デンキナマズの飼育方法は?水槽の立ち上げ方や必要なアイテムは?
デンキナマズはバラエティー番組などでも取り上げられることが多く知っている人も多いのではないでしょうか。デンキナマズはその名前の通り体内に発電器官があるという珍しい特徴をもつ魚です。
今回は、独特な特徴を持つ魚、デンキナマズの飼い方や飼育に必要なものを詳しくご紹介します。
目次
デンキナマズとはどんな魚?
デンキナマズは、ヴィクトリア湖を除くナイル川、トゥルカナ湖、チャド湖、ニジェール川全域などに分布するデンキナマズ科デンキナマズ属に属する魚です。
個体差はありますが成魚の体長は最大で120cm、体重20㎏まで成長する大型魚です。体には大きな斑紋があり、尾びれには黒いしま模様があります。一番の特徴は体表を包むように発電器官が発達していることです。
デンキナマズの飼育は難しい?
デンキナマズは丈夫な魚で水質や餌にもあまり神経質になる必要はありませんので飼育することは簡単です。ただし最大350ボルトの電気を流すため感電に十分注意する必要があります。
デンキナマズはどこで売ってるの?選び方のポイントは?
デンキナマズを取り扱っているお店は少ないため基本的にお店に取り寄せてもらうか通販での購入になります。ただ、通販などは魚にストレスがかかり幼魚などあまり成長しきれていない個体を購入するとすぐに体調を崩してしまうことがありますので、なるべく成魚の大きめサイズの個体を購入することをおすすめします。
名前:スーパーロングノーズデンキナマズ
税込価格:7,539円
デンキナマズに適した水槽は?
デンキナマズは成長すると最長で120㎝とかなり大型に成長するので90cm水槽が推奨されています。サイズの合っていない水槽は、魚にとってストレスや病気の原因となりますので、サイズに合わせて水槽の大きさを調節するようにしましょう。
混泳はできる?
デンキナマズはその名の通り電気を発信します。他の魚を感電死させてしまいますので単独飼育が前提です。
デンキナマズの飼育に必要なアイテム
- カルキ抜きされた水道水
- ろ過装置
- 温度調節器具
- 人工飼料や冷凍アカムシなどの餌
デンキナマズは丈夫な魚ですので、ろ過装置をしっかり作動させ環境を安定させればあまり水質に神経質になる必要はありません。水温も温度調節器具をつけ24℃から28℃で安定させましょう。餌は人工飼料と冷凍アカムシをバランスよく与えてあげましょう。
水槽の立ち上げ方
カルキ抜きと水質を安定させるのに時間がかかりますので、水槽立ち上げは一週間以上前から行うのがおすすめです。バクテリアは自然に繁殖しますが、繁殖に一週間はかかるので遅くとも一週間前にはカルキ抜きを終え水質を安定させましょう。これで水槽の水は完成です。
水槽立ち上げでは、まず水槽を洗剤無しで洗いホコリを落とします。次に、ろ過装置や温度調節器具を取り付けゆっくりと用意しておいた水を入れます。最後に装置を起動し水槽内の環境を安定させます。一週間程度起動させた後デンキナマズを水槽に入れましょう。
デンキナマズに適した水温や水質
デンキナマズに適した水温は24℃から28℃です。また、弱酸性から中性付近の水質に対応しますので、基本的にカルキ抜きした水道水だけで飼育することが可能です。温度調節器具を起動させ26℃前後に調節するようにしましょう。また環境が悪化してしまう前に適度に水換えをして水槽内の環境を安定させましょう。
1日の餌の量は?
デンキナマズはあまり餌を必要としない魚のため二日から三日に1度食べきれる量の餌を与えれば十分です。食べ残しはそのまま放置すると腐敗し水質悪化につながりますので、できるだけ食べ残しは網などで取り除いておきましょう。
水換えの時期や頻度は?
デンキナマズは水質悪化に強いため水換え頻度は2週間に1回、水槽の水3分の1程度交換すれば問題ありません。
デンキナマズを飼育する上での注意点。病気の予防法は?
飼い始めなど環境の急激な変化はデンキナマズにとって大きなストレスとなり弱ってしまうことがあります。また急激な温度変化や水質汚染は白点病の原因となります。
飼い始めの頃はしっかり様子を観察し白い斑点などが見つかった場合は水槽の温度を上げるなど適切な処置を行うようにしましょう。
餌を食べない原因と対処法は?
飼い始めの頃は環境の変化に戸惑うかもしれません。デンキナマズは数日間は餌を食べなくても平気なため、まずは水槽内の環境になれてもらうことを優先しましょう。
飼い始めの数日間はあまり水槽に近づかず水槽内の環境に集中させましょう。ある程度時間をおき環境になれたら購入したショップと同じ餌を少し与えてみましょう。なれてきたら人工飼料なども与えならせましょう。
デンキナマズを飼育する上での魅力は?
デンキナマズは丈夫な魚のため温度や水質を安定させれば飼育のしやすい魚です。しかし、最大で350ボルトもの電気を発生させるため扱いを間違えると危険です。デンキナマズに触れる作業などでは必ずゴム手袋などで感電を防止をするようにしましょう。危険な面もありますがデンキナマズは大切に育てれば8年近く飼育することができ、育てがいのある魚です。ぜひこの記事を読んでデンキナマズを飼ってみてくださいね。