ブラックゴーストの飼育方法:混泳はできる?餌のあげ方は?
ブラックゴーストという種類の魚を聞いたことがあるでしょうか?宝石のように黒く輝き尾ビレをヒラヒラさせる姿は、神秘的なものを感じさせますよ。また、細長い特徴的な身体は見た目のインパクトもあります。
今回は、そんなブラックゴーストの飼い方や水槽の立ち上げ方や、混泳についてや餌のあげ方などをまとめました。
目次
ブラックゴーストとはどんな魚?
ブラックゴーストはデンキウナギ目に属する淡水魚です。南米(なんべい)原産の魚で、パラグアイやベネゼイラなどの国々に生息しています。昼間は隠れ家などのシェルターに隠れて過ごし夜に活動します。ナイフフィッシュの仲間とされていますが、その身体から微弱な電波をだし、獲物を捕らえて食べるところから、デンキウナギの仲間に属します。
寿命は5年~10年程で、成長すると全長最大40cm程になり比較的大きく成長します。しかし、飼育されている個体は平均30cmほどです。
ブラックゴーストの飼育は水温管理が重要
ブラックゴーストは熱帯魚に分類されますので、温度管理が必要な魚ですが、適温が22℃~26℃と幅広く、管理は比較的しやすいと言えます。また、浮遊してゆっくり泳ぐ魚ですので、水流などはつけずに、緩やかな流れで飼うと良いですよ。
ブラックゴーストと混泳はできる?
混泳はおすすめしません。基本的には単一で飼育する魚です。同じ電流を発生させる同種との混泳は魚同士のストレスになり、また殺し合いの激しい争いに発展する場合があります。
また、ブラックゴーストはヒレの長い魚(ベタ等)の尾ビレをかじり、口に入るのもは食べてしまうので一緒の水槽で飼育するのはやめましょう。
ブラックゴーストの販売価格は?選び方のポイントは?
ブラックゴーストはショップなどで1,000円前後で販売されています。選び方のポイントは、あまりにも小さな個体は避けた方が良いです。小さすぎる個体は抵抗力が弱く、水合わせのストレスに耐えられず、衰弱してしまう恐れがありますから比較的大きい個体を選ぶようにしましょう。
名前:ブラックゴースト
税込価格:756円
ブラックゴーストに適した水槽の大きさは?
ブラックゴーストに適した水槽は成長すると最大で30cmほどになりますので、60cm~90cmと余裕を持った水槽を選びましょう。飼い始めのうちは、小さい個体であれば45cm水槽でも問題はありませんが、将来的には水槽を大きくする必要があります。
水槽の立ち上げの方法は?
ブラックゴーストを入手する前に水槽の立ち上げを完了させておきましょう。
- 水槽をよく洗う
- 水槽を天日で乾かす
- 流木を設置する
- カルキ抜きした水道水を水槽に入れる
- 上部フィルターを設置し起動させ、2日程この状態でフィルターを起動させる※。
※水が循環すると水の中に酸素が発生し、バクテリアがフィルターに定着するため水が安定します。
ブラックゴーストの飼育に必要なアイテムは?
- ヒーター
- 温度計
- 上部フィルター
- リトマス紙
- 流木
- 砂利
砂利は特に必要ありませんが、日中身体を横にして休める隠れ家は準備しましょう。また、野生の個体は落ち葉などの間や流木の隙間に生息していますので、入れてあげても良いですよ。ただし、よく洗って使用するようにして下さい。
水槽に入れる手順は?ブラックゴーストに適した水温・水質は?
ブラックゴーストに適した水温は22℃~28℃です。水質はpHは6.0~8.0が理想的です。弱酸性~中性間を保つようにしましょう。また、水草水槽での飼育可能です。日中は身体を横にしてシェルターなどで過ごしていることが多いので、流木など隠れ家を設置してあげましょう。袋に入れられての移動は魚のストレスです。時間をかけて水に慣らすことが大事です。
- 水温を22℃~28℃に設定
- 水質をpH6.0~8.0の中性に設定
- 飼ってきた袋ごと水槽に浮かべて1時間放置
- 袋の水を半分すてて水槽の水を袋に入れる
- 40分放置
- ブラックゴーストだけを水槽に入れる(袋の水は水質悪化の原因になるので魚だけ入れましょう)
ブラックゴーストの餌は?与える量や頻度は?
ブラックゴーストはメダカなどの生き餌から赤虫、キャットなどのペレットフードまで幅広くたべます。食いつきが良いのは赤虫ですが、赤虫のみは栄養のバランスが偏るため、ペレットフードを中心にあげるのが望ましいでしょう。また、ブラックゴーストは夜行性であるため、日中はほとんど活動しません。給餌は夕方、夜間の2回2~3分程度で食べきれる量を与えましょう。
水換え手順は?時期は?
水換えは汚れが目立つようになったら変えましょう。環境にもよりますが、理想は1カ月に一回程度水換えを行いましょう。
- 新しい水を用意します。
- 水槽の3分の1の水を排出します。
- 排水した分の水を足し水して水質に問題がなければ水換え管理にです。
ブラックゴーストが餌を食べない3つの原因
①水質・水温が適切でない
ブラックゴーストが餌を食べない原因は、まず水質を確認します。pHが高かったりすると、酸欠になっている恐れがありますので水換えが必要です。また、温度が低い場合でも、動きが鈍くなる場合があるので水温も確認しておきましょう。
②餌の与えすぎ
餌の与えすぎによる消化不良の可能性もあります。もし餌を残しているようなら餌を1日抜いて様子をみましょう。
③餌は小さめにする
餌の大きさも見直してみましょう。口の大きさにあう餌を与えることが重要です。
神秘的なブラックゴーストを飼育してみよう!
これまでブラックゴーストについて紹介してきましたがいかがでしょうか?夜にゆらゆらと泳ぐ姿はその名の通りおばけのようでもあり、神秘的で興味深いです魚です。また、大きくなり最終的にはとても見応えのある姿に成長するのも魅力の一つです。慣れてくると近寄ってきたり、愛嬌のある顔を観察できたりもします。
この記事を読んでブラックゴーストに興味を持っていただけたら幸いです。