ゴクラクハゼの飼育方法:混泳はできる?餌は?寿命はどのくらい?
ゴクラクハゼという名前は聞いたことがあるでしょうか?非常にインパクトのある名前ですが、ハゼの中でもなんとも言えない優しい顔つきをしたハゼです。また、まだら模様が特徴的です。
今回は、ゴクラクハゼの飼育方法や混泳のポイント、餌や寿命など紹介していきます。
目次
ゴクラクハゼとはどんな魚?寿命はどのくらい?
画像元:チャーム
ゴクラクハゼはスズキ目ハゼ科に属する魚です。日本の南の海域で見ることができるスズキの仲間で東アジアを中心に生息しています。寿命は5年前後で成長すると12cm前後になります。
ゴクラクハゼは地域によって呼び名が異なりヨシノボリなどとも呼ばれています。
ゴクラクハゼの餌は?
餌は水生昆虫や甲殻類を好んで食べますが、岩などについた藻類なども剝がして食べることもあります。人工飼料も問題なく食べますが、沈下性の細かいドジョウ用の餌などが良いでしょう。また、赤虫なども好んで食べますので、おやつ代わりに与えると良いでしょう。与えすぎると水が汚れやすくなり水質が悪化するので量は調節しましょう。
縄張り争いに負けると負けた個体は、餌を食べられなくなるので隔離するようにしましょう。
ゴクラクハゼと混泳はできる?
ゴクラクハゼは底砂に張り付いて生活するので浮遊性の魚であれば問題なく混泳は可能です。
ゴクラクハゼの飼育は難しい?飼うときのコツは?
ゴクラクハゼは丈夫で飼育は簡単ですが、高温に弱い面がありますので、夏場の水温の上昇には気をつけましょう。また、強い水流は苦手なので消音の流れが緩やかに発生するろ過装置を使用するようにしましょう。
ゴクラクハゼを購入するときの選び方は?
ゴクラクハゼは河川で捕獲することもできますが、自然界での数が減少傾向にありますので、ペットショップでブリードされた個体を入手するようにしましょう。
選び方のポイントは、岩などに張り付いて身体を休めますので、口の形が変形していないものを選ぶとよいですよ。また、ヒレが切れてない体色が鮮やかなものを選ぶと丈夫な証拠なので選ぶ基準にしてみてくださいね。
飼育に適した水槽は?
ゴクラクハゼのみの飼育でしたら45cm水槽での終生飼育が可能です。縄張り意識は強い魚になりますので、居住スペースがくぎれるように土管や岩などを複数設置すると良いでしょう。
飼育に必要なアイテムは?
ゴクラクハゼを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- カルキ抜き
- ろ過装置
- 人工飼料、冷凍クリル等
- 温度計
- ヒーター
底砂細かい粒子のものがオススメです。ライブロックなどを設置しやすいように水を入れる前に設置しましょう。
水槽の立ち上げ方
水道水にカルキ抜きを入れ、水が透明になったら洗って天日干しした水槽に静かに水を流し入れます。砂利や隠れ家も設置しておきましょう。
水を入れてヒーター、ろ過装置起動、循環させて魚を入れる前に2日ほどおきます。酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着するので水質が安定し水が汚れにくくなります。
水槽の立ち上げを完了してから水合わせを行わないと魚の負担になるので注意が必要です。幼魚は抵抗力が弱いので手早く行いましょう。
適した水温や水質は?
ゴクラクハゼに適した水温は23℃〜26℃です。夏場はファンなどを取り付けて水温が上がらないように気をつけましょう。また、ゴクラクハゼは導入時に水質の変化に耐えられずに衰弱してしまうことがありますので水合わせは時間をかけて慎重に行いましょう。
ハゼは汽水や海水などさまざまな水質で生活していますが、ゴクラクハゼは淡水での飼育になります。水質は弱酸性〜中性に設定しましょう。
1日の餌の量、回数は?
1日2回2~3分で食べきれる量を与えます。すみかの岩や隠れ家近くに落としてやるとよく食いついて食べます。
水換えの時期は?
最低でも1週間に1回は水槽の3分の1新しいものに変更します。全て変えてしまうとゴクラクハゼの負担になってしまいますので、少量は前の水を残すようにします。1ヶ月に1回は砂利や隠れ家も滑りや汚れを落とすようにして清潔に保ちましょう。アクセサリーもカビなどが付着すると水カビなどが発生しやすくなりますのでしっかり洗いましょう。
ゴクラクハゼを飼育する上での注意点
ゴクラクハゼはウロコに傷ができると水カビ病を発症することがありますので、水質が悪化していないか、温度が急激に変化していないか確認するようにしましょう。もし、水カビ病になってしまった場合には薬浴をして回復を待ちましょう。初期でしたら食塩浴も有効になります。自力で泳げないほど弱っている場合には隔離して温度を1℃ほど上げて様子を見ましょう。
縄張り意識がつよい魚になりますので、新しくゴクラクハゼを追加する時は数日隔離して環境に慣れさせてから混泳させるようにしましょう。飼育するハゼの大きさをそろえることで、けんかすることが少なくなり、けがも防ぐことができるので同サイズのものを飼育するように心がけましょう。
ゴクラクハゼを飼育する魅力とは
ゴクラクハゼは私たち日本人にとってはなじみのある魚です。愛嬌のある顔つきは見ているだけで和みますよね。今はペットショップで比較的入手しやすい魚になりました。こちらの記事を参考にゴクラクハゼの飼育をはじめていただけたら幸いです。