レッドビーシュリンプの飼育方法:混泳させる魚は?適した水槽の立ち上げ方は?
レッドビーシュリンプは、赤と白のしま模様が美しくアクアリウムでも人気のエビです。このページでは、レッドビーシュリンプの飼育方法や混泳のルール、適した水槽の大きさや立ち上げ方など紹介していきます。
目次
レッドビーシュリンプとはどんな魚?寿命は?
画像元:楽天市場
レッドビーシュリンプは、ヌマエビ科カワリヌマエビ属に属するエビで、ビーシュリンプの色彩変異によって生まれました。ビーシュリンプは体のしましまが白と黒で、体の形が蜂(bee)に似ていることから名づけられました。レッドビーシュリンプは、ビーシュリンプの黒の部分が赤になっている種です。体長は2cmほどで寿命は2年。繁殖も可能なエビです。
レッドビーシュリンプの飼育はやや難しい
レッドビーシュリンプは水質の変化やストレスに弱くすぐに弱ってしまうケースが多いため、飼育はやや難しいと言えます。大量に飼育していると、一気に弱ってしまうわけではありませんが、1匹倒れまた1匹…という「ポツポツ死」と呼ばれる状態になることもあります。
購入するときの選び方は?
レッドビーシュリンプの理想的な体形は、細身でスマートな個体です。体全体を観察して太りすぎている場合、近親交配で生まれた可能性があります。近親交配の個体からは、異常な稚エビや体の弱い稚エビが生まれることがありますので、避けたほうが良いでしょう。
次に触覚を見てみます。触覚が切れたり、溶けたりしている場合は弱っている可能性が高いです。また、そのような症状は水質の悪さが原因になることもあります。アクアリウムショップで飼育されているレッドビーシュリンプの多くに触覚の異常がある場合は、購入するショップを変えたほうが良いかもしれません。
また、水槽の中をピョンピョン泳いでいる個体は一見、元気が良いように見えますが、体調に異変が生じている場合がありますので避けましょう。
名前:レッドビーシュリンプ(10匹)
税込価格:2,440円
レッドビーシュリンプの飼育に適した水槽の大きさは?
レッドビーシュリンプを飼育する際の水槽の大きさは、30cm水槽だと50匹、60cm水槽であれば200匹を目安にしてください。レッドビーシュリンプの数に対して水槽が大きい場合は、出会いが少なくなり繁殖の機会が少なくなる可能性があります。
レッドビーシュリンプの飼育に必要なアイテムは?
水草
レッドビーシュリンプは水草を隠れ家として利用していますので、設置するとよいです。特にウィローモスはレッドビーシュリンプの餌にもなります。ウィローモスは伸びると水流の妨げにもなるので、トリミングを定期的に行いましょう。しかし、一気にウィローモスを切ってしまうとレッドビーシュリンプにストレスを与えてしまい、死んでしまう原因にもなりますので、トリミングをする際には注意が必要です。
砂
レッドビーシュリンプは水質の変化に弱いので、水質を維持しやすいソイルを敷くと良いでしょう。ソイルと一緒に底面フィルターを用いると、より水質の管理がしやすくなります。
水流
止水域を作らないようにしましょう。止水域では雑菌や有機物がたまり水質が悪化してしまいます。
餌
レッドビーシュリンプは雑食性です。ウィローモスやアカムシも食べますが、ビーシュリンプ用の餌が多くの会社から販売されているので利用してみても良いでしょう。
ポンプ
レッドビーシュリンプの飼育数が多いと酸素不足に陥りやすくなりますので、エアレーションが必要になってきます。ポンプを使用してエアレーションを行ってください。
レッドビーシュリンプは混泳できる?
レッドビーシュリンプとの混泳におすすめの魚は、レッドビーシュリンプの稚エビを食べないミアミヌマエビやレッドラムズホーンなどがおすすめです。レッドビーシュリンプ自体、混泳にルールはありませんが、個体の大きな魚を入れると捕食されてしまう場合があるので、小さめな個体と混泳させましょう。
水槽の立ち上げ方
レッドビーシュリンプの水槽立ち上げについて手順を紹介します。
- まず、底面フィルターを設置してその上にソイルを敷き詰めます。
- カルキ抜きをした水を入れて、水の濁りが薄まってきたところで水草を植えましょう。
- おおよそ2週間程度で水槽が立ち上がりますので、水質のチェックをして問題なければ、レッドビーシュリンプを入れてください。
水合わせの手順。適した水温と水質は?
レッドビーシュリンプを水槽に移動させる際には水合わせを行いましょう。水槽の水のpHを5.8~6.8に、水温は20~27℃に設定してください。
- 100円ショップなどで売られているプラスチックのケースを用意します。
- そこにレッドビーシュリンプを袋の水ごと移して、水槽に浮かべてください。
- 1時間ほどで温度が合いますので、次に水質を合わせていきます。
- 水質合わせにはスポイトを使用します。スポイトで少量ずつ水槽の水をプラスチックケースに垂らしていきます。目安としては15~30分おきに5mlずつ垂らします。プラスチックケースの水が満杯になったら1/3程度捨てて、また足していきます。
- 1日ほどで水質が合ってきてからレッドビーシュリンプを水槽に移してください。
餌の量や与える頻度は?
レッドビーシュリンプは飼育数にもよりますが、ウィローモスを設置してある場合は餌をあげなくても問題はありません。「シュリンプフードニッコニコ」というエビの餌であれば、10匹あたりに対して、1日耳かき1杯程度で十分です。
水換えの時期と方法は?
水換えのタイミングはコケが生えてきたり、レッドビーシュリンプの元気がなくなったりする時です。全体の1/5を換えてレッドビーシュリンプの様子をうかがいましょう。それでも良くならない場合はさらに1/3を換えてみましょう。
レッドビーシュリンプを飼育する上での注意点。どんな病気にかかる?
レッドビーシュリンプは病気になるとほぼ死んでしまいます。ソイルの掃除や水換えなどを細目にして水質の維持に努めましょう。また、様子のおかしい個体がいる場合は隔離して感染を防ぎましょう。
餌を食べない原因と対処法
レッドビーシュリンプは餌を食べなくても、水草や微生物を食べて生きていくことができますが、餌を食べない場合、水質が悪化している可能性もありますので水換えをしてみてください。
レッドビーシュリンプを飼育する魅力とは?
レッドビーシュリンプは「泳ぐダイヤ」と呼ばれることもあるほど、アクアリウムを華やかに彩るポイントになります。飼育は難しいですが、アクアリウムに慣れてきたらぜひ繁殖に挑戦してみましょう!