺盛なので、餌を食べない場合には与え過ぎによる消化不良を起こしている場合があります。腹部が異様に膨張していないかを確かめて数日絶食して様子を見るのが良いでしょう。
また、白点病などにかかっていないかチェックしましょう。必要があれば食塩浴や薬浴をして手当てしましょう。残した餌は水質の悪化につながりますので、その場で取り除くようにします。
問題ない場合は、おやつとしてミジンコなどを時々与えてみましょう。食べるようであれば選り好みしている可能性があるので、餌を飼えてみるのもよいでしょう。
グッピーを飼育する魅力とは
グッピーは色も鮮やかで美しい見た目なので、水槽もよく映える魚です。丈夫で初心者にも飼いやすい身近かな観賞魚ですので、ぜひ熱帯魚の飼育を考えている方はグッピーを取り入れてみてはいかがでしょうか?