ワカサギの飼育:寿命は短いって本当?注意点は?
ワカサギは食用として流通しており、冬の時期のレジャーとしてもワカサギ釣りは人気です。
そんなワカサギですが実は飼育も可能で、あらゆる水温や水質に適応できる丈夫な魚です。食用として釣ってはみたけど、透明感のある身体で泳いでいる姿が美しく、飼育したなんて話もあります。
このページでは、ワカサギの飼育の方法や水槽の立ち上げ方、寿命などを説明していきます。
目次
ワカサギってどんな魚?寿命はどのくらい?
ワカサギは日本国内では千葉県や茨城県、島根県などの湖や河川、ロシアやカリフォルニアなどの河川にも生息しています。
キュウリウオ目に属しており、チカなどの近縁です。成長すると体長は15cm前後です。成長期に海に渡るタイプのものと生涯を淡水で暮らすタイプのものに分かれ、その生息域は河川、湖、内湾や汽水域など幅広いです。
寿命は一年ほどで春から秋にかけて産卵シーズンとなり、産卵を終えた親魚は死んでしまいます。
ワカサギの飼育は難しい?飼うときのコツは?
ワカサギは適応力に優れた魚なので、比較的飼育が簡単といわれていますが、もともといた環境の水質に合わせて水作りをするのが望ましいでしょう。海の場合は海水、川や湖などにいた場合は淡水と、合わせてあげる必要があります。
ワカサギはペットショップで売ってない?
ワカサギを入手する場合、釣りをして手に入れる方法が一番早いです。ペットショップではまず出回っておらず、購入は難しいでしょう。またワカサギを飼育している方から稚魚を譲り受けるなどもワカサギを手に入れる方法の1つです。
ワカサギをに適した水槽は?サイズは?
ワカサギは成長すると15cmほどですので、あまり数を入れないのであれば、45cm水槽でも飼育は可能です。
ワカサギは河川を主な生息域にしているため、水を循環させ、流れを作り出すのが良いでしょう。しかし強すぎる流れは逆にストレスになるので、緩やかな流れをつけてあげましょう。
また、ワカサギは肉食性の魚ですので、ミジンコや赤虫を好んで食べます。人工飼料に比べて、水槽が汚れやすいので、掃除しやすい大きさの水槽を用意しましょう。
水槽以外に準備するものは?
- ろ過フィルター
- カルキ抜き
- 温度計
- クーラー※
- 赤虫、川魚用の餌
- フタ
ワカサギは産卵すると死んでしまうのですが、底砂をひくと砂に産卵してすぐに死んでしまいます。産卵を経験しないワカサギは3年生きることもありますので、長く飼いたい場合には底砂は敷かない方が良いでしょう。
※:適応できる温度は24℃までなので、夏などの高温になる時期はクーラーが必要になる場合があります。
水槽の立ち上げの方法は?
- 水槽の立ち上げについてご紹介します。まず水道水にカルキ抜きを入れて、カルキを抜きます。
- 洗って乾かした水槽に静かに水を入れて、ろ過フィルターを起動させ水流をつけます。起動させたら魚を入れない状態で2日程そのまま置きます。
- 水を循環させることにより、バクテリアがフィルターに定着するので、水質が安定します。
- 水温は5℃?20℃前後に設置し、弱酸性?中性の間で設定します。ワカサギが跳ねて飛び出すのを防止するためにフタは用意しましょう。
ワカサギを水槽に入れる手順は?水温や水質は?
ワカサギを入手したら袋ごと水槽につけて、水温を合わせます。1時間ほど置いて、袋の水を3分の1捨て水槽の水を入れます。2、3回繰り返して水質を合わせた後、ワカサギのみを水槽に移します。袋の水は捨ててください。
ワカサギが慣れるまでその日は半日から1日絶食させましょう。餌を与えることにより胃腸への負担がかかり弱ってしまうことがまれにあるためです。ワカサギは、環境に慣れるまで餌を食べない場合があります。最初は赤虫などを与えて徐々に人工飼料に切り替えましょう。
夏場の高温に対して適応力がなく、弱って死んでしまう場合があるので、夏場の飼育には十分に注意が必要です。
ワカサギが餌を食べないときはどうする?
人工飼料に慣れていない天然ものは警戒心から餓死するまで餌を食べない場合があります。食いつきの良いミジンコなどを与えましょう。
また、ワカサギが混泳している場合には餌を横取りされている可能性があります。時間をズラして与えるなど工夫してみましょう。また2種類の餌をあげるのも方法の1つです。
ワカサギを飼育する魅力は?
ワカサギの飼育方法についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
ワカサギを飼育することはあまり考えないかもしれませんが、水槽の中で、半透明な綺麗な身体で泳ぐ姿に癒されるはずです。
ぜひ、この記事を参考にワカサギを迎えてみてはいかがでしょうか?