ドクターフィッシュの飼育方法:餌は何食べる?販売価格は?寿命はどのくらい?
人の角質を食べることで知られるドクターフィッシュ。皮膚の新陳代謝を促す効果もあるといわれており、クレオパトラが愛用していたという説も。日本では温泉などで見かけることが多いです。そんな美容・健康効果のあるドクターフィッシュですが、自宅で飼育できる魚なんですよ。
今回は、ドクターフィッシュの飼育方法や販売価格、寿命などについてご紹介していきます。
目次
ドクターフィッシュとはどんな魚?寿命はどのくらい?
ドクターフィッシュはコイ亜科の一種で、正式名はガラ・ルファといいます。美容だけでなく、アトピーや感染手当てなどの医療行為に使用されることも。保険が適用される国もあり、その名の通り「ドクターフィッシュ」として世界中で有名な魚です。
生息地は、イラン、シリア、トルコなど西アジアの河川地域。淡水魚の一種ですが、トルコの温泉にも生息するなど、幅広い適応力を持っています。体長は10cmほどまで成長し、寿命は7年ほどです。
本来は雑食性で、藻や昆虫の幼虫などを食します。人の角質を食べるのは生後2ヶ月頃~2年半頃といわれています。
ドクターフィッシュの飼育は簡単?価格はどのくらい?
ドクターフィッシュは、比較的飼育しやすい魚といえるでしょう。値段も500円前後と手ごろで手に入りやすく、一般的な淡水の熱帯魚と同じ飼育方法で飼うことができます。設備次第では、観賞だけでなく、ピーリング用として飼うことも可能です。
ドクターフィッシュを購入するときの選び方は?
ドクターフィッシュは、ペットショップやネット通販などで購入できます。他のガラ種をドクターフィッシュとして販売する業者がいますので、よく確認して信頼できるショップ・業者から購入しましょう。ピーリング目的で飼う場合は、生後2年半ほどまでのドクターフィッシュを選ぶ必要があります。
名前:ドクターフィッシュ(10匹)
税込価格:1,700円
ドクターフィッシュの飼育に適した水槽は?
ドクターフィッシュの飼育に使用する水槽は、飼育目的や数量に合わせて選ぶ必要があります。主に観賞用として少数を飼う場合は、30cm程度の小型水槽でも飼育が可能です。ピーリング目的で多数飼育する場合は、60cm以上の大きめの水槽を準備しましょう。最近では、ドクターフィッシュの生体つきの飼育セットも販売されていますので、チェックしてみてください。また、ジャンプ力のある元気な魚なので、ふたはしっかりと閉めておきましょう。
ドクターフィッシュの飼育に必要なアイテム
水槽以外には、次のような設備・道具を準備しましょう。
- 水槽台、フタ
- フィルター
- ヒーター
- 水温計
- 水質測定キット
- カルキ抜き
- 底砂(明るめの色にすると、ドクターフィッシュが映える効果が期待できます)
- 水草(柔らかい水草は食べてしまうので入れないようにしましょう)
- 餌
- ピンセット
- 水換えポンプ
- バケツ
- 掃除グッズ
おおむね、一般的な淡水魚を飼育する器材・道具と変わりませんので、準備しやすいでしょう。
水槽の立ち上げ方
ドクターフィッシュを入手する前に、水槽の立ち上げを完了させておきましょう。
- 水槽を丸洗いし、乾燥させておきます。
- 水槽に水道水を入れ、カルキ抜きします。
- ヒーター・ろ過装置等を設置し、バクテリアを注入します。
- ろ過フィルターを作動させ、水槽内の水を循環させます。バクテリアを発生・繁殖させるため、数日ほどそのままの状態で水を循環させるようにしましょう。
水合わせの手順は?ドクターフィッシュに適した水温・水質は?
ドクターフィッシュに適した水温は28度~32度です。ヒーターで調節してください。水質は弱酸性~弱アルカリ性を保つようにしましょう。ドクターフィッシュは適応力の高い魚と言われていますが、しっかり水合わせを行いましょう。
- 生体の入っているビニール袋を未開封のまま水槽に浮かべます。
- 30分程度、ビニール袋と水槽の水温を合わせます。
- ビニール袋に小さい穴を開けます。
- 30分程度、ビニール袋の水に水槽内の水が混ざるのを待ちます。
- 生体を袋から水槽に移します。
ドクターフィッシュの餌は?量や与える頻度は?
ドクターフィッシュは雑食性なので、市販の熱帯魚の餌を与えてあげましょう。1~2日に1回ほどの頻度で、1~2分で食べつくす量を与えるのが適切です。なお、ドクターフィッシュは飢餓状態にならないと人間の角質を食べないといわれていますので、ピーリングさせたい場合は、数日前から絶食させておくことが必要です。
水変えの時期と方法は?
水換えは、1~2週間に1回程度の頻度で行いましょう。水槽内の水を3分の1ほど残して排水し、カルキ抜きした新しい水を入れます。
ドクターフィッシュを飼育する上での注意点
ドクターフィッシュは水質汚染に弱い傾向があります。水換えの際は水槽を掃除するなど、普段から水槽を清潔に保ってください。
水位にも注意しましょう。高温で管理しているため水が蒸発しやすく、数日で水位が低下することがあります。その際は低下した分量の水を補充します。念のため、カルキ抜きした水を補充しましょう。
ピーリング目的で飼う場合、飼い主の手足に傷があるとドクターフィッシュがかさぶたを剥いでしまうこともあるので、治るまで待ちましょう。手足を水槽に入れる分、水も汚れやすくなりますので水質の管理に注意してください。
ドクターフィッシュが餌を食べない原因は?
ドクターフィッシュは、食べ過ぎで体調を崩す傾向があります。餌を食べなくなった場合は、まず餌の与えすぎを疑ってみましょう。雑食なので、人が与える餌だけでなく水槽のコケなども食します。結果的に食べ過ぎになっていないか観察してみましょう。
また、元気がなくなると泳ぎが遅くなり、水槽の底で動かなくなることもあります。自力で回復するケースもありますが、ほかのドクターフィッシュから攻撃を受け、最悪食されることもありますので、隔離させて体力の回復を促してあげてください。
ドクターフィッシュを飼育する魅力とは
ピーリングやマッサージなど美容効果だけでなく、手当て・癒やし効果も期待できるドクターフィッシュ。もちろん観賞用としても魅力的な魚です。この機会にぜひ飼い方のコツを覚えて、フィッシュセラピーをはじめてみませんか。