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ムツゴロウの飼育方法:餌は何を食べる?飼い方のポイントは?

水族館などでムツゴロウをみかけた方も多いのではないでしょうか?日本の汽水域の干潟でみかけることができ、さらには穴を掘って暮らしている魚です。

ムツゴロウはハゼの仲間ですが、ヒレを手のように使って顔を起き上がらせるしぐさや、顔つきもかわいいので人気があります。

今回はそんなムツゴロウの飼育方法や飼い方のポイントなどについてご紹介します。

ムツゴロウとは?

ムツゴロウ1ムツゴロウは日本の干潟に生息しており、主に有明海(ありあけかい)、八千代(やちよ)海、朝鮮(ちょうせん)半島や台湾(たいわん)に分布しています。

寿命は7~8年で、成長すると15cm前後になります。干潮時に活発に活動し、食事は主に藻類、小型甲殻類を食べる草食性が強い魚です。

混泳はできない?

混泳は同種同士で可能ですが、水槽の3分の1程度しか水を入れないため、他の熱帯魚との混泳はできません。

ムツゴロウの飼育はやや上級者向け

ムツゴロウの飼育はやや上級者向けで少しコツが必要になります。上陸する魚ですので、陸地部分を水槽内に導入する必要があります。また餌をより好みして拒食になる個体もいますので、餌の種類は複数用意しましょう。

ムツゴロウの販売価格は?購入するときの選び方は?

ムツゴロウはペットショップでは2000円前後で売られています。なるべく大きさのある個体を購入しましょう。また人工飼料の給餌に慣れている個体ですと後の飼育が楽になります。水槽内で上陸したり、水に入ったりと活発に動いているものを選びましょう。

ムツゴロウに適した水槽の大きさは?

ムツゴロウに適した水槽の大きさは?ムツゴロウはよく動く魚で縄張り意識が強く、狭すぎる水槽はストレスを感じやすくなりますので、60cmくらいの広めの水槽が良いでしょう。また混泳させる場合には2〜3匹を60cm~90cm水槽で飼うのが理想です。

陸地を2カ所設定したり隠れ家を用意したりと弱い個体の逃げ場をなるべくたくさん用意してあげると長生きしてくれます。また、餌がすべてにいきわたるように配慮して給餌するようにします。偏りがあると飢え死にしてしまう個体がでてきますので注意が必要です。

ムツゴロウの飼育に必要なアイテム

ムツゴロウを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。

  • 人工海水の元
  • カルキ抜き
  • 消音のエアレーション
  • エビ、小魚、赤虫、冷凍グリル等
  • 温度計
  • 比重計
  • 隠れ家

砂利よりも砂地を好むので、海水魚用の砂を敷き詰めると良いでしょう。二カ所程山場を作り、ムツゴロウが上陸できるようにします。

夏場の高温には弱いですので、クーラーやファン等を設置して温度管理をします。23℃前後の水温を保ち、高温にならないように風通しの良い部屋で飼育します。

水槽の立ち上げ方

  1. バケツなどの容器に水道水とカルキ抜きを入れて少し置き、人工海水の元を入れて海水を立ち上げます。
  2. ポンプを起動させてそのまま4週間〜2ヶ月程おき海水を完成させます。
  3. 天日干しした水槽に砂を敷き詰め静かに海水と淡水を少量ずつ入れます。
  4. 比重計をつかい水槽全体の水量が3分の1になるぐらいまでph7.5〜8の水質の水をつくり満たします。

ろ過装置は水が全量入っていませんので不要になりますが、少量の水は大変汚れやすいので、弱くエアレーションをかけて水を新鮮に保ちましょう。

ムツゴロウを水槽に入れる手順

水槽のセットが完了したら購入してきたムツゴロウを室温に慣れさせてから、水槽内の陸地にまずは放ちます。環境に慣れてくれば自ら水の中にはいります。

この時に購入先のペットショップでの飼育環境を確認して、水質を同じものにするように、あらかじめ聞いてから準備すると良いでしょう。また、ムツゴロウは購入の移動時に乾燥してしまう恐れがありますので、移動は短時間にし素早く水槽に放します。しかし、容器内の水を満たしてしまうとおぼれてしまう可能性があるので、購入後の移動は慎重に事前にシミュレーションしたうえで行いましょう。

1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?

1日の餌の量、回数は?

ムツゴロウはそこまで量は食べません。1日1回一匹に対して2〜3粒与えましょう。陸地に餌をセットするか最初はピンセットで口元まで持っていき与えましょう。

水換えの時期は?

蒸発したぶんの淡水をたして比重を合わせます。硝酸塩が高い汽水はムツゴロウがよわしまいますので、半月に一回は全量の水を交換します。水量が少ない分水が腐りやすいので注意が必要です。特に冬場は乾燥しやすく、ヒーターにより干上がりやすいのでこまめに足し水をしましょう。ヒーターにはカバーをセットします。

ムツゴロウを飼育する上での注意点

ムツゴロウを飼育する上での注意点ムツゴロウ同士でけんかしていないかチェックします。もし、身体にけがをした個体がいればすぐに隔離して様子を見ましょう。ムツゴロウが弱ってしまった場合、水温をあげたりなど手当ての対策が少ないので病気、けがにさせないことが大事です。

ムツゴロウの身体が乾かないように1日1回霧吹きで水槽内を湿らせましょう。またフタの間にビニールをセットするなどして水槽内の湿度を保ちましょう。しかし換気はしっかりとし、カビが発生しないように気をつけます。

餌を食べない場合はどうする?

人工飼料に慣れていないため食べない場合があります。徐々に生き餌から人工飼料に移していきなれさせましょう。最初は口元に餌を持って行かないと食べないので口元に餌を運びましょう。

ムツゴロウは餌をより好みしやすいので、複数の餌を与えます。また乾燥クリルなどは好んでよく食べますが、栄養バランスが偏るのでフレークの餌も与えましょう。藻類も好みますので、葉野菜なども与えると良いでしょう。また食べが悪い場合は水槽内の気温が下がっている場合がありますので、確認します。

ムツゴロウを飼育する魅力とは?

ムツゴロウを飼育する魅力とは?ムツゴロウについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?ムツゴロウは半陸生活で泳ぐのが苦手な魚です。大きな口で餌を食べるしぐさは大変かわいらしく、給餌するのが楽しみになりますよ。

この記事でムツゴロウに興味をもっていただけたら幸いです。





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