カイヤンの飼育方法は?全長100cmに成長する巨大魚の餌は?
カイヤンはタイの重要な魚資源として多くの食卓に並ぶほか、観賞魚としても飼育されている魚です。成長すると1メートルにもなるカイヤンは迫力のあるアクアリウムにしてくれますよ。
今回はタイのメジャーなお魚、カイヤンの飼い方のコツや適した水槽の選び方などを詳しく紹介します。
目次
カイヤンとはどんな魚?
画像出典:楽天市場
カイヤンはナマズ目パンガシアノドン科パンガシアノドン属に属する熱帯魚です。
個体差はありますが体長は最大で60cmから100㎝と大型に成長します。原産地はチャオプラヤ川やメコン川流域で、東南アジアの他の河川でも養殖が行われています。
黒の背面と、白地の腹に入る黒い三本じま、左右に張り出した目が特徴的です。
カイヤンは大型の中でも飼育しやすい魚
カイヤンは丈夫で病気にかかりにくく、何でもよく食べてくれるため飼育しやすい魚です。ただ、成魚は最大100㎝とかなり大型の魚に成長するため小型の水槽では飼育は不可能です。なるべく大きな水槽を用意しカイヤンのストレスを軽減するようにしましょう。
カイヤンを購入するときに気を付けるポイントは?
幼魚のうちは黒でなく銀色に近いしま模様をしており、見る角度によって美しく光りきれいです。そのため、幼魚の体色に魅せられた場合、成長した成魚の体色に物足りなさを感じてしまうかもしれません。
また、大きさも100㎝とかなり大きく成長します。大きい魚は飼育するための費用が高くなりますので、成長した時の事も考えて購入しましょう。
名前:カイヤン
税込価格:1,026円
カイヤンに適した水槽は?
カイヤンは成魚で最大体長60㎝から100㎝と大型に成長します。幼魚は5cm程度の大きさなので小型水槽から飼育することが可能ですが、すぐに成長し小型水槽では狭くなってしまいます。
成長による水槽の移し換えや環境変化をさせないためにも、飼育開始時から大型水槽での飼育をおすすめします。まずは90㎝水槽で様子を見て小さければカイヤンの大きさに合った水槽を用意するようにしましょう。
水槽以外に準備するものは?
カイヤンを飼育するのにヒーターなどの温度調節器具、ろ過装置、餌を用意しましょう。また、水槽をレイアウトする場合は水草や、砂などを事前に用意しておきましょう。
- ヒーターなどの温度調整器具
- ろ過装置
- 餌
- 水草
- 砂
カイヤンの水槽は体の大きさに合わせて大型になってしまい、ろ過しなければいけない水も必然的に多くなってしまいます。ろ過装置は水槽の大きさにあったものを選び水槽内の水質を安定させましょう。
餌は基本的に何でも食べてくれるため手に入りやすいものを与えて大丈夫です。食べ残しで水槽の汚れにくい人工飼料がおすすめですよ。
水槽の立ち上げ方
カイヤンは中性の水質を好むのでカルキ抜きさえすればそのまま水道水が使えます。バクテリアは自然に繁殖しますが、繁殖に時間がかかります。早めに水槽を立ち上げ環境を整えましょう。
- まず水槽と水槽に入れるアクセサリーなどを洗剤無しで洗いホコリを落とします。
- ろ過装置や温度調節器具を取り付け、アクセサリーなどを設置したら水槽内に用意しておいた水を入れます。
- ろ過装置や温度調節器具の電源を入れてバクテリアが繁殖するまで一週間程度おいておきます。
- 水槽内の環境が安定したらカイヤンを水槽内に入れ、飼育を開始しましょう。
水温は25~27℃に設定
カイヤンの適温は25℃から27℃くらいです。あまり適温の幅が広くないため基本的にヒーターを設置し26℃前後に合わせておけば問題ありません。ただ水温が高すぎると水中の酸素濃度が低下し正常な活動ができません。そのため夏場はよく観察をし、適温から大きく外れる場合はヒーターを切ることをおすすめします。
水質は軟水から中硬水の中性に設定
水質は軟水から中硬水の中性が適しています。しっかりとカルキ抜きされた水道水を使用すれば問題ありません。カイヤンは丈夫な魚のため、ろ過装置や温度調節器具を作動させ適度な水換えを行っていればあまり水温や水質に神経質になる必要はないでしょう。
餌は何を食べるの?量はどのくらい?
カイヤンは何でもよく食べてくれます。そのため餌は手に入りやすい人工飼料でも大丈夫です。一日一回食べきれる量の餌を与えましょう。
水換え時期と方法
また、カイヤンは丈夫な魚のため水換えは二週間に一回で十分です。水換え用の水は事前に準備しておく必要があります。
- 水槽立ち上げ時同様カルキ抜きした水道水を用意してください。
- 用意できたら水槽の水を3分の1程度捨て水換えをしましょう。
- 水槽の環境を大きく変えることは魚にとって大きなストレスとなりますので、こまめに水換えを行い水槽環境を保つよう心がけましょう。
カイヤンを飼育する上での注意点
カイヤンは病気に強いため水温や水質を安定させれば基本的に病気の心配はありません。ただ、水温が適温から外れるなどで、体調が悪くなると体色が薄くなります。そのため餌を与える時などカイヤンの様子をしっかり確認し体調の変化に気づけるようにしましょう。
また、カイヤンは驚きやすく、水槽に頭をぶつけたりアクセサリーで自分の身体を傷つけたりしてしまいます。そのため、けがにつながるような角のある石やサンゴなどは入れないようにしましょう。
カイヤンが餌を食べない場合の対処法は?
飼い始めたばかりの頃は環境の変化に戸惑い餌を食べないかもしれません。まずは水槽内の環境になれてもらうことを優先しましょう。環境にある程度なれたら購入した店と同じ餌を与えてみて様子を見ましょう。食べてくれるようでしたら店の餌に人工飼料を混ぜて与え少しずつ人工飼料の量を増やしていきましょう。最終的には人工飼料のみを与えても食べてくれますよ。
カイヤンを飼育する魅力は?
カイヤンは日本でも手に入りやすく幼魚なら500円程度で購入できます。体は丈夫で病気の心配もなく100㎝近くまで成長する魚のため、初めて大型魚を飼育する方にぴったりの魚です。ぜひこの記事を参考にカイヤンを飼育してみてくださいね。