ショーベタの飼育方法:適した水槽は?寿命はどのくらい?
ショーベタはカラフルな色合いと美しい尾ひれを広げた姿から近年一気に人気が広がった熱帯魚です。
ラビリンス器官という部位があり、空気中から酸素を取り込み肺呼吸のようなことができるため、少ない水量で飼育可能なことから「コップ等の小さな容器でも飼育できる魚」として一躍有名になりました。
今回は、ショーベタの飼育方法や適した水槽、寿命などの特徴についてご紹介します。
目次
ショーベタとはどんな魚?寿命はどのくらい?
ショーベタはスズキ目キノボリウオ亜目ゴクラクギョ亜科ベタ属の熱帯魚です。タイのメコン川流域に生息する魚で、大きな川から水田、水たまりなどいたるところでその姿をみることができます。
寿命は2年ほどで、成長しても5cm前後にしか成長せずに小型水槽でも飼育可能で、動物性たんぱく質を中心に食べます。
オスメスで体色などの違いがはっきりある魚です。
ショーベタの飼育は初心者でも簡単!
ショーベタはアクアリウムを始めたい初心者や小型水槽で飼育可能なので、場所を取らないことから単身世帯でも飼育が簡単な魚です。
水換えも少量で良いため、飼育の手間はほとんどかかりません。
ショーベタと混泳はできる?
ショーベタは闘魚と呼ばれており、非常に強い縄張り意識と攻撃性を持っています。そのため、混泳はできません。
現地では水槽越しにベタのオスを合わせて威嚇するためにヒレを最大限広げた姿「フレアリング」を楽しむイベントが行われている程、ショーベタは闘争心が強い魚です。メスのショーベタであっても相性を吟味しない限り混泳は難しく、ショーベタは単独飼育が基本になります。
ショーベタを購入するときの選び方は?
ショーベタはハーフムーンやダンボなどヒレのかたちによって開きがありますが、ノーマルのショーベタでしたら、500円前後で購入が可能です。
選び方のコツは、ヒレの状態が奇麗なものを選びましょう。
ショーベタの飼育に適した水槽は?
ショーベタは瓶やコップなどでも飼育可能な魚です。実際ペットショップでは瓶に入れられたベタがプチアクアリウムを楽しもうというコンセプトで販売されていたりもします。
しかし、狭い空間はそれだけストレスになり、短命になる傾向にあるため長期にわたって飼育を望むなら、30cm程の小型水槽できちんとろ過装置などを使用した飼育をしてあげましょう。投げ込み式の電気を使わないろ材の使用も有効です。
ショーベタの飼育に必要なアイテムは?
水槽設置に必要なアイテム
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
- 温度計
その他のアイテム
- 熱帯魚用の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
砂底を敷く場合にはカラフルなデザイン性のあるものを用意するとよりショーベタを美しく鑑賞することが可能です。できれば浄化作用のあるものを使用しましょう。
水槽の立ち上げ方
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- アクセサリーを洗って水気を切り、レイアウトしましょう。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で2日程おきましょう。電気式のろ過装置を使用しない場合にはエアレーションを2日程起動させて酸素を含ませてください。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水槽の立ち上げを完了してからショーベタ入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?ショーベタに適した水温や水質は?
ショーベタに適した水温は25℃〜28℃前後です。水質は弱酸性〜弱アルカリ性に保つようにしましょう。ph7.5前後にします。ショーベタは少ない水量で飼育可能ですので、水槽が極端に小さい場合には同質の水を別容器に用意して水合わせを行いましょう。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたショーベタを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後ショーベタを水槽に移し、袋の水は捨てます。
冬場にヒーターの入らない容器で飼育している場合には夜間水温が下がらないように、発泡スチロールで容器を囲うなどして保温するようにしましょう。
ショーベタの餌は?与える頻度は?
餌はベタ用のものを1日1回5粒程度目安に与えましょう。少量でも十分です。与えすぎは水質悪化につながりますので注意しましょう。
水換えの時期は?
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- 新しいカルキ抜きした水を作ります。
- 容器の3分の1を排水します。
- 排水した分、新しい水を足し水して水槽が満たされたら水換えが完了です。
月に1回は水槽もスポンジで掃除するようにして、滑りを取り除いてください。
ショーベタを飼育する上での注意点は?
ショーベタは闘魚故に大変縄張り意識が強く、攻撃性の高い魚です。しかし、長い美しくヒレは大変弱く、傷つくとたちまち弱ってしまうため衝撃などには細心の注意が必要になります。
角のあるアクセサリーの設置はやめて、水草なども腐敗する前に新しいものに交換して水質悪化を防ぎましょう。身体が小さいため、飼育は簡単ですが、抵抗力が弱く、白点病などになると数日で亡くなってしまうことがあり、注意が必要です。
病気にさせないことが重要で、日々の水換え等の手入れが有効です。
ショーベタが餌を食べない原因と対処法は?
温暖な気候の魚ですので、 水温が下がると動きが鈍くなりやがて拒食になります。冬場など温度が下がりやすい時期にはヒーターを使用して部屋の空調を使い、温度が下がらないようにしましょう。
それでも餌を食べない場合には食べ過ぎによる消化不良が原因の可能性があります。ショーベタは小食で、あまり多くの餌を摂取することができません。ベタ用の小粒の餌、1日5粒程度で十分ですので、ショーベタの腹部が膨らんでいないか確認して様子を見てみましょう。
ショーベタの魅力とは
ショーベタの飼育についてご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?
美しい身体とヒレは生きるインテリアとも言われており、1匹でもその魅力は私たちを引きつけて楽しませてくれます。また、様々な形状のヒレが存在します。お好みのヒレの形、 色によって選択できるのもショーベタを購入する楽しみの一つですよ。