パロットファイヤーの飼育:寿命はどのくらい?病気の予防法は?
パロットファイヤーは、人の手によって生み出された改良品種です。野生で生息しているところを見ることができないため知っている人は少ないかもしれません。
近年ではピンクやイエローといったカラフルな体色をしたパロットファイヤーも増え、観賞魚として飼育されています。
今回はそんな色鮮やかなパロットファイヤーに適した水槽の立ち上げ方や飼育方法など説明していきます。
目次
パロットファイヤーってどんな魚?寿命は?
パロットファイヤーはフラミンゴシクリッドとシンスピルムを交配させた改良品種です。そのため野生で生息することはなく、野生下で生きていくこともできません。繁殖は主に東南アジアで行われています。
個体差はありますが体長は最大20cmから25cmで程度、寿命は4年から10年といわれています。体色は金魚のような紅白のものからイエロー、ブルー、レッドとバリエーション豊富です。
また、おちょぼ口とぱっちりした目が特徴の可愛らしい魚で女性の方にもおすすめです。
パロットファイヤー飼育は簡単?
パロットファイヤーは人の手によって生み出された魚だけあって飼育は簡単です。
しかしおちょぼ口なのとゆったりとした泳ぎ方のせいか食事には時間がかかります。またフラミンゴシクリッドの荒っぽい所は残っており、他の魚と争うことがあるので注意が必要です。
パロットファイヤーを購入するときの選び方は?
パロットファイヤーはレッド、ブルー、イエローなど様々な体色があり自分の好きなカラーのパロットファイヤーを購入するのが良いでしょう。
また購入するのが成魚でない場合は成長するにつれて色の濃さが変化したり模様が変わったりしてしまうことがあります。ある程度成長を見越して購入しましょう。
名前:パロットファイヤー
税込価格:1,404円
パロットファイヤーを育てるのに適した水槽は?
パロットファイヤーは成魚で20cm程度とやや大型に成長します。ゆっくりとした泳ぎ方をするため、パロットファイヤーだけを飼育するのなら50cm水槽でも飼育することが可能です。
しかし成長することを考慮して大きめの60cm水槽から飼育しましょう。水槽の移し換えもなく安定した環境で飼育することができますよ。
ただ、混泳する場合は他の魚との組み合わせに応じて水槽の大きさを調節してください。大型魚と混泳させるなら90cm以上の水槽がおすすめです。
水槽以外に準備するものは?
パロットファイヤーを飼育するときに必要なものはカルキ抜きされた水道水、ろ過効率の高い外部フィルター、人工飼料などの餌です。また砂利、隠れるためのパイプや石があると便利です。
パロットファイヤーは、食べ残しなどが多いため水質悪化が一番の病気の原因になります。必ずろ過効率の高いフィルターを用意し水質を安定させましょう。
餌は冷凍アカムシ、クリル、人工飼料など基本的に何でも食べてくれるため手に入りやすいものを与えて大丈夫です。食べ残しで水槽の汚れにくい人工飼料がおすすめですよ。
水槽の立ち上げ方
カルキ抜きと水質を安定させるのに時間がかかりますので、水槽立ち上げは1週間以上前から行うのがおすすめです。
バクテリアは自然に繁殖しますが、繁殖に一週間はかかるので遅くとも一週間前にはカルキ抜きを終え水質を安定させましょう。これで水槽の水は完成です。
水槽立ち上げでは、まず水槽を洗剤無しで洗いホコリを落とします。砂利を敷く場合はこのとき同様に洗っておきましょう。水槽に砂利を敷き、隠れることのできるパイプや石を設置し砂利が巻き上がらないようにゆっくりと用意しておいた水を入れます。
フィルターを取り付け、水草などを設置したらパロットファイヤーを水槽に入れましょう。
パロットファイヤーに適した水温や水質は?
パロットファイヤーに適した水温は20℃から33℃と幅広いため、あまり神経質になる必要はありません。また、中性付近の水質で活動しますので、基本的にカルキ抜きした水道水だけで飼育することが可能です。
おちょぼ口なので餌をうまく食べることができず食べ残しをしてしまうことが多いです。そのため水質悪化を防ぐため、ろ過効率の高い外部フィルターを用意しましょう。また水換えも適度に行うことで病気の予防になります。
餌の与える頻度、水換えの頻度や仕方は?
パロットファイヤーは毎日1回餌を与えれば十分です。ただし、食べ残しが多くそのまま放置すると腐敗し水質悪化につながります。ですので、できるだけ食べ残しは網などで取り除いておきましょう。
また、混泳の場合、食べるのが遅いため餌が行き渡らないことがあります。しっかり食事をしているのを確認し、行き渡ってないようならピンセットなどで近くに落としてあげるなど工夫しましょう。
水換え頻度は2週間に1回、水槽の水3分の1程度交換すれば問題ありません。
パロットファイヤーの病気を予防するには?
パロットファイヤーは幅広い水温で活動できあまり神経質になる必要はありません。ただ、食事が苦手なため食べ残しが多く、すぐに水質が悪くなってしまいます。
餌は少し少なめに与える方が食べ残しも少なくなり水質悪化の防止につながります。水換えも病気を防ぐには重要です。水質悪化してしまった水を一気に変えるのは環境を大きく変化させてしまいストレスの原因になります。
水はカルキ抜きした水道水でいいので2週間に1回換えるようにしましょう。
パロットファイヤーが餌を食べない理由は?
餌に対して警戒心が薄いため、人工飼料などでも問題なく食べてくれます。ただパロットファイヤーは単独飼育では臆病な性格になる傾向があります。そのため、飼育直後は餌を食べず水槽の隅でじっとしているかもしれません。
まずは水槽に近づかないようにして水槽環境になれてもらいましょう。数日間、様子を見て環境になれたようならゆっくり水槽に近づいてみましょう。
パロットファイヤーは人が水槽の前を通るだけでもびっくりしてガラスにぶつかってしまうことがあります。驚かないのを確認しパロットファイヤーから少し離れた場所に餌を落としましょう。
パロットファイヤーを飼育する魅力は?
パロットファイヤーは水温や餌に神経質になる必要がなく飼育しやすい魚です。また、おちょぼ口で餌を食べる姿は見るだけで心がいやされます。
食べ残しなど少し気にしてあげる必要はありますが大切に育てれば10年近く飼育することができ、初心者の方にもおすすめです。是非この記事を読んでパロットファイヤーを飼ってみてください。