ピラニアナッテリーの飼育方法:混泳はできる?寿命はどのくらい?
ピラニアの中で1番ポピュラーな種類がピラニアナッテリーです。捕食する際は群れで囲い込み捕食する習性のある頭がよいと言われている魚です。エラからおなかにかけての赤色が鮮やかで観賞魚として見栄えがありますよ。
今回は、ピラニアナッテリーの飼育の仕方や飼い方のコツなどについてご紹介させていただきます。
目次
ピラニアナッテリーとはどんな魚?寿命はどのくらい?
ピラニアナッテリーは南アフリカのアマゾン川流域に生息する大型肉食魚になります。寿命は10年前後と長寿で、成長すると30cm以上に成長します。
餌は魚から甲殻類、赤虫などを食べます。飼育下では肉食魚用の人工飼料もよく食べますが、魚の切り身、小赤やメダカといった生き餌も好んで食べます。たまに生き餌を入れてあげるとストレス解消にもなりますので、定期的に与えてあげると良いでしょう。
ピラニアナッテリーは簡単?飼い方のコツは?
飼育は簡単ですが、口には鋭いカッターの刃のような歯が生えているので取り扱いには十分な注意が必要です。見た目のいかつさに反して臆病で繊細な性格で、大きな物音や強い光には敏感でびっくりして暴れる場合がありますので、静かな環境で飼育してあげましょう。
ピラニアナッテリーの販売価格は?選び方のポイントは?
ピラニアナッテリーは幼魚ですと2000円前後で販売していますが、幼魚は抵抗力が弱く導入時に弱ってしまいますので、ワンサイズ大きなサイズの購入をおすすめします。また人工飼料に慣れている個体を飼うと給餌もスムーズでしょう。
名前:ピラニアナッテリー
税込価格:810円
飼育に適した水槽の大きさは?混泳はできる?
ピラニアナッテリーは30cm以上に成長しますので、最終的には90cm以上の水槽が必要です。混泳は基本的に同種同士のみになります。
ピラニアナッテリーはある程度群れて生活しており、90cmの水槽に6〜8匹ほどで飼育すると良いでしょう。ヒーターなどはコードをかんでしまいますので、カバーをつけるなどして対策をしましょう。
ピラニアナッテリーの飼育に必要なアイテムは?
ピラニアナッテリーを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- カルキ抜き
- ろ過装置
- 肉食魚用の餌、赤虫、生き餌等
- 温度計
- 隠れ家
- 重さのあるフタ
砂利は飲み込んでしまうので、オーバーフローの状態で飼います。流木やライブロックなどをうまく設置して縄張りを区切ると良いでしょう。水草などはバラバラにしてしまうので設置しない方が良いです。流木などを設置して隠れ家を作るのがオススメです。
水槽の立ち上げ方法
- 水道水にカルキ抜きを入れ、水が透明になったら洗って天日干しした水槽に静かに水を流し入れます。この時に隠れ家も設置しておきましょう。
- 水を入れてヒーター、ろ過装置起動、循環させて魚を入れる前に2日ほどおきます。酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着するので水質が安定し水が汚れにくくなります。
- 最低でも水が完成するまで一晩かかりますので、置いてから魚を購入して水合わせをしましょう。水が透明になればなじんできた証しです。
水槽に入れるまでの手順は?水温や水質は?
水槽のセットが完了したら入手してきたピラニアナッテリーを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。水温は23℃〜28℃までが適温で、30℃以上の高温には耐えられませんので注意しましょう。
その後、袋の水を3分の1捨て水槽の水を少量入れて40分程おきます。これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後ピラニアナッテリーを水槽に移し、袋の水は捨てます。
ピラニアナッテリーは非常に臆病なため、移動の際に暴れる場合があります。手早く水合わせをするとともに、けがをしないように注意して取り扱いましょう。
1日の餌の量、回数は?
1日2回食べきれる量を与えます。全員が食べられるように2回に分けて与えるなど工夫が必要です。餌が足りないと同種同士でかじりあいますので注意が必要です。
水換えの時期は?
最低でも7日に1回は水槽の3分の1の水を新しいものに取り換えます。すべて換えると魚の負担になりますので、前の水を少量残すようにします。また隠れ家も藻や滑りが発生しますので、きれいに洗います。水が汚れやすいので餌の食べ残しなどは速やかに取り除きましょう。
ピラニアナッテリーを飼育する上での注意点
水質の悪化には強い方ですが、悪化したまま放置しておくと白点病や水カビ病を発症しやすくなります。他の魚に比べて水換えの頻度は多くなります。清潔な水質で生活できるように配慮が必要です。もし白点病などの症状がみられた場合は薬浴して手当てします。
また、めったに同種同士で共食いはしませんが、餌が足りなかったり、飼育サイズにばらつきがある場合は弱った個体が捕食されたりする場合がありますので、隔離して手当てする必要があります。食塩水で回復するまで隔離して様子をみましょう。
餌を食べない場合はどうする?
人工飼料でも多くのピラニアナッテリーは食べてくれますが、生き餌の方が食いつきは良いのでもし食べない場合は餌を見直してな生き餌を与えてみましょう。
また、水質が悪化していないか、または水温が急激に変化していないかを確かめて必要ならば水換えをしましょう。水質は弱酸性〜中性になるように調節しましょう。身体の大きさにばらつきがあると小さい個体が餌を食べられない場合がありますので、飼育するピラニアナッテリーの大きさをそろえましょう。
ピラニアナッテリーを飼育する魅力は?
ピラニアナッテリーについて紹介させていただきました。ピラニアナッテリーの捕食は少しショッキングですが、肉食魚の飼育の面白さでもあり興味深いものです。ピラニアナッテリーの飼育には十分な飼育スペースが必要になりますので、飼育可能か検討してみてください。