シクリッドの飼育:混泳はできる?寿命はどれくらい?
色鮮やかなシクリッドは観賞魚としても人気が高く、丈夫で水質変化にも適応できる、飼いやすい種類の熱帯魚です。ただし、縄張り意識が大変強いため、飼育には工夫が必要です。
今回は、シクリッドの飼育方法や混泳の注意点、寿命などについて説明していきます。
目次
シクリッドとはどんな魚?寿命は?混泳はできない?
シクリッドは中央アメリカから南アメリカ、南アフリカから南アジアまで分布しています。その種類は1200種類以上のいるとされています。身体の色合いはブルーやイエロー、オレンジなどさまざまです。
成長すると20cm前後になり、寿命は10年前後が平均のようです。性格は荒く、縄張り意識が大変強いため、他種との混泳は避けた方が良いでしょう。シクリッド同士での飼育も注意が必要で、水槽内の配置が重要です。
餌は肉食性で赤虫やメダカなどを好んで食べます。繁殖形態が特徴的で生まれたら稚魚や卵を親の口内で育てる種類がいます。
シクリッドの飼い方は難しい?性格はどう猛?
シクリッドの飼育は簡単といわれています。理由は、丈夫で水質変化にも強いためです。ただし、高温には弱いので気を付けてください。
また、大きくなるにつれて性格がどう猛になりますので、水換えの際には頑丈な網で移動させるのが良いでしょう。
シクリッドを選び方のポイント
シクリッドはポピュラーな熱帯魚で500円~1000円前後で比較的安価に購入できます。選ぶポイントとしては、身体に傷がなく背ビレや胸ビレが欠けてないもの、身体が少し大きめの個体を選ぶと良いでしょう。
シクリッドを飼うために適した水槽は?サイズはどのくらい必要?
シクリッドは20cm前後とそれなりの大きさになり、縄張り意識も強いですので、テリトリーを区切れるように最低でも、60cm以上の水槽が必要です。混泳させる数によってはそれ以上の水槽が必要です。
ろ過装置は浄化機能の高いものがおすすめで、水槽が大きい場合にはヒーターを二台設置しましょう。水草はバラバラにかみちぎってしまいますので、設置はあまりおすすめできません。
シクリッドの種類によっては適温が異なる場合があるので確認しましょう。
名前:シクリッド(ミックス)
税込価格:1,080円
水槽以外に準備するものは?
シクリッドを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- カルキ抜き
- ろ過フィルター
- 肉食魚用の餌
- 温度計
- 重さのあるフタ
- ヒーター
底砂を敷く場合には薄く3cm?4cm敷いてあげると良いでしょう。
餌は他の魚と取り合いの争いにならないように多めにあげましょう。肉食性で、赤虫や川エビなどを好んで食べます。おやつがわりに与えれば成長の補助にもってこいですが、これらの餌は与えすぎると水がすぐ汚れるので量を調節してあげましょう。
シクリッドを飼育する手順は?
- 水槽を購入してきたら一度洗って、天日干しして完全に乾かします。
- その後水道水にカルキ抜きを入れてカルキを抜きます。最初水が白く濁りますが5分程すると透明です。
- 水温が変化しないように一定に保ちながら砂利を敷いて、水を静かに入れます。水温は23~26℃に設置します。水質は弱酸性?弱アルカリ性にします。
- 水を入れたらフィルターを起動させて水を循環させて酸素を流し、バクテリアを発生させてフィルターに定着させます。水が完成するまで2日ほどかかります。
以上でシクリッドを飼育する準備ができました。
シクリッドの飼育!水合わせの手順は?
- 水槽のセットが完了したら購入してきたシクリッドを、袋ごと水に浮かべて1時間程置いて水温を合わせます。シクリッドは暴れる場合がありますので、静かに手早く水合わせを行います。
- 次に袋の中の水を少し捨て、水槽の水をいれます。
- 40分程置いてから2、3回同じように繰り返します。
- 水質が一緒になったか確認できたらシクリッドのみを水槽内に移します。移動させる際には網を二重にしてフタをしながら移動させると安全です。
以上で水合わせが完了です。
1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
1日の餌の量、回数は?
1日2回食べきれる量の餌を与えます。残った餌は水質の悪化につながりますので、取り除くようにしましょう。魚の切り身や赤虫などあげると好んで食べます。しかし、あげすぎは水質悪化を促進させるので注意が必要です。
水換えの時期は?
1週間に1回3分の1の水を新しいものに交換します。この時に水温が下がらないようにヒーターを設置して温度を確認しながら水換えを行ってください。砂利の掃除も最低でも1ヶ月に1回はしましょう。
シクリッドを飼う上での注意点
シクリッドは他の魚に攻撃されてしまい、弱ってしまうことが比較的あります。隠れ家をうまく設置してその個体が逃げ隠れできるように配慮しましょう。あまりにもイジメられているようならば隔離が必要です。
32℃以上の高温は苦手ですので、夏場はクーラーを設置して水温が上がらないように気をつけて飼育しましょう。クーラー等で温度をゆっくり下げます。
水質が悪化すると水カビ病を発症しやすいので注意が必要で、水換えをすることで回復します。
餌を食べない場合はどうする?
シクリッドはテリトリー争いに負けてほかの魚に餌をよこどりされて食べられていない場合があります。シクリッドが餌を確保できるように少し多めに餌を与えて見ましょう。残した餌は取り除いてください。
また極端にストレスを感じている場合も食欲が落ちますので、身体の色が濃くなっている場合は注意が必要です。衰弱死する恐れがありますので、環境を改善してあげる必要があり、なにに対してストレスを感じているのかをチェックし改善しましょう。
シクリッドを飼育する魅力は?
シクリッドは色鮮やかな身体もきれいで、大きくならないので飼いやすい種類の観賞魚です。テリトリーさえ意識してうまく区分けしてあげれば、混泳も可能でカラフルなアクアリウムを楽しめます。
ぜひ、こちらを参考にシクリッドの飼育を検討してみてくださいね。