カンディルの飼育のコツは?どんな生態?どこで販売されてるの?
カンディルは、見た目はぷるっとしてかわいい印象がありますが、その生態は、凶暴で有名なあのピラニアよりも恐れられていて、「人食いナマズ」とも言われているお魚です。
今回は、そんなカンディルの生態や飼育のコツなどについて紹介します。
目次
カンディルとはどんな魚?
画像元:楽天市場
カンディルはアマゾン川などの熱帯地域に生息する淡水魚です。肉食でかなり凶暴で人間も被害に遭っています。生物の穴から体内に侵入し内臓を食い荒らします。一度体内に入られると手術で切開しないと取り出せなかったり、痛さのあまりショック死してしまったりという例も報告されています。
こういった事故は、川に入ったりした時にお尻などから侵入されるケースで見られるため、水槽におけるカンディルの飼育においては、ほとんど起こりえませんので安心してください。
カンディルの生態は?
カンディルは主に、トリコミュクテルス科の「バンデッド・カンディル」とセトプシス科の「バイオレット・カンディル」に分けられます。バンデッド・カンディルの体長は10cmで、バイオレット・カンディルは大型で20cmほどになります。他にもアクアリウムショップなどでよく見かけるブルー・カンディルは30cmになります。
カンディルの飼育はむずかしい?飼うときのコツは?
カンディルの飼育はそこまで難しくありません。酸欠と水温の上昇に気をつけて飼育すれば問題ないでしょう。
カンディルとの混泳のルール
カンディルは、生物が発するアンモニアに反応して攻撃する習性がありますので、混泳はできるだけ避けたほうが良いでしょう。大型の魚であっても殺してしまうことができます。ただし同種であれば混泳は可能です。
カンディルは販売されてるの?購入するときの選び方は?
カンディルを扱うアクアリウムショップは少ないです。見つからない場合はインターネットで探してみるのも良いです。インターネットだと実際の個体を見ることができないので、口コミなどを確認してお店自体の評価を確認してみましょう。
名前:ブラウン・カンディル
税込価格:2,440円
適した水槽はの大きさは?
カンディルの種類によって大きさは変わります。一番小さいバンデッド・カンディルであれば45cm水槽、バイオレット・カンディルであれば60cm、ブルー・カンディルであれば90cm水槽が必要になります。遊泳力が高いので、大きめの水槽で飼育しないと体が傷ついてしまう危険性があります。
飼育に必要なアイテムは?
水槽以外でカンディルを飼育するために必要なものを紹介します。
水槽の外に設置する設備
- 水槽設備・・・水槽台、水槽マット
- ろ過装置・・・フィルター・ろ材
- 水温調節・・・クーラーや冷却ファン、ヒーター
- 水質調整・・・水質調整剤(カルキ抜き)
- ポンプ・・・エアレーションや水流を発生させるため
- そのほか・・・照明
水槽内に設置するもの
- 水草・・・カンディルには水草は植えても植えなくてもよいです。カンディルが生息するアマゾン川のように水槽をレイアウトするのであれば、エキノドルスやヘテランテラなどを設置すると良いでしょう。
- 底砂・・・カンディルの中には砂の中の微生物を食べるおとなしい種も存在しますが、ブルー・カンディルはそういった習性もないので、底砂はなくてもかまいません。アマゾン川風のレイアウトをするのであれば、『アマゾン川源流の白砂5kg(1,500円程度)』という商品もありますので試してみてはいかがでしょうか?
その他飼育に必要なもの
- 餌・・・カンディルは肉食ですので生き餌を与えると良いです。冷凍アカムシやキャットなどの人工飼料も餌付けをすれば食べるようです。
- 掃除や水換えグッズ・・・バケツ、プロホース、メラミンスポンジ
- 水温計
水槽の立ち上げ方法
- カンディルの水槽立ち上げについて説明します。
- 水槽を購入したら洗浄してください。洗剤を使うと水槽に成分が残り、カンディルに影響を与える危険性があるので使用しないでください。
- 水槽が乾いたら底砂を敷きオブジェを置いてください。
- カルキ抜きをした水を少し入れたら水草を植えてください。
- 水をさらに加えて、パイロットフィッシュを入れて1か月間待ちます。
水合わせての手順は?水温や水質は?
カンディルを購入したら輸送時には袋の温度上昇には気をつけてください。夏場だと、輸送時間や輸送方法によっては水温が30℃以上になってしまい、カンディルが弱ってしまいます。
水温は23~26℃で設定してください。水質は中性でpH6.0を切らないように気をつけてください。
- 温度上昇に気をつけてカンディルを持ち帰ったら、袋のまま水槽に浮かべて温度合わせをします。30分から1時間で温度があいます。
- 次に袋の中にゆっくりと水槽の水を1/3程度入れてください。1回入れたら1~2時間待ちます。
- 2を4~5回繰り返します。 最後にカンディルを水槽にゆっくりと移してください。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
餌の量や与える頻度は?
餌は生き餌であれば何でも食べます。冷凍アカムシやキャットなどの人工飼料も食べます。餌の量は食べ残しがないようにカンディルの様子をみながらあげてください。
水換えの時期と方法は?
水換えは1週間に1回、水槽の1/3程度の水量を目安に交換しましょう。
カンディルを飼育する上での注意点は?どんな病気にかかる?
カンディルは危険な生物ですが、飼育においては事故につながることはまれです。ただ、肉食ではありますのでかみつかれないように気をつけてください。また、水温の上昇には特に気を配る必要があります。夏場にクーラーのない部屋に水槽を置いていると、水温が30℃以上にまで上昇してしまうこともありますので気をつけましょう。
カンディルが餌を食べない場合はどうする?
カンディルは餌を食べないことはあまりありません。食べない場合は水槽内の環境が悪化しているか病気にかかっている可能性もありますので、水換えをして、しばらくカンディルの様子をみてみましょう。
カンディルを飼育する魅力とは
カンディルは恐ろしい魚と言われていますが、他のお魚と同じように飼育することができます。見た目はかわいいし泳ぎっぷりがいいので観賞用に飼育してみてはいかがでしょうか。